編集スタッフ　野村

何かとバタバタしがちな朝。ついつい朝食を抜いてしまったり、昨晩済ましておけば……という洗い物が残っていたり。

朝時間をスムーズに過ごしたいけれど、そうはいかないことはしばしばあります。

忙しさを理由にないがしろにしている部分を見直して、自分の理想の姿に近づくためにはどんなことが大切なのでしょうか。

今回は、吉祥寺のセレクトショップ＆カフェ「coromo-cya-ya（コロモチャヤ）」のディレクター、そしてシャツブランドの「Houttuynia corata（ホーチュニア コダータ）」のデザイナー中臣美香（なかとみ みか）さん宅を訪ねました。

日々忙しく過ごす中でも、自分らしいおしゃれも楽しんでいる姿が印象的な中臣さん。

朝の過ごし方について伺ってみると、スムーズに支度をしながらも、自分自身の気持ちや健康も大切にするヒントがありました。

 

今までの習慣を、すこし簡略化してみたら

夫と2歳の息子との3人暮らしの中臣さん。朝起きて、まず1杯の水を飲むようにしているそうです。

中臣さん：
「以前は、朝起きたら白湯を準備して飲んでいました。

でも子どもの世話などでバタバタしている最近は、白湯を準備する時間も惜しくて。

『水をきちんと飲むこと』を目標にして、今までの習慣を少し簡略化しています」

これまで続けたいと思っていたことを、忙しいからという理由で全てやめるのではなくて、少しだけ簡略化して手を抜いてみる。

そうしたちょっとしたことでも、朝の支度をスムーズにしながら、自分のことも大切にするヒントがあるように感じられました。

 

「家族はチーム」。声のかけあいが大事でした

洗濯は中臣さんが、息子の朝食作りは夫が担当しています。

家事を分担をするようになって、朝の支度はよりスムーズになってきたと話してくれました。

中臣さん：
「お互いが気持ちよく過ごすためには、家事を分担した方がいいよね、と子育てをしながら段々と分かってきたんです。それで夫と話し合って分担を決めていきました。

家族ってチームなんだなって最近思います。チームワークが大事だねって2人で声を掛け合っているんです」

家族はチーム。なんでもかんでも1人でやろうとしなくても大丈夫、と思って何かを任せたり任せてもらえたりするのは、とても健やかな家族の形かもしれないとお話を聞いて感じました。

 

「これでいいや」じゃなくて「これがいい」

産後の体の変化から、自分自身の健康との向き合い方も変化したという中臣さん。

中臣さん：
「産後、体調不良や免疫が落ちて子どもの風邪をもらうことが多くなりました。

このままの自分では日々を元気に乗り切れないと実感した時期でしたね」

中臣さん：
「何か対策した方がいいなと思った時に、友人に甘酒を長期的に飲むと良いよと勧めてもらって。それから朝食に取り入れるようになりました。

長続きするように、自分好みの『甘くない甘酒』を探していて、やっと出会えた！と思える甘酒も見つけました。

余裕のある時には自分好みの味に作って、ゆるく続けています」

体のことだけでなく、自分自身の心の健やかさについても、向き合い方に変化が生まれたそう。

中臣さん：
「息子が0歳の時、とりあえずで選んだ服を着てお散歩に出かけられたら充分と考えて日々を過ごしていたのですが、『これはよくない』と思った瞬間がありました。

やっぱり、自分の楽しみをもう少し大切にしたいなと思ったんです。

必要に迫られてただ服を着るんじゃなくて、自分がその時着たい服をちゃんと選んでみる。『これでいいや』じゃなくて、『これを着ていきたい』という気持ちを大事にしたいなぁと思っています」

中臣さんのお話を伺い、朝の支度中に「自分が楽しいと思うこと」も大切にするのは、ついつい忘れがちになってしまうことだったかも、とハッとしました。

楽しいと思うことを頭の片隅に置いて、朝習慣を見直してみる。

そうすると、目の前のことだけにいっぱいいっぱいにならず、いつもより少しだけ自分のことを大切にしながら、朝の時間を過ごすことができるのかもしれません。

中臣さんの朝時間の様子は、動画でも見ることができます。

動画では、中臣さんのバッグの中身などもご紹介しています。ぜひこちらもあわせてご覧いただけると嬉しいです。

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中臣美香

1982年、長野県生まれ。吉祥寺のセレクトショップ＆カフェ「coromo-cya-ya（コロモチャヤ）」ディレクター、シャツを中心としたブランド「Houttuynia corata（ホーチュニア コダータ）」デザイナー。夫と息子と3人暮らし。Instagram：@nakatomimika

 

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