編集スタッフ　吉野

いつもより少し、特別なメニューを作ってみたくなる12月。

けれども、慣れない手順やたくさんの材料には戸惑いがち。今年こそはもう少し、「ごちそう」メニューと上手に付き合いたいと思っていました。

自炊料理研究家®️の山口祐加さんに「いつもの食材3つ」で作れるごちそうレシピを教えていただく、今回の特集。

第3話では大葉をふんだんに使った、サルシッチャをご紹介します。サルシッチャは、イタリア発祥のソーセージ。一見馴染みのないメニューですが、大葉を使うので知らないけれど知っている、不思議なおいしさですよ。

 

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ほくほくポテトとの相性ばつぐん。

大葉が香る「サルシッチャ」

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材料（2人分）

豚ひき肉…250g
大葉…6枚
じゃがいも…1個

料理酒…小さじ1
にんにく…1片

塩…2つまみ
こしょう…適量

 

作り方

1. 大葉を刻む。じゃがいもは皮を剥いて食べやすいサイズに切り、水で洗ってレンジで3分加熱する

▲大葉は半分に切ってから千切りにします

▲皮をむくと舌ざわりが良くなります

山口さん：
「大葉を刻むときの大きさは、細かめでも粗めでも、お好みで。細かめだとお肉への馴染みがよく、粗めだと大葉の香りをしっかりと感じられます。

じゃがいもはさっと洗ったあと、容器の底に5mmくらい水を残し、ふんわりとラップをして電子レンジへ」

 

2. ビニール袋に豚ひき肉、にんにくのすりおろし、調味料を入れて、繊維がほぐれるまでよく練る

▲にんにくはおろし器ですりおろします

▲料理酒、塩、こしょうもここで入れて

山口さん：
「材料は破れにくいビニール袋で練ると、手が汚れにくくおすすめです」

山口さん：
「しばらくこねているとお肉の繊維がほぐれてきて、ツンツンしてきます。ここまで練ったらOKです」

 

3. 大葉を入れてさらに混ぜ合わせる

▲大葉も満遍なく混ざるように

 

4. 手順3を6等分に分けて、楕円形に成形する。フライパンに入れ、中火で転がしながら4分焼く

山口さん：
「成形するときは、オリーブオイル（分量外）を手に馴染ませてからだとベタベタしません。

縦に成形した方がソーセージっぽくなります。太さによって焼き時間が変わるので、お好みの形にしてくださいね。

成形したらそのままフライパンへ。加熱するとお肉から油が出てくるので、何も敷かずに火にかけて大丈夫です」

 

5. サルシッチャに半分ほど火が通ったら、じゃがいもを入れて全体に火が通るまで4〜5分焼く

山口さん：
「最初からじゃがいも入れると焦げてしまうので、半分くらい焼けてから。水を捨ててから入れます。

じゃがいもは、サルシッチャを4面焼くうち、2面焼けたくらいで入れるとちょうどいい焼き加減に。お肉から出る油でじゃがいもを焼きます」

様子をみて、途中火が強い場合は弱める。また、油が足りないときはオリーブオイルを足す。

山口さん：
「じゃがいもは柔らかくなりすぎたなと思ったら、あまり触らないように。でも、崩れてしまったとしても、ほろほろでおいしいですよ。

そのときによって出てくる油の量は違うので、もし足りないなと思ったら上からオリーブオイルをぐるりとまわしかけて調整してくださいね」

山口さん：
「大葉が好きな人は、ぜひたくさん入れてください！

サルシッチャは、本場のイタリアだとバジル、イタリアンパセリ、スパイスなどで作ります。このレシピでは大葉が入っているので、身近でないメニューだけれど知っている味、という不思議なおいしさを楽しんでいただけると思います」

＊＊＊

じゃがいもには味がついていないのに、お肉から出た油で焼いているので、うまみがじゅわりと染み込んでいました。がっつりとお肉を楽しみたい方や、大葉好きな方にもおすすめしたいレシピです。お酒と一緒におもてなしをするような場面で作るのもいいですね◎

次回は、冬野菜を使った揚げ浸しのレシピをご紹介します。

 

【写真】衛藤 キヨコ

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もくじ

山口 祐加

自炊料理家®️、食のライター。1992年生まれ、東京都出身。出版社、食のPR会社を経てフリーランスに。料理初心者に向けた料理レッスン「自炊レッスン」や執筆業、動画配信などを通し、自炊する人を増やすために幅広く活躍中。著書に『楽しくはじめて、続けるための 自炊入門』『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活』『自分のために料理を作る　自炊からはじまる「ケア」の話 』など。Voicyにて「山口祐加の旅と暮らしとごはん」を配信中。
X：@yucca88、Instagram：@yucca88

 

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