【食材3つで、ごちそうを】04:冬野菜で、今年もお疲れさまのレシピ。「かぼちゃ、れんこん、ししとうの揚げ浸し」
編集スタッフ 吉野
いつもより少し、特別なメニューを作ってみたくなる12月。
けれども、慣れない手順やたくさんの材料には戸惑いがち。今年こそはもう少し、「ごちそう」メニューと上手に付き合いたいと思っていました。
自炊料理研究家®️の山口祐加さんに「いつもの食材3つ」で作れるごちそうレシピを教えていただく、今回の特集。
第4話では、1年間がんばった身体にじんわりしみる、揚げ浸しのレシピをご紹介します。野菜を切ってそのまま油で揚げたら、めんつゆにつけておくだけで完成。どんな具材を入れてもおいしくなる上に、合間に他の作業もできる、お助けメニューです。
冷蔵庫の食材整理と、冬のご自愛に。
野菜とめんつゆだけの揚げ浸し
材料(2人分)
れんこん …150g
かぼちゃ…150g
ししとう…50g(1パック)
めんつゆ(3倍濃縮)…50ml
水…200ml
作り方
1. 保存容器にめんつゆ、水を入れる
2. かぼちゃとれんこんを1cm幅に切る。ししとうは穴をあける
▲「れんこんは皮を剥かなくても大丈夫ですよ」と山口さん
山口さん:
「ししとうは油で揚げると跳ねるので、爪をたてて、ぷちっと穴をあけておきます」
3. 170度の油で4〜5分お好みの硬さになるまで揚げる
▲油の量は、底から1cmくらい入っていれば大丈夫です◎
山口さん:
「油の温度の目安としては、箸を中に入れたときに泡が上がってくるくらいになったら野菜を入れてOKです。
火が通れば大丈夫なので、温度の管理は、今回はざっくりで大丈夫。それでもちゃんとおいしくなるのも、このレシピのいいところです」
▲野菜は1種類ずつ、ひっくり返しながら揚げていきます
山口さん:
「揚げ始めは、食材の中の水分が蒸発するので大きな泡が出てきます。しばらく揚げていると、だんだん小さい泡に。
揚げ加減はお好みで。時間は目安なので、箸で刺してみて火が通っていることを確認していただければ、大丈夫ですよ」
▲「魚焼きグリルにキッチンペーパーを敷いて、その上に揚がった野菜を乗せると便利なんです」と山口さん
4. ししとうは30秒くらいでさっと揚げる
5. 全てを手順1に漬け、1時間以上置いたら完成
山口さん:
「野菜に対してめんつゆの量が少なかったら、水だけ足したり、手順1と同じ割合のものを足したりと、お好みで調整してください。
全部浸かっていなくても、ざっと混ぜて置いておけば味はちゃんと馴染みますよ」
山口さん:
「かぶ、じゃがいも、にんじん、カリフラワー、ブロッコリーなど、どんな野菜でもおいしくなります。
温かくても、常温でも、夏には冷たくしていただくのもいいですね。
野菜をつけておいたつゆは、余ったらそうめんのつゆや、にゅうめんにしても◎ 揚げたときの油が、よりおいしさを引き立てると思います」
野菜そのものの味わいや食感は残りつつ、じんわりと優しい味わいの揚げ浸し。
冷蔵庫に入っている野菜を好きなだけ揚げて、おいしく身体を労われそうです。同時に年末の食材整理までできることも、うれしいポイントだなと感じました。
「ごちそう」を作ろうと思うと、買いものから片付けまでのことを想像し、身構えてしまっていたこれまで。今年からは、今までより肩の力を抜いて、「ごちそう」と付き合っていけそうです。
【写真】衛藤 キヨコ
もくじ
山口 祐加
自炊料理家®️、食のライター。1992年生まれ、東京都出身。出版社、食のPR会社を経てフリーランスに。料理初心者に向けた料理レッスン「自炊レッスン」や執筆業、動画配信などを通し、自炊する人を増やすために幅広く活躍中。著書に『楽しくはじめて、続けるための 自炊入門』『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活』『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話 』など。Voicyにて「山口祐加の旅と暮らしとごはん」を配信中。
X:@yucca88、Instagram:@yucca88
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