
今年もまた暑い夏がやってきます。白Tシャツやシアートップスなど軽やかなおしゃれを楽しみたいところですが、薄着になると悩ましいのが、その "インナー選び" です。
・シアートップスのインナー、何が正解?
・襟ぐりやアームホールが広いトップスに合わせるべきインナーは?
・白い服の下には何を着たらいいの?
……などなど夏ならではの "インナーにまつわるお悩み" を一挙に解決すべく、この特集では、スタイリストの植村 美智子さんに前後編にわたり相談に乗っていただきました。

植村さん:
「コーディネートに合ったインナーを身につけることは、おしゃれに繋がるのはもちろん、大人にとって大切な清潔感や身だしなみを整えることでもあります。ポイントを押さえて、ぜひ一緒に夏のおしゃれを楽しみましょう」
前編では、透け感のあるトップスや、Vネック・ノースリーブを着るときのインナー選びのコツを教わりました。
透けても下着見えしないためには?
シアートップスのインナー選び
ここ数年ですっかり定着したシアー素材のトップス。カットソー、ニット、シャツ、ブラウスなど種類も広がり、おしゃれで涼しくて、この夏も沢山お世話になりそうです。
ただ透け感のあるトップスは、インナー選びのハードルも高め。透けてもいやな感じにならず、そわそわしないインナーの選び方が知りたいです!

プルオーバーには「まっすぐネック」
前あきのシャツには「Uネック」を合わせましょう

植村さん:
「シアートップスのインナー選び、迷いますよね。これはぜひ、ネックラインの形に注目してみてください。
まずプルオーバー型(頭からかぶるタイプ)のトップスには、胸元のラインがまっすぐのインナーがおすすめ。デコルテが程よくカバーされることで下着感が薄まり、透けても清潔感のあるきちんとした印象をつくってくれます」

植村さん:
「肩紐の有無や太さはお好みでオーケー。キャミソールタイプだとフェミニンに、タンクトップタイプだとよりカジュアルな印象になります。
透け感が強くそわそわする場合は、肩紐が太いタンクトップタイプや、首が詰まったものを選ぶと安心感がありますよ」
▲Uネックのインナー着用。「ちなみにシャツはボタンを1〜2つ開けて着ると今っぽい着こなしになりますよ」と植村さん
植村さん:
「一方、前あきのシアーシャツにはUネックのインナーを合わせるのがおすすめです。
というのも、シャツには襟や前立てなど元々直線のデザインが多いので、まっすぐネックのインナーを合わせると、さらに直線が増えてインナーの存在感も際立ってしまうんですね。
Uネックを合わせることで、曲線の柔らかさがプラスされ、シャツとの馴染みもよくなります。プルオーバーの時には気になったデコルテの開きも、襟のデザインでカモフラージュされるので気になりません」
色はトップスかボトムスに揃えると◎

植村さん:
「次に色についてです。まず、ベージュは避けた方がいいかなと思います。肌色に近いベージュ系は、白Tシャツなどの下に着る場合は透けにくくて優秀ですが、見えると下着感が出てやや生々しい印象になってしまいます。
一番簡単なのは、インナーの色をトップスまたはボトムスの色に合わせること。そうすることでインナーが浮いてしまうことなく、自然に馴染んでくれますよ」
例① トップスの色に合わせる
例② ボトムスの色に合わせる
植村さん:
「それから、ボトムスやトップスの柄に使われている色を拾うのもおすすめです。
例③では、パンツの柄から拾ってブラウンのキャミソールを着ています。上にシアートップスを重ねているので色がハッキリと分かるわけではないのですが、例えばこれが黒だと、インナーの色が強すぎて浮いてしまいます。
もちろん、イエローやグリーンなどを拾ってもいいですよ。きれいな色のキャミソールを買ってみたものの、結局あまり着ていないという方は、こんなふうに柄と組み合わせると活用しやすいかもしれません」
例③ 柄に使われている色を拾う
胸元からちらっと覗く
Vネックトップスのインナー選び
スキッパーネックや深いVネックのトップスを着るときに、胸元からチラッと見えるインナー。いつもなんとなく白か黒を合わせがちなのですが、おしゃれにコーディネートするコツがあれば知りたいです。

異素材を組み合わせるのがポイントです

植村さん:
「これにはまず、トップスと違う素材のインナーを組み合わせることを意識してみてください。
例えばこのコーデは、無地の黒いブラウスにリブ素材のインナーを合わせています。トップスもインナーもブラックですが、素材が違うとのっぺりせず、表情ができておしゃれ感がアップします。
リブ素材以外にも、艶のあるサテン地ならドレッシーな印象に、Tシャツならカジュアルに、と組み合わせる素材によって印象も変わります。
ちなみにデコルテが開いているほどフェミニンに、詰まっているとカジュアルな印象になりますよ」

色は効かせるか、リンクさせてみましょう
パターン① ボトムスの色に合わせる

パターン② 柄に使われている色を拾う
植村さん:
「続いて色の選び方について。いくつかおすすめのパターンをお伝えしますね。
パターン①:ボトムスの色に合わせる
パターン②:トップスやボトムスの柄に使われている色を拾う
パターン③:ワントーンコーデに色を効かせる
①と②はシアートップスのインナー選びと同じ考え方です。他のアイテムの色にリンクさせることで、インナーもコーディネートの一部としてしっくり馴染んでくれます。
③は夏に出番の増えるワンピースや、セットアップ、オールインワンなどのワントーンコーデに差し色を効かせるパターン。インナーの見える面積が小さいので、鮮やかな色のインナーも合わせやすいですよ」
パターン③ ワントーンコーデに色を効かせる
見えても安心◎
ノースリーブのときのインナー選び
酷暑の影響もあり、ノースリーブを手に取ることが増えた気がします。他にもオーバーサイズのTシャツなど、アームホールが広く開いた服を着るとき、どんなインナーを着るとよいでしょうか?

なるべく下着っぽくないものを選びましょう

植村さん:
「この場合は、インナーが見えても生々しさが出ないように、とにかく下着感の少ないものを着ておくのがポイントです。
例えば、肌色に近いベージュ系の色や、レースのデザインは下着感が強いので避けましょう。
できればつるんとした化繊の生地よりも、洋服っぽさのあるリブ素材を選ぶのがおすすめです。
汗が気になる方は、チューブトップでもいいと思います。脇のラインがまっすぐなので下着感も少ないですし、肩紐のアジャスターで脇の空き具合も調節できます」

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私もシアートップスのインナーについて植村さんに教わって以来、まっすぐネックのインナーを購入し活用しています。これで大丈夫!と思えたら迷うこともなくなり、コーディネートも気持ちも楽になりました。
続く後編では、白Tシャツの下に着るインナー選びのコツや、植村さんが実際に愛用する汗対策インナーをご紹介いただきます。
写真:滝沢育絵
目次:
第1話(7月1日)
シアートップスには何を着るのが正解? プロに聞く「おしゃれなインナー選び」のコツ
第2話(7月2日)
白やグレーのTシャツでも安心。汗に負けないおすすめインナーを聞きました


植村美智子
スタイリスト。雑誌や広告などで活躍し、2010年より個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」もスタート。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)などがある。