【夏を涼しく過ごすヒント】じっくり見つめて五感で味わう、花とグリーンと干したてのお布団(イラストレーター・山本祐布子さん)
編集スタッフ 青木
photo /山本祐布子
夏が好きな人も苦手な人も「暑い!」と感じるのはきっと同じ。
ならば、できるだけご機嫌に心地よく過ごすため、気付かぬうちにしている工夫や習慣があるのでは?と思い、陶芸家、フォトグラファー、イラストレーター、職種の異なるの3人の方に、涼しく過ごすためにしている事、それを助けるアイテムについてお話を伺いました。
3話目は、イラストレーターの山本祐布子(やまもとゆうこ)さんです。
お仕事をしながら5歳と3歳の女の子を育てるお母さんでもある山本さん。夏は苦⼿なのだそうですが、暑さを楽しみに変えられたら素敵だな、と思いながら日々を送っているそうです。今回、その中で生まれた3つの工夫をご紹介いただきました。
室内に花を飾る
飾り変える度に生まれる新鮮な景色。
スッキリと整ったテーブルに置かれた植物。山本さんの作品の世界を、そのまま切り取ったような潔い設えにドキッとしました。
とても素敵な設えですが、山本さんにとってはどんな効果があるのでしょう。涼しさをもたらす花とグリーンの取り入れ方・楽しみ方を伺いました。
山本さん:
「窓の外は庭の緑があふれていますが、部屋に飾る花やグリーンは、自然な姿とは違 う美しさを部屋にもたらしてくれます。
霧吹きで葉や花びらにも水をあげるとみずみずしい姿になり、見た目にも涼感を与えてくれます。
切り花なので、短い期間の楽しみになってしまいますが、飾り変えるその度に、新鮮な景色を作ってくれることが、切り花の良いところだと思っています」
足付きグラスで冷たいものをいただく
カジュアルな飲み物を大事にゆっくり楽しみます。
ドレッシーなこちらのグラスは、ピーターアイビーさん作の”ビールグラス”。山本さんはビールをあまり飲まないのだそうですが、どんなシーンで使っているのでしょうか。
山本さん:
「あまりビールを飲まない私はもっぱら、冷たいソーダや、カフェオレをいただく時に使っています。
写真は、コーヒー ゼリーにミルクをたっぷり入れたもの。午後のおやつの時間にも活躍しているんですよ。
厚みのあるざっくりとしたグラスよりも上品で、薄い飲み口であることや、端正で抽象的な形状がとても素敵。
足付きのグラスだとカジュアルな飲み 物でも、不思議と大事にゆっくり楽しみたくなるんです。
また、容量もたっぷりとしているので、とにかくたくさん飲む私にはぴったりのグラスです」
布団を干す
お日様の匂いに包まれる幸せ。
最後にご紹介いただいたくのは、寝苦しい夏の夜を心地よく過ごすための工夫です。
山本さん:
「晴れた暑い日に布団やまくらを一気に干すとお日様の匂いがたっぷりで、とても気持ちがいいですよね。さらっと乾燥した寝具に包まれると、いつもより寝心地が数段よくなるような気がします。
お日様の匂い、それに感触。たまりません」
***
肌を通して伝わる ” 心地よさ ” は自分自身が感じるもの。自分だけが感じられるもの。でも太陽の光を浴びたお布団の心地よさは、みなさん心当たりがあるのではないでしょうか。
ふーっと深呼吸しながら、干したてのお布団と一体になった時の心強さ。熱帯夜の寝苦しさを開放してくれるあの香りと肌触り。
山本さんの言葉のひとつひとつが体の芯を通過するうちに、幸福と安心感と切なさみたいなものが、波のようにザブーンとやってきて、全身で感じた事だけが真実だった子供の頃の、動物的な感覚を取り戻したような気持ちになりました。
これから本格的な夏が訪れますが、暑さの中で、今と昔の記憶を行ったり来たりするのもまた、夏の楽しみなのかもしれません。
暑いだけではない、心地いい夏を過ごせますように。
(おわり)
もくじ
山本祐布子(イラストレーター)
イラストレーター。切り絵・水彩画・ドローイング等の技法を使い、雑誌・装丁・広告・プロダクトデザインなど、ジャンルを超えた活動を行う。 現在二児の母。
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