【ただいま収穫中!】自社農場「やまのあいだファーム」だより

坂ノ途中 倉田

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こんにちは!坂ノ途中の倉田です。

坂ノ途中は、2009年に創業した京都の会社です。

「未来からの前借り、やめましょう」というメッセージを掲げ、環境負荷の小さな農業を志す新規就農者や若手農家さんの野菜を、宅配で全国のお客さまへお届けするほか、自社農場の運営なども行っています。

私・倉田は、1年ほど前に電機メーカーから坂ノ途中へ転職。現在は広報や東京にある店舗「坂ノ途中soil ヨヨギ garage」、「坂ノ途中soil キョードー」の担当をしています。

今回のコラムは、2013年秋よりはじまった自社農場「やまのあいだファーム」のお話です。

「やまのあいだファーム」は生きものいっぱいの畑。自然の中で、じっくり時間をかけて野菜を育てているんですよ。

 

そこに立つだけで「心も体も元気になる畑」

2京都の山あいにある「やまのあいだファーム」。野菜と一緒に、いろいろな草花が生えています。

普段は東京駐在の私が京都の「やまのあいだファーム」を訪れたのは7月はじめ。夏野菜の収穫がそろそろ始まる、という時期でした。

一歩降り立つと、山や畑の緑がはじけるようなまぶしさです。葉っぱの間には成長中の野菜たちが。どの野菜も、どこかのびやかな、愛嬌のある顔をしています。

8実をつけたばかりのズッキーニ。これからどんどん大きくなります。

「やまのあいだファーム」は、環境負荷の小さな農業を営む農家さんの野菜を販売するだけでなく、自分たちでも実践しよう、という思いで2013年秋にスタートしました。

農薬や化学肥料を使わず耕すこともしない、自然に近い環境の中で野菜を育てる。野菜が自分たちの本来の力で育つよう、その力を引き出す工夫をする。そんなスタイルの農場です。

畑で使う道具の中で、ガソリンを使って動くのは軽トラックと草刈機だけ。ほとんどの仕事が手作業です。

3土を掘るのもシャベルで。奥にずらりと並んでいる土の盛り上がりが、まだ何も植えていない状態の畝です。

草も、刈るだけで抜くことはしません。草を刈り、土を高く盛って作った畝(うね)に積んでいきます。

畝を高くするのは、もともとは土が少なかった「やまのあいだファーム」の農地でも野菜たちが根をしっかり張ることができるようにする工夫。この草は、柔らかい土を作る栄養分になります。

4野菜の苗ひとつひとつのまわりに、丁寧に刈り草を積んでいきます。

「やまのあいだファーム」が大切にしているのは生態系。

植物や虫や動物たちがひしめく生きものいっぱいの畑の中で、野菜がちょっとだけ有利に育つよう手を貸しているんです。

5畑にいると、いろいろな生きものに出会います。小さなアマガエルを発見!

そんなスタイルで「やまのあいだファーム」を始めてもうすぐ3年。少しずつ、畑で出会う生きものの種類や、生えてくる草花の種類が増えてきています。

野菜も草花もなんだか生き生きと楽しげ。土やいろいろな草の香りが空気の中に混じっていて、深呼吸するととても気持ちがいいです。

元気いっぱいの野菜たちを見て、ふれていると、私の心と体もどんどん軽く、元気になっていくような気がしました。

 

若手スタッフが奮闘しています!

6「やまのあいだファーム」ではたらくスタッフ、山崎(左)と渡邉(右)。

「やまのあいだファーム」では、若手スタッフが日々奮闘中です。

スタッフ山崎は、もともとは坂ノ途中の直営店舗や出荷などの担当。自社農場の取り組みがスタートした時、「どうしても畑がやりたい!」と手を挙げました。

特別な器具を必要とせず環境への負担をかけない、自然に近いスタイルの農業を次の世代へ引き継ぎたい、その思いが原動力。

農作業のことを「野菜の世話」と呼び、野菜に寄り添って成長を見守る横顔は、とっても楽しそうです。

スタッフ渡邉は、坂ノ途中のドライバー・出荷を担当しながら、「やまのあいだファーム」でも働いています。

子どもの頃、おじいさんが野菜を育てているのを見て、「あの仕事のおもしろさって何だろう?」と思ったのが、農業に興味を持ったきっかけ。

野菜や草花が芽吹き、花をつけ、実がなる、そんな自然のプロセスを畑で目の当たりにするたび、新鮮な驚きとうれしさを感じています。

 

人と畑が一緒に成長していく場所になる

7やまのあいだファームの夏野菜たち。左から、イエローストレートネック(ズッキーニ)、白ゴーヤ、万願寺トウガラシ、賀茂ナス、緑長ナス、ピンタンロンナス。真ん中がカウホーンオクラ、ミニトマト。

「やまのあいだファーム」は、そんな坂ノ途中のスタッフのほか、農業を志すたくさんの人が訪れ、出会い、一緒に作業をしています。

自然に近いスタイルの農業を目指す人、農業を始めたいけれどどんなスタイルにしようか迷っている人。「やまのあいだファーム」が、それぞれの農業への想いを見つめなおし、一歩を踏み出すきっかけになれば。。と思っています。

自然の中で、草花や虫たちと野菜のバランスを取りながら育てるのはとても難しく、大変な手間と時間がかかります。

時には、苗がうまく育たなかったり、虫たちに野菜の葉をほとんど食べられてしまったりと、失敗してしまうことも。天候にも大きく左右されます。

でも、そうしてじっくりと育った野菜たちは味わい深く、力強いおいしさ。坂ノ途中の提携農家さんの野菜と一緒に、宅配の野菜セットや店舗でご案内しています。

夏は、ほくっとした甘みのあるズッキーニ・イエローストレートネックや、加熱すると実がとろりとして旨みが出る緑長ナスなど、個性あふれる魅力的な野菜がたくさん。私も大好きです!

ゆっくりと変化する生態系の中で野菜を育てる畑、農業を志す人たちが出会い成長していく畑、それが、「やまのあいだファーム」なんです。

 

▽「やまのあいだファーム」で育った野菜などが入った、坂ノ途中の「お試しセット」はこちらからご注文いただけます。サンプル001

 

▽こちらも合わせてご覧ください。sakanotochu_ikisatsu2_160603

 


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