【衣替えのコツ】第3話:オフシーズンの引き出しは「立てて」収納で、管理しきれるクローゼットに。

衣替えのタイミングで衣類の収納方法を見直し、すっきりと使いやすいクローゼットに変身させませんか?住空間収納プランナー・整理収納アドバイザーの梶ヶ谷陽子さんに教わったのは、洋服を立てて収納するたたみ方のアイデア。すべての洋服を20cmの高さに統一すると、衣装ケースの中に何が入っているのかも一目瞭然。また、押入れのデッドスペースに突っ張り棒をつけ加えることで、本来の収納スペースを120%活用できるワザも教わりました。

編集スタッフ 二本柳

koromogae_DSC_8551写真 清永洋

整理収納アドバイザーの梶ヶ谷陽子(かじがや ようこ)さんに、「衣替えのコツ」 をお聞きしています。

前回の第2話では、衣替えのタイミングで見直したい収納アイテムをご紹介しました。

第3話では、いざ衣類をしまおう!というプロセスに進みたいと思います。ここでも “かんたん・ラク” が最優先な、梶ヶ谷さん流・アイデアを教えていただきましたよ。

 

これなら存在を忘れない!
引き出しの中は「立てて」 収納。

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オフシーズンの衣類を収納したが最後。半年たった間に、すっかり存在を忘れてしまっていた……。

そんな私の悲しい 「衣替えあるある」 を話してみると、「原因は収納の仕方にあるかも」 と梶ヶ谷さん。

梶ヶ谷家のクローゼットを見てみると、引き出しやボックスの中身はすべて 「立てて」 収納されていました。

梶ヶ谷さん:
収納用品の選び方でも話しましたが、我が家は衣類を 『重ねない』 というのを徹底しています。

だからトップスもボトムスも、だいたい高さ20cmくらいに畳むんです。そして、輪っかを上に立てて収納します。

そうすれば全部が見渡せますし、取り出しやすい。見た目もすっきりしますよ」

 

すべてを同じ高さに。梶ヶ谷さん流・服のたたみ方。

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立てる収納を実践するためには、 「たたみ方」 もひとつのポイント。

とはいえ何も難しいことはなく、全てを約20cmの高さにたたむ。それだけです。

ボトムスも、トップスも、下着や靴下まで……すべてをクルクルッと同じくらいの高さにたためば収納用品の使い回しも可能です。

梶ヶ谷さん:
「たとえばボトムスはこんな感じ。シワが気になる方にはおすすめしませんが、私はこのくらい小さくしてしまいます」

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梶ヶ谷さん:
「トップスも同じようにコンパクトに20cmくらいが目安。

小指を使って一気に両袖を折りたたむ!というのが私なりの時短術です。1枚1枚きれいに折りたたむ時間はないし、何よりラクしたいという思いが強いので(笑)」

koromogae_DSC_8734△小指を使って勢いよく折りたたみます。

梶ヶ谷さん:
「シーズンオフのもの以外にも、たとえば夫のネクタイや靴下、ハンカチも同じように立てて収納。仕切りを使って自立するよう工夫します。

これなら何がどれくらいあるかを把握できるので、無駄な買い物も減りますよ」

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ちなみに上の写真にある男性コーナー(ネクタイやハンカチ、肌着、靴下などご主人の身支度に必要なもの一式)は、クローゼットの間隣、いわば “特等席” に位置していました。

梶ヶ谷さん曰く、「整理収納の苦手な人にこそ特等席を与えた方がいい」 のだとか。

梶ヶ谷さん:
「たとえば夫が片づけを苦手とする場合、狭く取り出しにくいスペースを与えてしまうと整理ができない一方ですよね。それでストレスが溜まるより、私の引き出しが屈まなきゃいけないような下の段にある方がずっといいんです」

なるほど! 当たり前のことのようですが、言われてみると目からウロコが落ちるようなアドバイスでした。

 

デッドスペースは、突っ張り棒で使いきる!

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衣類がかけられている、さらに奥の空きスペース。あるいは、ポールがクロスしたわずかな隙間。

梶ヶ谷さんは、そんなクローゼットのデッドスペースまで無駄なく活用しきっていました。

梶ヶ谷さん:
「衣類をかけたポールの奥にある隙間には、無印良品の突っ張り棒を追加して取り付けました。

ここにシーズンオフの洋服を最低でも3枚はかけておくことができるんです。これだけでも収納スペースにずいぶんと余裕ができました」

koromogae_DSC_8559△無印良品 スチールアジャスターポール(奥にあるポール)

梶ヶ谷さん:
「それから、ポールがクロスした場所にできる隙間には、ホルダーをかけました。

ちょっと取り出しにくいですが、それでもあまり苦にならないようなマフラーや手袋といった小物をオールシーズン収納していますよ」

koromogae_DSC_8561△無印良品 ポリエステル綿麻混小物ホルダー(約幅15×奥行35×高さ70cm)

さらに細かい部分を見ていくと、引き出しの置かれた横にできた空間もばっちり活用。

ここにはコートやワンピースなど、丈の長い衣類がかかっていました。

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梶ヶ谷さん:
「今ご紹介してきたようなデッドスペースは、この家に越して来たときから 『絶対に使えるはず!』 と思っていたんです。

でも洋服をかけておけるような、丈夫で長い突っ張り棒はなかなか見かけなくて。無印良品のスチールアジャスターポールに出合ったときは嬉しかったです」

取り付けのポールが全てと思い込んでいた、これまでの収納。でもその奥にあるスペースを活用すれば、シーズンオフの衣類を1着でも多くかけておくことができそうですね。

この取材から帰った日、私もさっそく自宅のクローゼットとにらめっこしながら、デッドスペースはないかどうかを検討してみました。

さて、次回はついに最終回。思い切って発想を転換し、「衣替えをしない」 という選択肢についても考えてみましたよ。

(つづく)


もくじ

 

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梶ヶ谷陽子(かじがや ようこ)

Bloom Your Smile代表。夫と長女(8歳)、長男(3歳)の4人暮らし。2013年の2人目出産を機に、整理収納アドバイザーとしての活動を本格的に行い、Amebaブログ「整理収納レシピ。」も多くの支持を集めている。著書に『無印良品の整理収納』(マイナビ出版)など。10月には『忙しい人のための家事をラクにする収納』(エクスナレッジ)が発売される。http://ameblo.jp/yoko-bys/

▽梶ヶ谷陽子さんの著書はこちら。


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