【我が家のイヌとネコ】第17話:北軽井沢へ移住、カフェをオープン。その暮らしのそばにいてくれたイヌとネコ。
編集スタッフ 田中
大自然のなかで、イヌ・ネコと暮らす醍醐味
不定期連載でお届けしている、イヌやネコ、どうぶつと暮らす方々にお話をきくシリーズ。
今回は、編集者・フリーライターの藤野麻子さん(ふじの あさこ)さんと、犬の百々(モモ)、猫の麦(ムギ)との暮らしをお届けします。
北軽井沢に暮らし、編集の仕事をしながら、自宅でカフェ・麦小舎(むぎこや)をオープン。美味しいコーヒーと本を片手にのんびりと過ごせます。
わたしも行ってみたくて麻子さんのブログなどを拝見していましたが、まだ実現しておらず、大自然のなかでの暮らしを垣間見ることができるinstagram(@asakomugi)を通して、モモちゃんたちの様子を楽しんでいました。
profile
名前:百々(モモ)、雌(お父さんが秋田犬、お母さんが雑種のミックス)
年齢:5歳
性格:人懐っこく、カフェのお客様にもフレンドリー。寒さにつよく冬の散歩も欠かせない。
名前:麦(ムギ)、雌(雑種のキジトラ)
年齢:12歳
性格:甘えてくるときとそうでないときの差が激しいツンデレな性格。とてもマイペース。カフェの店名にも名前が入っている。
移住してすぐに出会った猫・麦(ムギ)
─ 2匹との出会いや名前の由来を教えてください。
藤野さん:
「ネコの麦(ムギ)とは、北軽井沢へ移住後すぐに出会ったので、移住年数とおなじ12歳。イヌの百々(モモ)は、その7年後に近所の農家さん宅で。だから、ムギのほうがお姉さんですね。
私も夫もネコ好きなので、東京から北軽井沢へ越してすぐにネコ探しを始めました。長野県小諸市にある保健所と連携し、引き取り手のないネコの里親を探す施設まで行って。
ですが、私たちが住むのは長野との県境の群馬県。だから行政の区分け上、本来は長野県民にしか引き渡せないと当初断られたんです……がっかりしていたら、職員の方が近所のお宅で保健所行きになるネコがいると知らせてくれました。
その足ですぐに向かって、出会ったのがムギでした。名前の由来は、毛色が麦の穂のような茶色だったのと、あとはなんとなく『ムギ』という音が気に入って。
そのまま、ここでの暮らしを綴るブログを始めたときに、何の気なしに我が家のことを『麦小舎(むぎこや)』と呼ぶことにして、それがそのまま2年後に始めたカフェの店名にもなりました」
▲ブックカフェ「麦小舎」の外観。
▲店内は落ち着いて珈琲と本がたのしめる空間。
子どもができたら…と考えていた名前をつけた百々(モモ)
─ モモちゃんとは、近所の農家で?どんな出会いでしたか?
藤野さん:
「お手伝いにいっている農家さんの家に、モモはお母さん犬といっしょに現れたんです。けれど子犬を置いてお母さん犬はいなくなってしまいました。
しばらくその農家さんで飼っていたのですが、『飼ってみたら?』と言われたんです。私はずっとネコ派で犬を飼ったことがありませんでしたが、これをきっかけにモモと暮らし始めることになりました。
私たち夫婦にいつか女の子ができたら、この名前にしようと思っていた名前が『百々(モモ)』。なかなか子供ができそうになくて、この子につけようとなったんです」
「大草原コース」「川沿いの冒険コース」etc…散歩ルートを変えて楽しんでいます。
─ 犬と暮らすのは初めてだそうですが、どうでしたか?
藤野さん:
「すべてが新鮮でした。朝と夕方の二回、いっしょに散歩に出るのが一番のたのしみになりましたね。
ここに暮らしていると、車で移動するのが当たり前の生活になってしまうんですが、歩くことはよい運動になります。私が自宅で原稿を書く仕事をしているので、この散歩が良い気分転換やリフレッシュの時間になるんです。
散歩ルートを『森のコース』『大草原コース』『川沿いの冒険コース』などと決めて、季節や日によって選びます。特に大草原コースから見る浅間山は雄大で、いつも見とれてしまい、モモに『早く行こう!』とせっつかれていますね。
道ばたの草花や、鳥など周囲の自然に触れて、季節の変化にあらためて目がいくようになりました」
▲冬場は雪で道がスケートリンクのように凍ってしまうので歩くのが大変なのだそう。
だれに対しても懐っこいモモと、ツンデレ娘のムギ
─ ムギとモモ、家族との関係性は?
藤野さん:
「モモは誰に対しても懐いて、カフェのお客様に触ってもらうのも大好き。けれど体が大きいので、お子さんに向かってじゃれようとして怖がられ、ときどきしょんぼりしています(笑)。
私に対しては、同い年の友だちくらいに思っているような雰囲気があって、あまりご主人というふうに見られていないのかもしれません。
対してムギはとにかくツンデレなお姫様です(笑)。夫も私も目下にみられていそう。こちらが構おうとすると嫌がるくせに、無視していると向こうからスリスリと甘えてきたり。これまで何匹かのネコと暮らしてきましたが、ここまでツンデレな子は初めて。
でも、自宅にこもって仕事をするので、ムギのような子とのふれあいは良い息抜きになります。焦ったりクヨクヨしたりするとき、ムギの自由なマイペースっぷりを見ていると、癒されますね」
移住生活をともにしてくれて、「ありがとう」
─ ムギとモモに、伝えたいのはどんなことですか?
藤野さん:
「ムギは、北軽井沢に移住してすぐに出会ったのでもう12年。モモも5年の付き合いになります。どちらも偶然の出会いでしたが、うちに来てくれてありがとう、いっしょにいてくれてありがとうという言葉を伝えたいです。
もちろん、出会わせてくれた神様にもお礼を言いたい。
ムギとの暮らし=ここでの暮らしにもなっていて、ムギのいない北軽井沢での暮らしは考えられないですが、もうだいぶおばあちゃんです。今はときどきですが、少しずつ彼女がいなくなってしまってからのことも考えなきゃなあ…….と心の準備をしてみることも。
そんなときもありますが、毎日元気にたのしく過ごせれば十分。2匹共とにかく体が丈夫で、病気ひとつしたことがないのが本当にありがたいです。いっしょにいられる時間をたのしく仲良くやっていこう!という思いでいます」
▲モモは秋田犬の血が入っているせいか、マイナス20℃の気温でも外の犬小屋でへっちゃらなんだそう。
▲カフェオープン中は別室で待機のムギ。そのご褒美はマタタビ。
今日は、北軽井沢で暮らす藤野麻子さんとモモ、ムギをご紹介しました。
移住生活に欠かせない相棒となった2匹の犬と猫、雄大な自然にかこまれた暮らしからは、のびのびとした空気を感じさせてくれますね。
カフェを営みながらの執筆活動は、試行錯誤の連続だったのではないでしょうか。その藤野さんの支えになっているのがお店の主のようなムギと、天真爛漫なモモなのかしら…と想像をふくらませていました。
これから季節は冬、instagramから垣間見える暮らしにも、その様子が綴られるのが楽しみです。
【写真】藤野麻子
「犬・猫との暮らし」その他のエピソード
藤野麻子(編集・ライター)
北軽井沢の森に週末だけ開くブックカフェを開く。分室・古本と紙雑貨「キジブックス」も併設。合い言葉は「森で。本と、珈琲と」。味わいのある古い本、手づくりの本、物語のある紙雑貨などを紹介している。個人では編集・ライターの仕事をしながら、北軽井沢で暮らす日々をブログに綴っている。http://www.mugikoya.com/top.html
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