【朝の過ごしかた】30分の掃除から1日がはじまる。「繰り返し」を大切にした朝時間(木全さん夫妻)
編集スタッフ 二本柳
掃除にはじまり、子どもと登園。木全さんの朝時間。
本日から 「朝の過ごし方」 は、リレー形式でお届けします。
前回ご登場いただいた冨田ただすけさんからバトンを渡されたのは、愛知県のご自宅で家具や雑貨の制作をする木全俊吾さん、由紀子さんご夫妻。
洗練されていながら手作りの温もりを残すお二人の作品は、自宅に構えたお店 『soso』 と滋賀県の 『木と森』 で購入することができます。
そんな木全さんの趣ある日本家屋での暮らしぶりは、雑誌や書籍でも紹介されるほど。冨田さんが 「どんな朝を過ごしているか気になる」 と紹介してくださったのも納得です。
5歳の長女と2歳の長男、4人で暮らす木全さんファミリーの朝時間をお届けします。
朝の時間割
06:30 起床後すぐにメールチェック
07:00 自宅兼お店の掃除
07:30 子ども起床
07:45 朝ごはん準備、お風呂掃除を夫婦で分担
07:55 コーヒーを淹れる
08:00 朝ドラを観ながら朝ごはん
08:40 長女と登園
08:55 仕事開始
07:00
掃除から1日がスタート
1日は30分ほどの掃除から始まるという木全さん。
子どもが起きてくる前に台所やリビングの掃き掃除を終わらせて、その後、お店のスペースと玄関をきれいにするのが日々のルーティンなのだそうです。
木全さん:
「起きてすぐ取りかかれるように、前日のうちに子どもが出しっ放しにしたおもちゃや折り紙を片付けてから就寝します。
朝の掃除はなんといっても清々しくて、気持ちがいいんです」
▲冬場は薪ストーブの灰掃除を、素足の多い夏場は雑巾がけも。
木全さん:
「廊下には見た目も気に入っている棕櫚 (しゅろ) のホウキをかけています。
少しでも日頃からきれいな状態を保てるように……と、気がついた時にササッと使えるようにしました」
07:55
毎日のコーヒーで体調を確認
木全さん:
「コーヒーは自分で焙煎したものを毎朝ゆっくり淹れます。
これは体調を確認する意味もあって、調子が良くないときは好きなコーヒーでもまったく進まないんです。でも逆に、元気でやる気に満ちているときは、いつもの量でも全然足らない!と思うほど。
この確認が1日を始めるスイッチのような役目を果たしているのかもしれません」
▲最近は手回しの焙煎機を活用しているそう。
自分の必要なものは自分たちで作りたい、という考えから、独学でコーヒーの土鍋焙煎を始めたという木全さん。
始めは上手くいかないこともあったけれど、失敗した焙煎のコーヒーなんて飲む機会もないので 「それはそれで楽しかった」 とか。
木全さん:
「ちなみに我が家の淹れ方は、まず豆全体が湿る程度にお湯を注ぎ、20秒ほど膨らんでくるのを確認しながら蒸らします。そして、膨らみが萎まず崩れないスピードでお湯を注いでいく。
これを意識すると、美味しく淹れられるような気がしますよ」
08:00
せいろで蒸したパンで朝ごはん
この日の食卓は、せいろで蒸したパンに目玉焼き、畑で育てた野菜、コーヒーが並びました。
木全さんファミリーは、朝ドラを観ながら毎日みんなで朝ごはんを食べるのだそうです。(なんて幸せな時間でしょうか!)
木全さん:
「パンは一度にたくさん買って冷凍することが多いので、せいろは大活躍です。
1度にたくさん調理ができて、しかも焦げる心配がない。子どもの世話で大忙しの朝時間には、本当に重宝ですよ。
せいろで蒸したパンはホカホカでふわふわ。そのままでも美味しいですし、オリーブオイルやジャムをつけたり、目玉焼きや野菜をはさんだりして食べます」
08:40
長女と一緒に歩いて登園
木全さん:
「保育園までの道のりは、大人で徒歩5分くらい。それを雨の日も風の日も、長女と一緒に歩いて登園します。
この時間は、道に咲いている花を摘んで 『今日は○○先生にあげるよ』 とか、『保育園ではこんな遊びするよー』 『帰ったら自転車に乗りたい!』 といった話を。
たった数分ですが、子どもと過ごす大切な時間のひとつです」
木全さん:
「思いがけず良かったのは、娘と登園するようになってから、近所の方と挨拶を交わしたり話をしたり……という時間ができたことでした。
今の家に引っ越したのは6年ほど前だったのですが、近所付き合いはほとんどなかったんです。
近くに娘より2歳年上の “お姉ちゃん” が住んでいて、弟とはまた違う楽しさがあったんでしょうね。毎日のように 『一緒に遊びたい』 と泣いていました。でも最近は “お姉ちゃん” に予定を聞いて、遊べない日もあると納得できるようになって。近所の人とのやり取りからも、少しずつ成長している様子が見えて嬉しいです」
毎朝の 「繰り返し」 のなかにこそ新しい発見がある?
▲今使ってる器の多くは、由紀子さんが20代の時から少しずつ購入してきたものだとか。
毎朝おなじ時間に起きて、同じ時間に掃除へ取りかかる。
必ずコーヒーを飲んで、雨の日も風の日も歩いて登園する。
木全さんの朝時間は、おなじことの 「繰り返し」 にありました。
そして 「繰り返し」 の中にこそ、ちょっとした体調の変化や、ともすると見逃してしまいそうな子どもの成長を発見することができる。
朝のルーティンを淡々と続けていくことの価値を、木全さんから教えてもらったような気がしました。
次回は、そんな木全さんからバトンを受け取った陶芸家・石木文 (いしき ふみ) さんの朝時間を伺います。お楽しみに。
(つづく)
こちらの特集も合わせてご覧ください。
【写真】木全俊吾
木全俊吾、由紀子
愛知県で 『soso』 を、滋賀県で 『木と森』 を運営。二軒のお店では夫婦で制作する家具や、テーブル小物、器などの雑貨を販売している。家具はオーダーも可能。お店も兼ねる自宅は縁側のある日本家屋。5歳の長女と2歳の長男、4人で暮らしている。
http://gp53.net/index.html
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