【はじめての入学準備】第2話:進学までに身につけておくと安心。気になる子どもの生活習慣について
編集スタッフ 寿山
全3話でお届けしている特集「はじめての入学準備」。
お話を伺ったのは、お菓子研究家として広く活躍する高吉洋江さん。10歳の長男と6歳の次男の育児のかたわら、ご自宅でお菓子教室を開催しています。
第1話では、小学校へ進学するときにだれもが悩む、入学式の装いと学習机えらびについて、高吉家のケースをくわしくご紹介しました。
第2話では、入学までに子どもに身につけてほしい生活習慣について、お話を聞いてみたいと思います。
生活リズムを整えるには、寝起きする時間を変えないことが大切。
小学校への進学を控えて、子どもだってナーバスになるという話をよく聞きます。胸の不安を取り除くことはできなくても、親として元気に通学できる環境は整えてあげたいですよね。
高吉さんが子どもの体調管理で大切にしているという、生活リズムの整え方について教えていただきました。
高吉さん:
「些細なことですが、毎日起きる時間と寝る時間はなるべく同じになるように気をつけています。週末の朝寝坊も30分以内と決めていて。
大人の私でさえ生活リズムが乱れると、体調を崩しやすいもの。子どもの場合、リズムの乱れがより不調につながりやすい気がしています」
それから毎朝顔色や声の調子のチェックに、検温も欠かしません。
食卓には、栄養価の高い乾物を使ったお惣菜を常備しています。
自宅では和食が中心。洋食が多い小学校の給食とのバランスを意識しているそう。
▲切干し大根は時々ベーコンと合わせオリーブオイルで炒めて洋風にアレンジ。飽きずに食べてもらう工夫
▲ほぼ毎日食べるヨーグルトも手作り。いつでも食べられるよう「WECK」の保存瓶で小分けに保存
高吉さん:
「息子には1番おいしいのが小学校の給食で、2番が保育園のごはん。3番が牛乳で、4番が私の料理と言われています。
和食は子どもの目には地味に映ってしまうんでしょうね。それでもいつか良さに気づいもらえたらと思って続けています」
ひらがなや時計は読めた方がいい?
長男が入学してすぐの参観日で、ひらがなの読み書きができていることを前提に、授業が進められていると感じた高吉さん。
次男の進学を控えた夏に「計算ドリル」と「ひらがなドリル」を購入しました。それぞれを、1日最低2ページはやろうねと決めて、毎日続けてきたのだとか。
▲次男のキャビネットは、ドリル以外はまだ絵本だけ。ぬいぐるみのしまい方が可愛い
さらに小学校では、決められた時間割があって、時間通りに行動しなければいけません。時計の読み方も練習するべきかどうか聞いてみました。
高吉さん:
「うちは特に何もしていません。それは長男のとき、1学期のはじめに時計の読み方を練習する授業があったからかも。
そのタイミングで、自宅でも時計の読み方を練習したら、すぐに覚えてくれたんです。子どもの学習能力ってすごいですね」
息子さんたちが時間通りに行動できるよう、高吉さんはキッチンタイマーを活用しています。
▲タイマー左横にあるのはキッチンタオルホルダー。恵比寿の「PFS」で購入
高吉さん:
「いつも “〇〇は何分でできるかな?” と確認して、子どもが予想した時間をタイマーにセットするんです。時間内に行動するという感覚を身につけて欲しいと思って。
このタイマーは無印良品のもの。ダイヤルを回すように時間をセットできるので、子どもでも操作しやすいんです」
「自立」が求められる、小学校生活
保育園や幼稚園までは、親や保育士が子どもの面倒を見てくれるものです。ところが小学校に進学すると、子どもに「自立」した生活が求められます。
世話を焼く人がいなくても、自立した学校生活を送れるよう、高吉さんは子どもへの接し方を変えました。
高吉さん:
「保育園に通っていた頃は、登園の支度から着替えまで、ほとんど私がやっていました。でも小学校からは、すべて息子に任せることにしたんです。
忘れ物は自己責任。厳しく聞こえるかもしれませんが、失敗を経験することで1個ずつ学んでいってほしいなと思っています」
子ども部屋の整理整頓も、基本的にはふたりの息子さんに任せています。モノが増えてきたなと感じたら、断捨離を促すそう。
▲ベッド下の棚は、子どもが自由にできるスペース。小箱を上手に使って、オモチャが整理されています
息子さんたちの整理された収納を拝見して、時として子どもを信じ、任せることはとても大切なことと感じました。
幼くても、きっと子どもに親の信頼は伝わるものなのでしょう。
高吉さんのアイデアに、たくさんのヒントをいただきました。次話では、入学準備の失敗談や成功談について、ざっくばらんにインタビューします。
(つづく)
【写真】鍵岡龍門
もくじ
高吉洋江(お菓子研究家)
岡山県倉敷生まれ。大学卒業後、渡仏。ル コルドン ブルー パリ校にて製菓終了証を取得。同校にてアシスタント、5つ星ホテル クリヨン他でスタージュ(研修)を経験する。帰国後、株式会社サザビー(現サザビーリーグ アイビーカンパニー)入社。7年間に渡って、アフタヌーンティー・ティールームのテイクアウト商品(お茶、お菓子、ジャム等)の開発を行う。退社後、2005年秋より、自宅にてお菓子教室“tiroir(ティロワール)”をはじめる。
http://tiroir-2005.tumblr.com/
▽高吉洋江さんの本はこちらから!
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