【花と暮らそう、春】第5話:置く場所によってイメージが変わる?お花と部屋の良い関係
編集スタッフ 岡本
これまで4話にわたり、春に楽しむお花について、プランツスタイリストの井出 綾(いで あや)さんに教えていただきました。
今日のテーマは「お花と部屋の、いい関係」。
我が家には、生けたお花を置く定位置があります。
これまで考えたことがなかったけれど、空間ごとに適したお花があるのかふと気になりました。
井出さんが暮らしの中で自然に行っている、お花との付き合い方を伺います。
井出さん:
「花は自由に楽しむのが大前提です。
それでもたまに、どこへ置こうか迷ったり、いつもと違う楽しみを探ったりすることもあるでしょう。
どう飾ろうか悩んだときに、参考にしてもらえたら嬉しいです」
第5話
お部屋とお花の良い関係って?
キッチンには清潔感あふれる、小さなしつらいを
井出さん:
「キッチンは人の出入りも多く、作ったり洗ったりとさまざまな動作をする場所です。
なので小さく生けた花が向いています。
毎日立つ場所に少しでも花の彩りがあるだけで、心持ちが変わりますよ」
〈飾るときのポイント〉
・キッチンでの作業を妨げないように、小ぶりなものを
・火のそばではなく、洗い場の近くに置いて暑さ対策
・清潔さを表すような、グリーンや白の組み合わせがおすすめ
・食べ物とのつながりを感じる、ハーブ系も相性がいい
△ハーブゼラニウム・忘れな草
食卓の主役は料理。さりげなく華を添える程度で
井出さん:
「食卓は料理が映えることが一番大切だと思います。料理が並んだ様子に、少し華を添える気持ちで。
料理を取るときに目線が下がるので、さりげないものでも意外と目に入るんです。
香りが強いものは食事の邪魔をしてしまうので避けるのが無難。
座ったときに目線を遮らないよう低めにすることも心がけると良いでしょう」
〈飾るときのポイント〉
・食卓は料理がメインとなる場所なので、お花は控えめに
・香りがあるものは避ける
・目線を遮らないよう、高さは低めに
(第3話で紹介した『浮かべる』飾り方もおすすめ)
△ラナンキュラス・ルピナス・エンドウ
サニタリースペースはひんやり冷たく、お花にぴったり
井出さん:
「洗面所やトイレは狭く、暗い印象の空間なので、小ぶりな花があるだけで雰囲気が変わります。
他のお部屋に比べると室温が低いことが多いので、意外と花が長持ちする穴場。
まずはメインで生けた花の余りなどを飾ってみてくださいね」
〈飾るときのポイント〉
・ユーカリなど殺菌作用があるものがおすすめ
・香りがあるものを選んで、芳香剤代わりに
・甘いお花の香りも良いですが、さりげなく爽やかに香るラベンダーなどがおすすめ
△ユーカリ・ラベンダー
春に楽しむお花についてお届けした、全5話。
基本のキから、新しい楽しみかたまで、幅広く知ることができました。
移りゆく季節を少しずつ取り入れながら、暮らしのあちこちで実践していきたいと思います。
(おわり)
【写真】岩田貴樹
もくじ
井出 綾
生活に花やグリーンを取りいれ、季節とともに暮らす楽しみを提案している、Bouquet de soleil(ブケ ド ソレイユ)主宰のプランツスタイリスト。フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学び1994年よりフリーランスに。カルチャースクールや書籍では、「自然と暮らし」をつなぐ花について学ぶことができる。
▽井出さんの書籍はこちらからご覧いただけます。
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