【BRAND NOTE】食材は2つだけ!シンプルでもおいしい飛田さんの鍋レシピ

編集スタッフ 寿山

寒くなってくると、無性に食べたくなるアツアツの鍋料理。家族や友人とワイワイ囲むのもいいですが、好きな食材をアレコレ入れて、1人鍋もいいものです。

お気に入りの定番鍋をリピートするのも楽しいですが、あたらしいレシピも気になるもの。せっかくなら、いろいろな鍋の楽しみ方を知れたらいいなと思います。

そこで今回のBRAND NOTE「エスビー食品編」では、前編につづき和食レシピに定評がある料理家の飛田和緒(ひだ かずお)さんに、鍋をより楽しむアイデアを教わります。

今年の10月に鍋だけのレシピ本を上梓したばかりの飛田さん。わさび本来の味や香りにこだわった「本生 きざみわさび」に合わせて、数あるレシピのなかでもシンプルで素材の味を生かした鍋料理をつくっていただくことに。

シンプルでも食べ飽きない工夫や「本生 きざみわさび」を合わせた楽しみ方も伺います。

(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)

 

食材は2つだけ!?手間なく、おいしい飛田家の定番しゃぶしゃぶ鍋

わたし寿山は、鍋といえばいろいろな野菜に肉や魚、それに豆腐やしらたきなど、たくさんの食材を楽しむ寄せ鍋をイメージしがちです。もちろんラクな料理ではあるけれど、買うべき材料が多い印象でした。

ところが、飛田さんが教えてくれた鍋につかう食材は、たった2種類だけ! 豚肉と長ネギをとことん楽しむ、シンプルなしゃぶしゃぶ鍋です。

飛田さん:
「鍋は道具も調理もシンプルで、主婦にはありがたい献立です。使う出汁や食材を変えたり、合わせるタレや薬味を変えたり、鍋料理をもっと楽しむにはと、いつも考えます。

今日はわが家のシンプルな定番鍋を例に、ひと鍋を味わいつくすアイデアをいくつかご紹介していきますね」

 

あっという間に完成!鍋のつくり方

▲材料は出汁昆布、長ネギ、豚もも肉、塩、ナンプラーのみ

飛田さん:
「豚肉から脂が出るので、鍋にはあっさりとした水出しの昆布出汁を使います。

2Lの出汁に対して、塩小さじ1と1/2、ナンプラー大さじ1と1/2を目安に味付け。

味見しながら調整してください。ナンプラーがなけれな薄口しょう油でもいいです。

ネギはシャキっとした食感を楽しみたいので、あえて斜めの薄切りに。お皿にお肉を並べたら準備完了です。

全員が席についたら鍋をセットして、たっぷりネギを入れます。あとは各自で好きに肉をしゃぶしゃぶして、煮えばなのネギをいっぱい包んで食べてみてください」

 

さっそく試食してみました!

鍋を試食するのは、クラシコムの食いしん坊チームのわたし・寿山とスタッフ津田です。

食べる前から、出汁の香りやフツフツと鍋からあがる湯気に、すっかり食欲を掻き立てられていた私たち。待ってましたとばかりに、鍋をいただきました。

スタッフ寿山・津田:
「おいしいーーー!!!」

ちゃんとコメントしたいのに、食べても食べても、暫くは「おいしい!」という言葉しか出てきません。

スタッフ寿山:
「シャキシャキとしたネギの食感が絶妙です。お鍋のネギって、くったりと甘みが出るまで煮込むイメージだったから、すごく新鮮!  こんな食べ方もあるんですね。

お肉の旨味もネギの風味もしっかりしていて、まさに素材の味を楽しんでる感じです」

スタッフ津田:
「お出汁が体に沁みわたる感じです。シンプルなのに味わい深いので、すごく満足感もあって。

それにさっぱりしているから、いくらでも食べられちゃいます」

スタッフ津田:
「私はひとり暮らしなので、鍋をする度にあれこれ買い集めた食材が余ってしまい、それを消費するのに苦労していました。

だから材料が2つしか要らないのはすごく有難いです」

スタッフ寿山:
「その悩みわかります!うちも3人家族といえど、よく鍋の余り野菜を使い切るのに頭を悩ませていたんです」

 

「わさびのせ」で、肉のおいしさをさらに引き出す!

あまりにおいしくて、延々と食べ続けていたら、飛田さんがさらにおすすめの食べ方を教えてくれました。

飛田さん:
「豚肉に直接『本生 きざみわさび』をちょこっとだけのせて食べてみてください。わさびの茎のシャキッとした食感がちょうどいいアクセントになって、薬味のように楽しめますよ。それにわさびの辛さがお肉の脂でまろやかになるから、お肉とも相性がいいんです。

そうは言っても練りわさびのようにツーンとせず、まろやかな辛さなので、わさび好きの方はたっぷりのせるのもいいかもしれません」

スタッフ寿山:
「ピリッとした辛みが加わって、大人の味になりました。シャキッとした食感が加わって変化もつくし、お肉ときざみわさびって合いますね。

子どもと鍋をするときは、やさしい味付けにしかできないから物足りないときもあって。これなら夫にもよろこばれそうです」

 

まだある!「本生 きざみわさび」のこんな楽しみ方

飛田さん:
「それからシンプルな鍋をするときは、途中で味の変化も楽しめるように、わが家ではつけダレや薬味も用意することが多いです。

今日は刻んだ万能ネギに、適量のしょう油と『本生 きざみわさび』を和えた、ネギダレを作りました」

スタッフ津田:
「出汁だけのシンプルな味付けだったのが、このタレを付けるだけで印象がまったく変わりました!きざみわさびのシャキッとした歯ごたえもいいですね。

辛いものはそんなに得意ではないのですが、まろやかな辛さなので、お肉にたっぷり載せてもおいしくて。

このネギダレは、家にあるもので作れるから嬉しいです」

飛田さん:
「ネギダレ以外にも、もみじおろしやゴマだれ、からし味噌など、家にある薬味や調味料を和えるだけで、鍋の楽しみが広がりますよ」

 

しめは「豆腐」!? 低カロリーで満足感たっぷりの鍋アレンジ

豚肉とネギを存分にしゃぶしゃぶした後に飛田さんが提案してくれたのが、残ったスープにたっぷりの豆乳を加えて、しめに豆腐を入れて食べること。

豆腐をしめになんて、発想したこともなかったので驚きました。

飛田さんにすすめられるまま、真っ白なスープに浮かんだ豆腐に「本生 きざみわさび」をのせていただきます。

思わず「うんまい!」と、場違いなコメントを口走ってしまいました。

真っ白なスープの色からは想像もつかないくらい、素材の旨味がぎゅっと濃縮されていて、体に沁みわたるのを感じます。それにふわっとなめらかな豆腐と、シャキッとしたきざみわさびの食感がなんとも相性がよくて。

隣で食べていたスタッフ津田も、私と同じくその美味しさに大喜びしていました。

 

まだまだいける?そんなときは「汁かけごはん」

さらに飛田さんが「ちょっと物足りないときはこんな食べ方もいいですよ」と教えてくれたのが、少しだけよそったご飯のうえに、豆腐とたっぷりの豆乳スープをかけていただく “汁かけごはん” 。

こちらも同じく「本生 きざみわさび」を添えていただきました。

見た目の美しさ、味、満足感と3拍子そろった飛田さん流の究極の一膳に、すっかり虜になってしまった私たち。

しゃぶしゃぶとしめのお豆腐でお腹がいっぱいなのにも関わらず、汁かけごはんもきれいにたいらげ、お風呂上がりのようにツルツルほかほかの顔に。帰る頃には、体の内側から元気がみなぎるのを感じました。

 

毎日凝ったことはできなくても、おいしく食べてほしいから

飛田さんを取材する中で感じたのが、毎日の献立も大勢で囲む鍋料理も、無理のない、シンプルなものでいいんだという心強いメッセージ。

シンプルだからこそ、なるべく旬の食材を選ぶ。素材の味を生かすためにも、あまり手は加えず、最低限の調理でいただく。

そんな肩肘はらない素材を楽しむ和食だからこそ、「本生 本わさび」や「本生 きざみわさび」のような素材を生かした薬味を合わせると、双方のおいしさがより引き立つ気がしました。

それから家庭料理に欠かせないのは「おいしく食べよう」という、人としての本能的な欲求かもしれません。

私はつい毎日のことだからと妙な義務感が先行して、やれあの食材が余ってるから、やれ昨日は肉だったから魚にしなきゃなど、「おいしく食べよう」という欲求をそっちのけにして、頭で考えすぎていたように思います。

飛田さんとお話するうちに、頭で考えるよりも、心やお腹の声に耳を傾けよう。もっと素材の味を楽しもう。そう思えただけで、なんだか気持ちがラクになりました。

飛田家のしゃぶしゃぶ鍋と「本生 きざみわさび」を使ったアレンジ、この秋リピートしてしまいそうです。

(おわり)

▼フルタヨウコさんと行く、「理想のわさび」と出会う旅


【写真】馬場わかな

もくじ

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飛田和緒(料理家)

1964年、東京都生まれ。高校3年間を長野で過ごし、山の幸や保存食のおいしさに開眼する。現在は神奈川県の海辺の魚がおいしい町で、夫と娘の3人で暮らす。毎日無理なく続けられる、作りやすい食材を使った、シンプルでおいしい料理が人気。10月末に新著『飛田和緒のなべ(世界文化社)』が発売されたばかり。湘南T-SITEで、年に数回の料理教室も開催している。


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