【大人の涙】第1話:最近、泣いていますか?大人の涙事情
編集スタッフ 奥村
大人だって、泣きたい時がある。
大人になっても、泣き虫です。
誰かが泣くのを見ればつられて涙が出てくるし、仕事で失敗をした時は、ふがいなさに悔し泣き。先日はお祭りに行って、大勢の人がお神輿を担ぐ姿に感動してホロリ。
これはわたし奥村のこと。昔から涙もろくて、あらゆる場面で泣いてきました。
けれど大人になると、そうもいかなくなるものです。特に人前では「泣いちゃダメだ」と涙をこらえたり、それでも我慢できずに泣いてしまった後には「やっちゃった」と落ち込んだり。涙もろい性格は、いつしかわたしのコンプレックスになっていました。
でも、大人は泣いちゃダメなのでしょうか。「泣かない」とただ我慢するのではなく、大人になったからこそ涙にちゃんと向き合う術が知りたい。
そこで今回の特集では、大人になった今の「涙」との向き合い方を、全3話で探ります。
最近、泣いてますか?スタッフの「涙」事情
そもそも、涙もろい大人はどれくらいいるのでしょうか。今回はクラシコムスタッフに、涙に関するアンケートをとりました。
ふだん職場での姿からは泣き顔の想像はつきませんが、集まったのは意外に多くの体験談です。
「仕事で担当してきた大きなプロジェクトが成功したとき、せきを切ったように涙があふれた」「自分の思いがうまく相手に伝えられらず、悔し泣きした」など、もっとも多くあがった涙の理由は仕事関係のもの。
また、子供のいるスタッフからは「授乳や食事が思うようにできず、落ち込んだとき」など私生活で母親として涙を流したエピソードが多くあがりました。
前向きに「涙」と向き合っている
自分のことを「よく泣くほう」だと話すスタッフは、わたしの予想を反して多く、全体の約半数。
涙もろいことに対するネガティブな意見は少なく、「辛いときには我慢せず泣いている」「理不尽なことがあったときは、大人だって泣きたいから」など、泣く自分をシンプルに受け入れている意見が目立ちました。
中には「心がスッキリする」「モヤモヤしていた気持ちに折り合いがつく」など泣くことのメリットを自覚して、家で意識的に泣く時間をとるという声も。
電気を消してキャンドルの灯りの中で音楽を聴いたり、湯船にゆっくり浸かったり。それぞれが泣きやすくなれる方法を把握した上で、前向きに涙と向き合っていることがわかりました。
「自分の涙」には抵抗を感じることも
「普段あまり泣かない」と答えたスタッフも、全体の約半数。中には「いつ泣いたか思い出せないくらい、ここ数年ほとんど泣いていない」という声もありました。
泣かない理由には、もともと涙が出にくいタイプだからというもののほかに「感情を表に出すことを恥ずかしく思うようになった」「まわりを動揺させちゃいけないと思うと涙が引っ込む」といった、人目を意識した客観的なものも目立ちます。
とくに職場など大勢の前で、意識的に涙をおさえた経験のあるスタッフは多いよう。それに対して、「人が泣いていることは受け入れられる」という意見も多かったのが印象的でした。
大人の涙に悪い印象は持っていないけれど、自分が泣くことに100パーセントの肯定はできない。そんな「自分の涙」に対する抵抗のある人は多いようです。
大人になると感動して泣くことが増える?
涙もろいスタッフも、あまり泣かないスタッフも両方に共通したのは、大人になってからは「感動」して涙を流すことが多くなったという実感。
たとえばスポーツの試合でがんばる選手の姿を見たときや、自分の境遇と重なる主人公の小説を読んだとき、映画やCMを見たときなど。
自分の感情に関わらず、人の人生に共感や感動をして泣くことが多くなったという意見が、多くのスタッフに共通していることがわかりました。
それでは、そんな「涙」にはどんな役割があるのでしょうか?
続く第2話では心理カウンセラーの竹内好美(たけうち よしみ)さんに、涙の意外なチカラやメカニズムについてお話を聞きます。
(つづく)
【写真】木村文平(4枚目以外)
もくじ
竹内好美
心理カウンセラー。「竹内好美カウンセリング事務所」代表。東京大学文学部卒業後、20年間、広告代理店でコピーライター、クリエイティブディレクターとして活躍したのち、部下のメンタルの問題をきっかけに心理カウンセリングの道に進む。現在、東京や名古屋で不定期に「号泣セミナー」を主催し好評を得ている。http://jibunworks.web.fc2.com/
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