【BRAND NOTE】大事なのは “心のお得感” 。買った瞬間がピークにならない、大平一枝さんのモノ選び

ライター 有馬ゆえ

背伸びでもなく、妥協でもない。“自分らしい” モノ選びで、暮らしの満足感を上げたい。そのヒントを探っているBRAND NOTE「Frosch(フロッシュ※)」編。

前編では、キッチンにお気に入りのモノをちりばめ、居心地のよさを追及しているセレクトショップ「klala」店主・滝沢緑さんに、愛用品やモノ選びの基準についてお話しいただきました。

後編にご登場いただくのは、本サイトの金曜エッセイ「あ、それ忘れてました(汗)」でもおなじみの文筆家  大平一枝さん。10年来のフロッシュ愛用者でもある大平さんに、モノ選びの基準や毎日を楽しくする習慣についてお聞きしました。

(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)

 

買った瞬間がピークにならないように。大平一枝さんのモノ選び

夫、そして新社会人と大学生のお子さんと4人暮らしの大平さんのお宅は、ご家族の団らんが目に浮かぶようなあたたかな雰囲気。

大平さんの生活のピースたちは、どんな基準で選ばれているのでしょうか?

大平さん:
「憧れや価格だけで判断せず、今の自分の生活にフィットしているかどうかを基準にモノを選ぶようにしています。

女性の生活って、ライフステージによって変化しますよね。結婚や子どもの年齢、仕事のペース、自身の体調などによって、生活も自分にフィットするモノも変わるんです。

だから、モノを選ぶときは必ず『今の自分が使いこなせるのかな?』と自問するようにしています」

大平さん:
「とくに毎日使うモノは、心地よく、長く使えて、環境にやさしくゴミを増やさないかどうか、よく考えます。そうでないと、日々罪悪感やストレスを重ねることになる。

購入した瞬間が美やよろこびのピークで、あとは感情が下がっていく一方というのは悲しい。それを使う習慣ができることで毎日の生活が楽しくなって、使うたびによろこびが増すようなモノ選びや暮らしがしたいですよね」

 

毎日の習慣にとって大切なのは、“心のお得感” があること

毎日使うものこそ、“心のお得感” を大切にしたいと話す大平さん。“心のお得感” とは一体?

大平さん:
「たとえば半年ほど前に、ヨーグルトメーカーを購入しました。

『たかがヨーグルトのために家電を?』と購入を2年ぐらい迷ったのですが、今では大のお気に入り。『スイッチ一つで手作りできて、しかもこんなにおいしく節約にもなる!』という“心のお得感”のおかげで、2日に1回、必ず作る習慣がつきました。

ヨーグルトを買っていたころに感じていた、容器を捨て続ける罪悪感がなくなったのもうれしいですね」

▲はちみつをかけて食べるのがお気に入り

もうひとつ、“心のお得感”をもたらしてくれたのが「金網つじ」の茶こしです。

大平さん:
「ある取材で、使い込んでいい色になった『金網つじ』の茶こしを見せてもらった瞬間、その美しさに驚いて……。7,000円と勇気のいる金額でも買う価値がある、と手に取りました。

使い始めて4カ月。銅で編まれていてまったく型崩れせず、京番茶でもアクがつかないことに感動しています。使うたびに味わいが増すのも、手仕事の品ならでは。育てているようなよろこびがあり、“心のお得感”を高めてくれますね。

今では、お客さまと一緒にテーブルを囲みながらお茶を淹れるのが習慣に。ゆっくり茶葉が開くのを待ちながら会話を楽しむゆとりが生まれたんです」

大平さん:
「逆に、『今の自分』を省みず周囲の評判だけで買ったものは、失敗も多いです。

たとえば、ぬか床。何回もチャレンジしては失敗しています(苦笑)。かき回すのを忘れるし、食べたいのは夫と私だけだからせっかく作っても食べ切れない。我が家はまだ、ぬか床を持つタイミングに至っていないということなんだなと思っています」

世間でよしとされるモノや習慣でも、無理をして取り入れるのではなく、自分にフィットするタイミングを待つ。それも、大平さんがモノを選ぶときのルールなのです。

 

愛用歴10年。苦手だった食器洗いが好きになりました

そんな大平さんがフロッシュに出合ったのは、ある取材がきっかけでした。

大平さん:
「一般家庭の食事風景を訪ねる『親子の食卓』という連載企画で、都内に住む三世代家族を取材したときのこと。そのご家族は瓶ビールをケース買いするほどのお酒好きで、大人たちは毎晩コップで飲み交わす習慣があったんです。それは東京ではなかなか見られなくなってしまった、すてきな光景でした。

ただ、取材後にふと見た台所には、お皿やコップがシンクいっぱい積み重なっていて……。つい娘さんに『洗い物、大変じゃないですか?』って聞いてしまったんです。

そのとき、彼女が見せてくれたのがソーダの香りのフロッシュ。『以前は嫌でした。でもこの香りに出合って、洗い物が大好きになったんです』と言って、食器洗いを始めた姿がとても印象深くて。

『食器用洗剤一つで、毎日の家事が幸せになる』という発見は衝撃的で、私も使ってみたいと手に取りました」

大平さん:
「実は、食器洗いって一番苦手な家事の一つで。しかも、当時は子どもがまだ小さく、自分はフリーランスになったばかりで、生活を回すだけで手いっぱい。余計に好きになれなかった。

でも、フロッシュを使ってみたら、あの大家族の台所と同じ、ふんわりただよう爽やかな香りで本当に食器洗いが楽しくなって。親子三世代でコミュニケーションする食卓と、食器洗いを楽しんでいる様子の記憶もあいまって、今でも毎回楽しい気持ちになれます」

さらに、環境に配慮していることや、コストパフォーマンスのよさも愛用する決め手となったそう。

大平さん:
「ほんの少しの量でグラスもくすみなく洗いあがる洗浄力に満足しています。デザイン性が高くてシンプルなのに見飽きないし、持ちやすさもいい。我が家のキッチンにフィットしていますよね」

 

毎日使うものこそ、いつでも満足したいから

フロッシュによって、苦手な食器洗いを「毎日の楽しい習慣」に変えた大平さん。10年以上愛用するメリットは、ほかにもありました。

大平さん:
「子どもがいるので、毎日使うものは安心で安全なモノを選びたいんです。洗剤だって、もし間に合わせを使っていたら、新製品が出るたびに目移りして、いちいち調べるのに時間を割かれてしまうはず。

でも私は、フロッシュに対する信頼感のおかげで、新製品の情報に振り回されずに済んでいます。多くの人に納得して選び続けられているという、定番品の信頼感があるんですよね。

毎日、何も考えずに快適でいられるというのは、実はとっても貴重なことなんです」

滝沢さん、大平さんが教えてくれたのは、自分の生活にフィットしたモノや習慣は、暮らしをもっと楽しくしてくれるということ。そしてそれは、これからの日々をずっと快適に変えてくれるということ。

憧れや流行ではなく、自身の生活をまっすぐ見つめるお二人のまなざしには、私自身、大いに勇気づけられました。

この春からは、自分の生活がどうしたらもっと心地よくなるかを考えてみたい。私にとっても、フロッシュは子育てに仕事に奔走する日々のよきパートナーになってくれそうです。

(おわり)

※ 「フロッシュ」はWerner&Mertz社の登録商標です。

▶︎「フロッシュ」をお買い求めいただけるオンラインショップはこちらをご覧ください
▶︎「フロッシュ」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

【写真】岩田貴樹
【編集協力】有限会社ノオト


もくじ

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大平一枝

長野県生まれ。編集プロダクションを経て、1995年ライターとして独立。失われつつある、失ってはいけないもの・こと・価値観をテーマに、女性誌、書籍を中心に各紙に執筆。『天然生活』『dancyu』『Discover Japan』『東京人』等。近著に『届かなかった手紙』(角川書店)、『男と女の台所』(平凡社)、『あの人の宝物』『紙さまの話』(誠文堂新光社)などがある。朝日新聞デジタル&Wに、『東京の台所』(写真・文)連載中。プライベートでは長男(22歳)と長女(18歳)の母。

 

ライター 有馬ゆえ

ライター、編集者。1978年、東京都生まれ。2007年、有限会社ノオトに入社。2012年に独立し、メディアや広告のコンテンツ制作に携わる。話を聞いて、人や物事の魅力を伝えるのが好き。妻で母です。


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