【すっぴんコンディション】第3話:カラダも心も健やかに。モデルtaraさんが無理なく続ける、3つの心得

編集スタッフ 岡本

「ふだん通り」がしんどい、そんなとき。

揺らぎ知らずの自分を思い描いてはほど遠く感じて、さらにげんなりしてしまうことがあります。

バタバタな春からひと段落したこの時期に、すっぴんでいる自分を好きになる第一歩として、素の状態を整える習慣についてお届けしているこちらの特集。

お話を伺うのは、モデルやエクササイズ講師として活躍する、tara(たら)さんです。

第3話では、すっぴんライフが定着している tara さんが毎日健やかでいるために大切にしている心得について、お届けします。

忙しく過ごしていると自分を思いやる習慣って、けっこう根付きにくいもの。忘れがちだけれどたまには立ち還りたい、やさしい習慣を教えてくれましたよ。

 


健やかなすっぴんを作る、3つの心得


3つの朝習慣で、気持ちに余裕をつくる

毎日、戦場のような朝を過ごしている我が家。「あと10分早起きしていれば……」と思った日は数え切れません。

一方taraさんは、ふぅと気持ちを落ち着かせてから出かけたい派。余裕がある日は家をでる3時間ほど前に起きているそう。

たとえ仕事が立て込んで早起きできなくても、欠かさずに続けている習慣が気持ちに余裕を生んでくれると話します。

– – 1日に余裕がうまれる朝の習慣 – – 

「舌磨き」
銅製のクリーナーを使用。寝ている間にデトックスされたものをしっかりと流す。

「白湯を飲む」
アーユルヴェーダ式に温めた白湯をゆっくり飲む。口当たりが柔らかいので朝の一杯に最適。

「軽めのストレッチ」
背中を伸ばす、腰や足首をゆるめる。これから動き出すサインを体へ送るイメージで。

taraさん:
「急がず時間をかけて準備するのが理想ですが、毎日はむずかしい。けれど、どんなに早起きでも出かけるまで時間がなくても、この3つだけは欠かしません。

舌磨きは一日を通して口のすっきり感が続くし、白湯のおかげでお通じも良くなりました。疲れを引きずっていても、ストレッチをするとゆるやかにエンジンがかかるようで、スムーズな滑り出しができます。

する・しないではちがう、と体で感じているから納得して続けている習慣です」

 

食事は「どんな気持ちで食べるか」を大切に

アメリカをはじめ10年以上続いた海外暮らしでは、ジャンクフードを好んでいた時期もあったtaraさん。

数年前に食の見直しをしたところ、期待以上のうれしい変化に、一時は極端な考え方で食べることを制限していたそうです。

taraさん:
「ある時期まで、『ローフードだけ』『マクロビでなくては』と食生活に強いこだわりを持っていました。

でも、あるときそれが苦しくなってしまって。気持ちが体に与える影響は大きい、と改めて考えたんです。

おいしいお米やフレッシュな果物だって食べたい!と、体だけでなく気持ちも優先するようになりました。

友人との食事であればお肉もスイーツも食べるし、デトックス期間を作りたいと思えば菜食の期間があってもいい。

今はあまりこだわりすぎずに、どんな気持ちで食べるかを大切にしています」

 

ひとつのメソッドにこだわらない

▲ハワイに伝わる考え方「ホ・オポノポノ」で用いられる、ブルーボトル。水道水を青い瓶に入れて太陽や月の光を当てると、自然のパワーが宿るとされている。

taraさん:
「ハワイのホ・オポノポノという考え方に興味を持ったのがきっかけで、水を飲むときはこのブルーボトルから飲んでいます。

青いガラス瓶には太陽や月のエネルギーが集まるとされていて、じっさいに口当たりがまろやかに。作り方は日光や月の光にあてるだけの手軽さで、光を受けてきらきらする様子もかわいくて続いています。

これまでアーユルヴェーダや東洋医学などさまざまな考え方に触れてきて、自然と自分に合うものだけが残りました」

taraさん:
「ひとつのメソッドに固執しなくていいし、必ずしも長く続けなくちゃと思わなくていい。数あるスタイルの中からいいところだけを暮らしに反映できるなんて、とても贅沢なことですよね。

体調を崩したり、思うようにいかない日をゼロにはできなくても、不調を迎える前に対処できたら。

毎日ちょっとずつちがう体の変化を察知してあげることが、揺らぎ知らずな土台を作ってくれると思います」

 

すっぴんの私もわるくない、と思える日まで

素の自分を整えるって、もう少し自分へ気を配ってあげることなのかもしれません。

昨日より肌の調子がいいけどなんでだろう、今朝のだるさはなにが原因?

そんな些細な気付きを積み重ねて、だれかじゃなく自分に効く習慣が築いていけたら。

きっとその先には “好きになれるすっぴんの自分” が待っている気がします。

まずは、なんでもないいつもの自分と向き合うことから始めてみたいと思います。

(おわり)

【写真】砂原文
【衣装提供】Sa-Rah


もくじ

  モデル・tara

 東京出身。5歳から始めたバレエのために14歳で単身渡米。クロアチア国立劇場などに所属し世界の舞台で活躍した。帰国後はモデル業のみならず、食事法やエクササイズについて勉強。ヨガ・ダンス・水泳などの動きをひとつにした運動『ジャイロキネシス』のトレーニング指導の資格を持ち、世界文化社のカルチャー教室にて講師を務めている。


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