【クラシコムのしごと】“ちょうど良い”をみつけるために、今この瞬間の真ん中を探究し続ける。半年に一度の「リアル全社会議」を開催しました
【スタッフコラム】いい文章って、なんだろう?
仕事として文章を書くようになったのは、クラシコムに入社してから。まだまだヒヨッコ、修行中の身です。
仕事で書くからには「いい文章」を書かなければと、ずっと肩に力が入っていました。
けれど最近思うのです。そもそも「いい文章」ってなんだろう?と。
そもそも「いい文章」ってなんだ?
編集チームに異動したばかりのころ、おすすめされた初心者向けの編集読本に「いい文章は完読できる文章だ」とありました。
「!!!」 衝撃的な発見でした。目からウロコが100枚くらい落ちたんじゃないでしょうか。
それまで私は、クスッと笑えるとか、じんと心に染みるとか、胸に刺さるとか、そういう漠然としたイメージで「いい文章」を捉えていたんです。
もちろん「いい文章」の定義は、いろいろあっていいと思います。
ただ「完読できるか否か」という指標は、私にはシンプルで分かりやすかったし、数年後にマネージャーとして他のスタッフが書くものをチェックするときにも役立ちました。
文章を書くとき、自分なりに気をつけている4つのポイント
マネージャーになってから、編集チームやそれ以外のメンバーから「文章を書くときに気をつけることは?」と聞かれる機会も増えました。
なかなか言語化するのが難しいところですが、いまは「完読できるかどうか」を、自分なりに4つのチェックポイントで見ています。
・最初の一文に「共感や発見」がある
・伝えたいことが「分かる」構成である
・文章中に適切な「休憩ポイント」がある(見出しや写真の配置のこと)
・「読後感」をイメージする
とはいえ、どれも「自分が既にできていること」ではありません……残念ながら。
もともと文章力がないから、最初の一文はもう毎回、沸騰しそうなほど頭をうんうんと悩ませています。
ほかのポイントも、書いたものを何度も何度もチェックして、はじめて「あわわ、出来ていない……!」と気づくことが多々です。
そういう意味では、これさえ押さえればオッケー、というのではなく、苦手ゆえに見つけた最低限のチェックリスト、という感じで捉えています。
でも、それだけじゃない。この気持ちに「ぴったりの言葉」を探したい
じゃあ最低限のチェックポイントを満たせれば、いい文章なのだろうか?とも考えます。禅問答みたいなのですが。
ぐるぐると悩んで見つけたのは、自分の気持ちに「ぴったりの言葉」を探して正直に書きたいな、という気持ち。
たとえば「悲しい」にも、色々あるはずです。
恋人と別れたときの悲しさなのか、夕陽が沈むのを眺めていてふと湧いた悲しさなのか、はたまた鎌倉の海辺で食べていたコロッケサンドをとんびに持って行かれたときの悲しさなのか。
この悲しさは、過去に経験したどの悲しさに、一番近かっただろうと、気持ちを巻き戻しながら文字を紡いでいく。これが大変難しい。
もしかすると、ふだんの生活でも同じで。私たちは「大丈夫だよ」と笑うときほど我慢している場合があるし、感謝しているときに「ありがとう」ではなく「すみません」と謝ってしまう場合があります。
自分に正直でいることは、いつだって簡単なことじゃない。
だからこそ、そういう文章に出会うと胸を打たれるし、自分が書くものもそうであったらいいなと思うのです。
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