【失敗しないごちそう】第3話:食材の組み合わせが決め手!「鯛とホタテの柚子ちらし」
編集スタッフ 小林
みんなで食卓を囲んで過ごす、楽しいひととき。せっかくなら腕によりをかけて、おいしい「ごちそう」を用意したい。
だけど慣れない料理をつくるときは、誰しもドキドキするもの。そんなときに初めてでもおいしくつくれる「失敗しない」レシピを知っていたなら。
特集『失敗しないごちそう』では、料理家のワタナベマキさんに、誰でも作れるごちそうレシピを教えていただいています。
第3話は、ごちそうの代名詞でもある「ちらし寿司」。すぐにできて見栄えも120点!ということは知っていても、おいしいつくりかたの決め手が、いまいちわかりませんでした。
そこで今回は食材どうしの相性に注目した「鯛とホタテの柚子ちらし」をご紹介します。
どうして失敗しないの?
「食材の相性」を意識するのがコツ。
甘みのある魚介同士の、鯛とホタテを合わせること。そしてその甘みに対して、すこしクセのある食材のセロリを組み合わせること。
それぞれ味わいの違う食材を組み合わせることで、素材本来の甘味がグッと引き立ちます。
セロリが苦手な方は、三つ葉やパセリ、しそなどの、香りのある野菜で代用しても大丈夫ですよ。
相性ばつぐん素材でおいしく!
見た目も華やかな「鯛とホタテの柚子ちらし」
【材料(3〜4人分)】
・鯛(刺身用)…200g
・ホタテ(刺身用)…200g
・セロリ…1/2本
・セロリの葉…4枚
・炊いたごはん…茶碗4杯分(人肌に冷ましておきましょう)
・オリーブオイル…大さじ2
・粗挽き粒こしょう…少々
【酢飯のタレ】
・柚子…1個
・塩…小さじ1
・酢…大さじ1
・甜菜糖…小さじ1
※セロリが苦手な方は、三つ葉やパセリ、しそなどの、香りのある野菜でも代用できます。
(1)材料を切る
鯛とホタテを2cm角に切ります。
セロリは筋を取り、2cm厚の小口切りにします。セロリの葉は粗めのみじん切りにします。
柚子は果汁を絞っておき、皮を少しだけ千切りにします。
(2)セロリを塩もみする
セロリに塩の半量(小さじ1/2)を加え、しんなりするまで揉みます。出てきた水分は絞っておきます。
(3)酢飯をつくる
柚子の果汁に残りの塩(小さじ1/2)、酢(大さじ1)、甜菜糖(小さじ1)を加え、酢飯のタレを作ります。
酢飯のタレの半量を、人肌に冷ましたご飯に混ぜ、器によそいます。
(4)食材を和え、ごはんの上によそう
ボウルに鯛とホタテに、塩もみしたセロリ、酢飯のタレの残りを入れます。
オリーブオイルを加えて和え、ごはんの上によそいます。
最後に柚子の皮をちらし、お好みでこしょうを振って完成です!
これだけで「おつまみ」にも
切って混ぜるだけで、あっという間に華やかな一品ができました!
セロリとオリーブオイルを使うことで少し洋風に、そして柚子の果汁でさっぱりといただける一皿です。
マリネした鯛やホタテはごはんの上にのせずに、そのままお酒のおつまみとしても、気軽に楽しんでいただけますよ。
「失敗したくない」は誰かのためにある想い
難しいことをしなくても、「ごちそう」はつくれる。
そうして今回ご紹介したレシピは、どれもシンプルなもの。だけど特別な「ごちそう」にするための、ささやかなアイデアが詰まったものでした。
特別な日こそ、非日常な食卓でおもてなししてみたい。そんな想いを後押ししてくれるレシピです。
この「失敗しないごちそう」が、みなさまが食卓を囲む時間を、より楽しくするためのきっかけになったら嬉しいです。
(おわり)
【写真】濱津和貴
もくじ
ワタナベマキ
料理家。雑誌、広告などで旬の食材を使用した季節感ある料理を提案している。祖母から受け継いだ保存食を元に、今の時代にも作りやすさとやさしい味付けで何度も作りたくなる味が人気。
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