【BRAND NOTE】ハーブで風邪を予防。医師に教わる、薬だけに頼らない対処法
編集スタッフ 寿山
体調が悪いとき、気合いで乗り切っていませんか?
風邪をひきそうだけど、今は休めない。そう自分に言い聞かせて、気合いをいれて1日を乗りきった経験はありませんか?
不調を感じたときほど「気を張る」ことより「リラックス」することが肝心と話すのは、現代医学に漢方やハーブを取り入れた診療を行っている、医師の橋口玲子さん。ほとんどの人が「頑張る」ことは出来ても「力を抜く」術を知らず、風邪を長引かせるケースが多いと言います。
昨年3月からBRAND NOTEでご一緒している「養命酒製造」の方々と、身近に、無理なくハーブを楽しむ暮らしのアイデアを、不定期に全5回でお届けしていく本連載。
最終話となる今回は、風邪を予防し、不調を長引かせないセルフケアについて。ハーブやアロマセラピーを用いた体調管理法を橋口先生に教わります。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
ハーブティーで風邪を予防しよう
空気が乾燥している冬は、風邪やその他のウイルスに感染しやすい季節。何か予防策はあるのでしょうか?
橋口先生:
「風邪をひきそうなとき、ヨーロッパではまずハーブティーを飲むんです。日本でも飲む方はいらっしゃいますが、それぞれの薬効までは、あまり知られていません。
たとえばエルダーフラワーやジャーマン・カモミール、レモンバーム、ペパーミントなど、日本でも親しみのあるハーブには、風邪の初期症状を緩和する成分が含まれています。
お茶のかわりに、ハーブティーを1杯飲むだけでも予防になりますよ」
風邪の症状はほとんど「ジャーマン・カモミール」で緩和できる!
そうは言っても、初心者の方があれこれ色々なハーブを実生活に取り入れるのは、あまり現実的でないとも橋口さん。あまり難しく考えず、まずはジャーマン・カモミールを試して欲しいそう。
橋口先生:
「ドイツでは、風邪をひくと、よくジャーマン・カモミールが処方されます(※)」
【風邪の初期症状におすすめな理由】
・炎症を抑えて、喉の痛みを和らげる
・ウイルスを抑制する
・体を温めて発汗させ、熱を下げる
・筋肉を緩めて、風邪のひきはじめのコンコンと乾いた咳を鎮める
・胃の粘膜を保護する
・精神をリラックスさせる
橋口先生:
「ジャーマン・カモミールには、このように風邪の諸症状に有効な成分がたくさん含まれています。何よりリラックスできるので、深く眠れて結果的に回復が早くなるんです。
『万能ハーブ』と呼ばれるほど薬効が高く、ハーブティーにしても飲みやすいので、風邪をひいたときは1日に4〜5杯、予防したいときは1日に1杯くらい飲むといいですよ。子どもが飲んでも安心で、牛乳で煮出すと甘みが増して飲みやすくなります。
購入するときは、なるべく花の形が残っているものの方が、成分をちゃんと抽出でき、ティーバッグならナイロン製で個装されたものがおすすめです」
※「風邪」の定義は、自分の免疫力でわりと短期間に回復できる症状の総称。ドイツでは、そういった症状には、薬よりもまずはジャーマン・カモミールで対処するという発想がある。
カモミールが苦手な人は「庶民の薬箱」と呼ばれるエルダーフラワーを
▲左上の粒がエルダーフラワー。時計回りにレモンバーム、カモミール、リンデン
ジャーマン・カモミールティーが、苦手な人もたまにいるそう。そんな人におすすめなのがエルダーフラワー。
体をあたため、発汗させて熱を下げたり、炎症を抑えたり、ウイルスを抑制したりと、カモミールと同じような薬効があるのだとか。イギリスでは「庶民の薬箱」と呼ばれ、セルフケアによく用いられています。
一方でカモミールのように筋肉を緩める作用やリラックスさせる作用はありません。ただ、痰の切れをよくする作用があるため、風邪が治りかけの頃に出る、痰が絡む咳には有効だそう。
風邪の症状によって、カモミールと使い分けたり、2つをブレンドしたりして飲むのもおすすめ。
そのほかリンデンのハーブティーにも、体をあたためて悪寒を鎮め、発汗させて解熱する作用があり、レモンバームやペパーミントとブレンドすると更に飲みやすくなるといいます。
まわりに風邪がうつるのを予防する、ティートリーの芳香浴
▲はじめて精油を知ったのは30年以上前で、そのとき手にしたティートリーの精油は大切にとってある
橋口先生:
「まわりに風邪をひいている人がいるときは、ティートリーの精油で芳香浴をするのがおすすめです。
ウイルスを抑制するほか、抗菌する作用もあるので、加湿器やディフューザーに1〜2滴たらせば効果的。お皿に水をはって精油を滴たらすだけでも十分に効果がありますよ。
たとえ香りを感じなくなっても、あまり頻繁に精油を足す必要はありません。鼻が慣れただけで、成分はちゃんと空気中に流れています。部屋の広さにもよりますが、まずは朝晩くらいを目安に使ってみてください。
とはいえインフルエンザのような強力なウイルスには、換気が一番。30分に1回くらいの頻度で、まめに空気を入れ替えるといいです」
風邪をぶり返さないためには「力を抜く」ことが大切
風邪が治りかけのところで無理をして、ぶり返してしまうこともありますよね。そんなときも、やはりジャーマン・カモミールティーを飲むのが有効なのだとか。
橋口先生:
「風邪をひかないように、ぶり返さないように気合いを入れるという人がよくいますが、そんな方ほど力を抜いて、よく眠ることが大切なんです。緊張状態が続くのは体にはストレスで、免疫力を下げてしまうことも。気が緩んだから風邪をひくのではなく、がんばりすぎて疲労が蓄積したから風邪になるんです。
睡眠は免疫力を高めるためには必要不可欠。眠りの質をあげるためにもリラックスすることが大切で、ジャーマン・カモミールには精神を安定させる作用もあるから、ぐっすり眠れるんです」
橋口先生:
「力を入れるのは簡単ですが、力を抜くことって、意外と難しいもの。力を抜くためのスキルとツールを持っておくことが大切です。
例えば不調を感じたら早退して、美味しいものを食べて、浴槽に精油をたらしたアロマバスに入ってすぐに寝てしまうなど、早めに休息をとることが肝心。アロマバスは、下から蒸気が上がるので吸入療法にもなるんです。リラックス効果が高く、抗炎症作用もあるラベンダーの精油2~3滴を塩ひとつまみに垂らして混ぜてから浴槽に入れてみてください。
セルフケアで一番大切なのは安静。不調を感じたら、ハーブティーを飲んで早めに寝る。それだけでぶり返しを防げると思います」
カモミールがあれば、不調のときも「どうにかなりそう」
取材時にいただいたジャーマン・カモミールを、寝る前にハーブティーにして飲んでみました。そうしたら、体の力がフーッと抜けて、朝までぐっすり眠れたのです。嘘みたいだけど、ホントの話。それからは、家族で夜にカモミールティーを飲むのが習慣に。
3歳の娘も朝までぐっすり、寝ぐずることも少なくなりました。そのおかげもあり、私も朝まで熟睡する日々が続いています。
目覚めたときに、しっかり体が温まって、疲れがリセットされている。この感覚があるだけで、1日を気持ちよくはじめられるし、忙しい日が続いても大丈夫と思える気がして。そんな「安心材料」を手にした私の心は、前より少し穏やかです。
空中のウイルスを避けて歩くことはできないけれど、それに負けない体力を維持できれば十分なのかもしれません。
もし風邪をひいても、ハーブや精油でセルフケアすれば「どうにかなる」と、心に余裕が生まれたことがこの冬の収穫です。
(おわり)
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【写真】神ノ川智早
もくじ
橋口玲子
1954年鹿児島県生まれ。東邦大学医学部卒。1994年より緑蔭診療所で現代医学と漢方を併用した診療を実施。循環器専門医、小児科専門医、認定内科医、医学博士。高血圧、脂質異常症、メンタルヘルス不調などの診療とともに、ハーブティやアロマセラピーを用いたセルフケアの指導および講演、執筆活動も行う。著書は『医師が教えるアロマ&ハーブセラピー』(マイナビ)、『専門医が教える体にやさしいハーブ生活 』(幻冬舎)ほか
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