【一杯のお味噌汁で】後編:お腹も満足!おかずにもなる「豚肉とかぼちゃのお味噌汁」レシピ
編集スタッフ 田中
おかずにもなる、具沢山の「お味噌汁」を教わりました
忙しいときこそ、主菜のある献立でしっかり食べなくちゃ!と思い込んでいた私の先入観が、いい意味で壊れた今回の特集。前編ではお味噌汁の底力や魅力、シンプルでも心が満たされるレシピをお届けしました。
後編では、お肉と野菜をつかった「お腹が満足する」お味噌汁レシピをご紹介。ほかに、マンネリになりがちな具材のことも聞きました。
ごまとバターで風味よし!
豚肉とかぼちゃのお味噌汁
材料と作り方の手順(約2杯分)
かぼちゃ…150g
豚小間肉…100g
だし汁…400ml
味噌…大さじ1と1/2〜大さじ2
すりごま…大さじ1と1/2
バター…小さじ2
[1] 鍋にバターを熱し、豚肉とかぼちゃを炒める
堤さん:
「豚肉とかぼちゃは中火で約1分半ほど、炒めてください。
味噌とバターは相性もよく、コクのある味わいになります。そうすると具材が少なくてもお腹が満足するんです。
今回はかぼちゃを使いましたが、里芋でも美味しいと思います」
[2] だし汁を加え、アクをとる
堤さん:
「だしが煮立ってアクが出てきたら、取ってください。
寒くて暖まりたいときは、このときに千切りにした生姜をいれるといいですよ」
[3] 中火で約6〜7分煮てから、味噌を溶く
堤さん:
「具がやわらかくなるまで約6〜7分煮てください。食材に火が通ったら、味噌をときましょう」
[4] 器に盛りつけ、すりごまをたっぷりのせる
器に持ったら、すりごまをふりかけて完成です。
お椀を口に近づけると、ふわっと薫るバター。一口すすってみたら、コクのある味わいでした。
かぼちゃはホクホク、お肉も食べ応えがあって、思わず「ほーぅ」と息をついてニコニコ顔になってしまうほどの美味しさ。具沢山お味噌汁もまた、心を満たす一杯でした。
堤さん:
「だしをとる時間がないときは、味噌にかつお節を混ぜ合わせておけば、かつおの風味を感じることができます。ほかにも煮干しの粉末やすりごまを加えてもいいいですし、味噌入れの上面に昆布をおいてフタをしておいても美味しくなりますよ」
具材をマンネリ化させない、考え方
具材がマンネリ化することにも悩んでいたので、改めて堤さんに聞いてみました。具材に困ることってないんですか?
「お味噌汁にとくべつな具材は必要なくて、冷蔵庫にあるもので十分作れますよ」とおすすめの三種類を見せてくれました。
最初は『にらと卵』の組み合わせ。
堤さん:
「にらを小口切りにして、煮立っただし汁に加え、最後に卵をふわっとかきたまにします。こしょうを振っても美味しいですし、疲れたときの一杯ですね」
ネギやにらなど切らしていることもあると私がぼやくと「例えばレタスを千切りにして、おつゆを注ぐだけでも美味しい」とのこと。
サラダに使うくらいしかレパートリーがなかったので、レタスのお味噌汁はいい発見でした。ほかにも冷蔵庫から出してくれたのは、トマトともずく。
堤さん:
「夏にはトマトともずく。2分ほど煮立てるだけでOK。赤味噌がトマトの酸味と合いますよ」
とくべつな料理じゃなくていい、ホッとできるのが一番
堤さん:
「お味噌汁って、取り返しがつく料理なのがいいところ。味が濃かったらお湯を足せばいいし、物足りなければ味噌を足せばいい。
具材もとくべつなものは使っていなくて、どれも冷蔵庫にあるものばかり。気楽につくれるものだから毎日続けられるんです。
とくべつな料理じゃなくて、だしの香りでホッとできたら、それだけで疲れも取れます」
堤さんのお話を聞くうち、主菜のあるしっかりしたメニューが食べたかったわけじゃない。忙しい日ほど一旦区切りをつけて一息つきたかったんだ、と気づきました。
だからこそ、凝った料理じゃなくていい。今年は頼れるお味噌汁があるから大丈夫、と安堵しているお正月休み明けです。
(おわり)
【写真】濱津和貴
もくじ
料理家・堤 人美
料理家として、身近な食材や調味料を活用した、誰でも作りやすいレシピを提案し、テレビ番組や雑誌、広告など幅広く活動。今までに食べたことのない、新しいおいしさへの導くアイデアにも定評があり、心をぎゅっとつかむ料理の数々は、くり返し作りたくなるものばかり。著書も多数。
▽堤 人美さんの著書はこちら
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