【特集|花屋のまかない】第4話:紫陽花の季節には・・・。
socuka
この時期、外を歩けば必ず目にする紫陽花。本当に綺麗ですよね。
最近では色も品種もずいぶん増えて、珍しいものもよく見かけるようになりました。
このコンテンツを始める際に、お客様から紫陽花のお手入れや飾り方についての質問もいただいていましたので、今回はまさに今が旬の紫陽花について、詳しくご紹介していきたいと思います。
紫陽花を切花で長く楽しむために。
紫陽花の枝を切っていただくと分かるのですが、このタイプの枝には、枝の芯の部分に白い綿のようなものが入っています。
このような種類の枝モノは水が下がりやすいのですが、以下にご案内する水揚げ方法をぜひ試してみてください!とっても簡単にできます
上記のプロセスが完了したら、たっぷりめのお水にすぐにつけてあげてください。
これだけです。
でも、これをやるのとやらないのとでは花保ち(もち)が全然変わってきますのでぜひ試してみてくださいね。
紫陽花はどう飾る?
アレンジメント シンプル編
紫陽花って、一輪で十分ボリュームがあるので、意外と何かと組み合わせて飾るのが難しかったりしませんか?
単品だけで飾るという方も多いはず。もちろん単品でも十分に成立するのが紫陽花の魅力でもあるのです。
でも紫陽花はお花の部分(頭)が重くて、花瓶の中でわりとくるくる回ってしまったりもしますよね。
他の植物やお花と一緒に活けたほうが安定させやすかったりするものです。
なので、まずは簡単でシンプルに楽しめるアレンジメントをご紹介したいと思います!
それでは【シンプル編】で使う花材をご紹介します♪
今回紫陽花と一緒に飾るのはブルーベリーで、これもこの時期よく流通している枝モノなのですが、紫陽花は枝モノととても相性がいいんです。
特にブルーベリーのような実のついた枝モノは、まめに切り戻しを続ければ徐々に色づいてきたりして、そういった変化も楽しめます。
(この際、枝モノは根元にハサミで割りを入れるか、十字に切り込みを入れましょう。)
それでは、早速、花瓶に活けていきましょう!
まずは花瓶にブルーベリーの枝から活けていきます。
今回使った花瓶のように口が広いタイプだと茎が長いままでは飾りにくいのですが、枝モノなら枝分かれしている部分に引っ掛けるようにお花を挿すとそこで固定されやすいので、簡単にボリュームをもたせて飾っていただけますよ~
ブルーベリーの枝の隙間に、一輪ずつ紫陽花をさして、バランスよく見える位置を探します。
完成しました~!!いかがでしょうか??
シンプルだけど、十分に見ごたえのあるアレンジメントではないですか??
違った角度から見ても、またとっても爽やかですね!
紫陽花も、ブルーベリーも、小さな花と小さな実の集合体という共通点があるのでどこか隣に並ぶと、似たもの同士の仲良しさんな雰囲気もあります♪
紫陽花はどう飾る?
アレンジメント 応用編
さあ、今度は応用編!もう少し凝ったアレンジをご紹介したいと思います。
「凝った」とは言っても、皆さんにもきっと真似していただきやすいものだと思いますよ♪
【応用編】では、北欧、暮らしの道具店さんでも販売している北欧を代表する花器、アアルトベースを使ってみたいと思います。
iittala//アルヴァ・アアルト/花瓶120mm(クリア)
それでは、【応用編】のアレンジに使う花材をご紹介します。
これらのお花たちを組み合わせて、まるでそこに素朴で可愛いお庭があるようなそんなアレンジを作ってみたいと思います。
こういったデザイン性の花瓶は、そもそもどう使っていいのか・・・という方も多いですよね。
そんなときはツル性の枝を使うのがオススメです!
今回はサンキライを花瓶の下に沈めることで、花留めの役割を担ってもらいます。
サンキライの代わりに他の枝モノやツル性の植物(アイビーなど)でも代用できます。
ここに、短く切った紫陽花や小花たちを引っ掛けながら活けていきます。
見てください、サンキライのおかげで、重さがある紫陽花も自立しやすいです。
色合いはブルー×黄色で統一。
花瓶をくるくると回しながら、どの角度から見ても可愛い表情が楽しめるようお花の向きなども微調整していきます。
同色で何種類かお花を入れると、遊びがあって楽しい雰囲気のアレンジになるのですが、私はこういった組み合わせのとき、あえて柄モノっぽいお花を入れます。
今回その「あえて」の柄モノがジニアというお花です。
こういう柄モノを加えることで、ちょっとお洒落なアレンジに仕上がりますよ。
さあ、完成です!
いかがでしょう?お庭に紫陽花や可愛い花々が咲いているように見えてきませんか?
食卓に飾ってもステキなアレンジです。
座る席によって、アレンジのまた違った表情が楽しめると思います。
今回はブルーの紫陽花を使用したので相性のよい黄色を組み合わせましたが、紫陽花の色は豊富にあります。
ポイントは差し色を同系色でまとめること。もちろん紫陽花と同系色でもOK。
そうすれば数種類のお花を使っても素敵にまとまりますので、ぜひ試してみてくださいね。
紫陽花のいろいろな楽しみ方。
上で使用した紫陽花は、残念ながらドライにはむかないタイプ。
こういった種類の紫陽花は時間が経つと、首からくたっとしがちですよね。
そんなときは根元で短く切って、ボウルなどに浮かべてみましょう。
そしてそして!
紫陽花の魅力は、種類によってはドライフラワーにして長く楽しめることです。
綺麗にドライになるものと、しおれてしまうもの、どう見分けるかを説明するのはちょっと難しいのですが、「秋色あじさい」と呼ばれる、ちょっとアンティークっぽい色彩のものはドライにしやすいタイプ。
ドライになる種類の紫陽花の場合は、花びらが多少カリっとしてきたらお水から上げてしまっても花びらがくたっとなりません。
色も結構きれいに残るので、ドライにするとさらに長く楽しめますよ。
1本のまま飾るもよし、短く切って飾るもよし、リースにするもよし。
下の写真はドライになった状態の紫陽花↓
色を抜いて白くなったものも売られていたりするんですよ。
ドライになった紫陽花を、アンティークっぽい器に飾ったりしても、また素敵なディスプレイができます。
実は万能な紫陽花さん。
今回の記事を通して、この時期、紫陽花をいろんな方法で楽しんでみようという気分になっていただければ嬉しいです。
さて、次回は「金曜日の夜は花を買って帰ろう」というタイトルで書かせていただく予定です。
題名からして、ちょっとワクワクしてきませんか??
来週の内容もどうぞお楽しみに☆
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