【マイペースな家づくり】第2話:リビングからキッチン、書斎まで。初めから完璧を目指さないインテリア

編集スタッフ 小林

家を心地よくしたいと思って模様替えをしても、理想が頭にちらついて、今よりもっともっとと、変えたいところが次々に出てきてしまう。

そうしてずっと、どこかが未完成なままの自分の暮らしに、少し息苦しさを感じることがありました。

そんなときに訪れたスタッフ竹内の家。竹内は半年前に建てた注文住宅に、夫婦で暮らしています。

まだまだ未完成と言いつつ、焦ることなく家づくりを楽しんでいる様子の彼女。第1話ではそんな竹内が家を建てるまでの話を聞きました。

第2話では実際にどんな家を建て、暮らしの工夫をしているのかを、詳しく見ていきます。

 

玄関は見せる収納の予定だったけれど……

▲突っ張り棒は「オルネ ド フォイユ」で購入。カーテンは「CHECK & STRIPE」で購入した「マッシュルーム」という生地を使用した自作のもの。

玄関には広い土間の奥に、靴が収納できるようにつくりつけの棚がついています。

竹内:
「当初はこの棚は見せる収納の予定だったのですが、実際に暮らしてみたら結構現実的なものを置くので、見られると恥ずかしいなと思ってしまいました(笑)。

お客さんを最初に迎える場所でもあるし、気になるものは隠しておいた方が自分の気が楽かなと思ったので、突っ張り棒をつけて、お気に入りの布で作ったカーテンを後付けしました」

▲玄関では「REDECKER」の子供用ほうきを愛用している。身支度に必要なアイテムなどをかける「CLASKA」のラダーラックも前の家から活躍中。

竹内:
「設計の都合上で土間が広くなったのですが、実はこれだと靴をとりにいくのに、サンダルをわざわざ履いて歩かなきゃいけないんです。

だから脱ぎ履きするところのすぐ横に、よく使う靴を置くシューズラックを設置したいけれどどうしようかな、と悩んでいます。

あとは壁に飾り棚をつけたいなと思ってますが、まだ穴を開ける勇気がありません……」

 

念願のくつろぎ空間。欲しかったソファは、一番最後にしました

竹内の家で一番特徴的なのが、大きな窓がある吹き抜けのリビング。

竹内:
「こぢんまりしている家ですが、天井の高さと大きな窓によって、窮屈さを感じないように大工さんが工夫してくれました。

光がきれいに入るところや、カーテンの縦線の影の揺れを見るのが気に入っています。

最初から吹き抜けや大きな窓を希望していたわけではないのですが、日の光を浴びながらのびのびとくつろげる空間にしたかったので、それが叶って嬉しいです。

それに今度、念願の新しいソファが我が家にやってくることになりました。

家を建てるのに実際どのくらいのお金がかかるか心配だったので、急がずに最後にしておこうと、ずっとタイミングを待っていたんです」

 

見た目だけではない、らせん階段の役割

竹内宅はリビングとダイニングの間にある、らせん階段も印象的。でも、最初は抵抗があったと言います。

竹内:
「らせん階段は今までの暮らしになかったので、最初は馴染みがなくて。

けれど大工さんから実際に建てた家を見せていただく機会があり、子どもがいても、ネットをつけて工夫しながら住んでる方の実際の暮らしを見たことで安心することができました。

加えて『階段を挟んだこっち側はリビング、あっち側はダイニングと、空間をわけてくれる役目もあるんだよ』と教えていただいたことで、イメージが変わりましたね」

竹内:
「単に素敵だからつけるのでなく『きちんとそこにある意味』があるっていいな、と思ったので我が家もこのかたちになりました。

ただ角に頭をぶつけないように、植物を置いて周りをガードするなど工夫をしています」

 

最初から完璧なキッチンは、難しい

▲背の高い竹内が料理しやすいよう、カウンターの高さにこだわったキッチン。

竹内:
「キッチンにはアイテムが多いから、どこに何を、どんなふうに収納するのかをしっかり考えたい!と初めは思っていましたが、それがだんだんと難しく感じてしまい、あまり計算された収納は最初からできませんでした。

そこでガス台の下は完成後に時間をかけてでも、自分でちょうどいい棚をつけようかと思っていました。そうしたら幸運なことに、元々持っていた無印良品のシェルフが収まったので使っています。

とはいえ、まだしっくりくる配置を探せず、なんども棚の高さを変えたり、トースターやレンジの置き場を変えたりと試行錯誤中です。

▲コンロ下に「無印良品」のスチールユニットシェルフがちょうど収まった状態。

竹内:
「他にもうっかりしていて、包丁を入れる場所をつくり忘れてしまって……。なので今はこんな感じでひとまず紙袋に」

驚きましたが、確かに包丁入れのこと、わたしもつい忘れてしまいそう! 他にも家が完成してから、何か想定外のことはありましたか?

竹内:
「実は大きめの食器洗浄機があるのですが、これは『絶対つけたい!』と思って最後まで譲らなかったポイントだったのに、使いこなせていません(笑)。

取り付けた大きいシンクが便利で、想像以上にそのままシンクで洗いがち。メカが苦手なことも手伝って、勿体無いですよね……。

使いたいなとは思っているんですが、食器は作家ものなども多く、洗っていいのかわからないままで、つい尻込みしてしまっています。

きっと、これから暮らしが変化していったときに必要になるタイミングはくると思うので、今はそれを待ちたいと思います」

▲以前の家で本棚として使用していた「無印良品」のオーク材ユニットシェルフを、キッチンカウンターとして再利用。よく使うコーヒーセットなどをまとめて置いている。

 

家具は全て移動可能なものにする。使い方自由な2階スペース

▲本棚は「IKEA」のBILLY(ビリー)シリーズのもの。足のついた小さな椅子は「h concept×匠工芸」のアニマルスツール。

らせん階段を登って2階に上がると、本棚とデスクが置いてある書斎のような空間が。

竹内:
「ここのスペースは、当初は壁を作って部屋にする予定だったんですが、使い方が未定だったので、壁はなくすことに。

だから本棚もつくりつけにはせず、IKEAで3つ購入しました。これから先、1つは寝室にもっていくなど融通がきくようにしています

▲天板は木材屋さんの「材木商店」で、足部分と引き出し収納は「IKEA」で購入。

竹内:
「このデスクも横並びにしたり、向き合わせたりと、いろんな使い方ができそうだったので選びました。

ここは絶対に必要なものではなかったけど、あると嬉しいスペース。個人の部屋はないですし、それぞれの世界に集中できそうなスペースが、今はあってもいいかなと思っています」

そしてこのデスクスペースには、他にも思いもよらない用途がありました。竹内が夫のデスクから取り出したのは、ランドリーバスケットとハンガー。

ランドリーバスケットハンガー「フレディ・レック・ウォッシュサロン」のもの。

竹内:
「実はデスクのすぐ横に室内干し用の洗濯ひもを自分でつけたんです。
だから動線としてはすごくいい収納場所になってますね。

夫は持ち物が少ないから、入れるものもなさそうだったので。個人のスペースとは言いましたが、しまうのにちょうどいいので助かっています(笑)」

▲何度も考え直した設計図の一部を見せてもらいました。どんどん変化していく様子が興味深かったです!

「家づくり」って、とにかくちゃんと形にしなきゃと、つい力んでしまいがちなもの。

けれど家を建てた後も、日々の暮らしを重ねながらマイペースに、未完成な場所に手を加えていく竹内の姿をみて、そもそも最初から完璧じゃなくてもいいのかも、と少しほっとした気持ちになりました。

しかし実際に話を聞いていると、かなり「ゆっくり」家づくりをしている竹内。

理想の状態にならない間、イライラしたり、嫌になったりはしないのでしょうか?

第3話ではどうしたら焦らずいられるのか、家づくりの秘訣を聞いていきます。

 

(つづく)

【写真】鍵岡龍門

バイヤー竹内が家で愛用しているアイテムはこちら▼

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