【北欧に暮らすひと】03:スウェーデンの長い夜の過ごしかた「家族で過ごすフィーカ」
松浦摩耶
北欧に暮らすひと
#03 家族で過ごす「夜のFika」
スウェーデンのお茶の時間、Fika(フィーカ)。昼でも夜でも、家でもオフィスでも、「とりあえずフィーカしよう」そんなが声が聞こえてきます。
オリジナルドキュメンタリー番組「北欧に暮らすひと」。3話目となる今回は、そんなスウェーデンのフィーカの時間をお届けします。
登場してもらうのは前回に引き続き、スウェーデン・ストックホルム在住ソフィアさん(Instagtam @shellsten)。冬休みに実家のあるGävle(イェブレ)に帰省し、家族と休暇を過ごすというので、お邪魔させてもらいました。
北欧の長い夜の過ごし方
冬の北欧は、夜が驚くほど長い。もう20時くらいかな?と時計を見るとまだ18時。流石にもう22時くらいかなと思うと、まだ20時。
時間が過ぎるのが遅いというより、暗くなるのが早過ぎる。15時をすぎきると空はだんだんと暗くなり始め、街中のアパートの部屋にも明かりが灯り、16時には真っ暗。そんな冬の長い夜を、北欧に暮らす人たちはどう過ごしているのだろう。
今回の動画では、そんな家族で過ごす夜の時間を覗きました。
ソフィアさんの実家があるのは、ストックホルムから電車で北に約1時間のGävle(イェブレ)という街。ほんの1時間北に行くだけで、日の入りもぐっと早まるのを感じます。
早めの夕食を終え、片付けを済ませると、「じゃ、フィーカにしよ」とソフィアさん。
フィーカとは、スウェーデン語でお茶やコーヒーを飲んでほっと一息つく時間のこと。フィーカと聞くと、勝手に午後のおやつの時間のような感覚でいたので、夜のフィーカもあるのだと小さな発見でした。
「冬休みは数え切れないほどフィーカすると思って、たくさん焼いたのよ」
そういってソフィアさんのお母さんが持ってきたのは、手作りのクッキーやビスコッティが山盛りにはいったお菓子の缶。なかには、おばあちゃんから受け継いだレシピで焼いたものもありました。
甘いお菓子に限らず、テーブルの上にはチーズやハムも。夜食のような感覚で、クネッケ(スウェーデンの固いパン)にハムやチーズをのせて食べることもあるそうです。
暖炉に火をつけ、テーブルの上のキャンドルを灯し、窓辺の照明は少し暗く……ゆらゆらと揺れるキャンドルの灯りを眺めながら、ソフィアさんはこんな話をしていました。
「日照時間が短い冬は、気持ちが落ち込むことも少なくありません。でも、こうやって暖かい灯りの中で家族と過ごすフィーカは、冬も悪くないかもと思わせてくれるんです」
スウェーデン人にとって夜のフィーカは、特別に豪華なことではなく、暗く、長い冬の夜を過ごすための小さな工夫のひとつでした。
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もくじ
松浦摩耶(まつうらまや)
『北欧、暮らしの道具店』を経て、現在はコペンハーゲンを拠点に映像や写真を中心に活動中。プライベートでは、デンマークのテキスタイルアーティストKarin Carlanderを追ったドキュメンタリーなどがある。日々の様子はInstagramで更新中(@mayanoue)
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