【甘美な夜ふかし】第2夜:真夜中にあんこを炊きながら、ときめきを補給する

編集スタッフ 小林 編集スタッフ 小林

夜ふかしが大好き。いつだってそこにあるのは、わくわくと背徳感、開放感に、心地よい孤独。

中々できないけれど、オトナの夜ふかしの奥深い魅力にいつも心惹かれています。

そこでこの特集では、全3夜にわたって夜ふかしの奥深い魅力をお届け。私たちの理想を詰め込んだ、あるひとりの女性の「夜ふかしの楽しみ方」を考えました。読みながら、ちょっとした夜ふかし気分を味わっていただけたら、嬉しいです。

 


第2夜
真夜中のあんこと少女漫画


やらなきゃいけないことが全部終わった、金曜の夜。ここからは「やりたいこと」を叶える時間のはじまりです。

この本を見たときからずっと、つくってみたいと思っていた「粒あん」のレシピ。実は材料も買ったのに、まだ未着手で……。

時間がかかるものだから気持ちの余裕がないとできないな、と思っていたけれど、まさに今夜がそのときにぴったりだ。

 


21:50
それではいざ、あんこを炊きます


材料はシンプルに、小豆と砂糖とお水だけ。しかもこのレシピは、前日から小豆をお水につけないから、今日みたいに思い立ったときにできる。

ボウルの中で小豆を優しく洗うと、静かな部屋の中でしゃらしゃらと、耳に心地よい音が鳴る。

小豆とたっぷりのお水を、厚手のお鍋に入れて火にかけ、沸騰したらそこから10分煮る。10分たったら今度は火を止め、蓋をしてじっくり蒸らす。

 


22:30
ふっくらお豆が、かわいすぎる……


材料と同じくらい、あんこを炊く手順はごくごくシンプル。「煮て、蒸らす」の繰り返し。

蒸らしていたお鍋の蓋をあけたら、水分を吸ってふっくらした小豆たちが顔を出す。それにしてもお豆ってなんてかわいいの〜。

煮汁を軽く捨て、お水を足して、また煮ていく。お豆が水から顔を出さないよう気をつけて、アクがあったら取り除いて。ことこと、ことこと。

 


23:00
蒸らしている間のときめき補給


煮ているあいだはお鍋の中を覗いていられるけど、問題は、蒸らし時間。つい蓋をあけたくなるのを、じっとガマンしないといけない。

気をそらすために漫画を読む。大好きな少女漫画は、大人になっても手放せなくて、でも中々読み返す機会がなくて。ここぞとばかりに手に取った。

あんこのそばを離れたくないのでキッチンへ。

ページをめくるたび「ああ、これだよ〜」という気持ちに。なんというか、胸がきゅっとなる感じ。やっぱり、ときめき補給は最高だな〜。

 


23:40
初めての「甘くないあんこ」体験


さて、蒸らし時間の目安を過ぎたけど、どうだろう。ひとまずお豆が芯まで煮えてるか、確認のために味見する。

……うん、煮えてる。けど、お砂糖入れてないから甘くないんだった〜!

いわゆる「あんこ」の味ではなくてびっくりだけど、小豆って本当はこんな味なんだな。

 


24:10
あんこ完成!なのに、問題発生?


お豆が柔らかくなったら、お砂糖を入れて仕上げ。水分が飛んでふつふつしてきた。ちいさなちいさな音だけど、この優しい音に、なんだか癒される。

レシピにはややゆるめに仕上げると、冷める段階でちょうどよくなると書いてあった。なんだか見た目は「あんこ」っぽいし、もうそろそろかな?

……もう待ちきれないので、完成!

出来立てのあんこはバットに入れて冷ますのだけど、ひとつ誤算が。

うちにあるのが小さくて、パンパンになっちゃった。ちょっぴり入りきらない。

 


24:30
失敗だって、深夜の贅沢に変えちゃおう


と、いうわけで。できたてのあんこで、あんバタートーストを食べちゃおう。

出来立てあつあつのあんこに、溶けるバター。ホクホクお豆の優しい甘さにしょっぱいのが、最高の組み合わせ。意外と赤ワインにも合う。

こんな時間に食べちゃうのに、贅沢なお味〜。大人の幸せってやつですな。

今度はどうやって食べようかな。ともだちにもおすそ分けしてみようかな。

遅くまで思う存分楽しんだけれど、気分もリラックスして、なんだか気持ちよく眠れそう。

こんな時間になっちゃった。もうそろそろ、おやすみなさい。

第2夜 おわり

【写真】安川結子
【レシピ提供・監修】町野仁英(まっちん)

※この記事の「粒あん」は、下記の「まっちんのおやつ(WAVE出版)」のレシピで作っています。撮影のため実際に何度か作成したのですが、初めてでもとても美味しくできましたよ。

 


もくじ

第1話(2月14日)
深夜のお楽しみは、ねぎラーメンと星空さんぽ

第2話(2月21日)
真夜中にあんこを炊きながら、ときめきを補給する

第3話(2月28日)
不意にくる寂しさに、そっと寄り添う夜のパフェ

 

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町野仁英(まっちん)

三重県伊賀市生まれ。愛称まっちん。地元農家で無農薬の米作りを学んだ経験をきっかけに独学で和菓子作りを始め、2004年に「和菓子工房まっちん」を開店。米や豆や粉のおいしさを生かした独自の和菓子を作る。2010年から岐阜県岐阜市に活動拠点を移し、商品開発やコラボ商品を手がけ、全国に向けて販売。商品開発や製造指導を手がける傍ら、職人として日々和菓子やおやつを探求中。著書に「まっちんのおやつ(WAVE出版)」、「まっちんのかんたん焼きおやつ(マイナビ)」。

▽町野さんの書籍はこちらからご覧いただけます。「粒あん」レシピは、左側「まっちんのおやつ(WAVE出版)」に掲載されています。


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