【スタッフのお宅訪問】第2話:狭小住宅だけどこだわったキッチンスペース

編集スタッフ 野村

全3話でお届けしている、スタッフ岡本のお宅訪問特集。

1話目では、岡本宅の家づくりのきっかけやインテリアの紹介、そしてはじめは好きになれなかったわが家をどうやって好きになっていったかについて聞いていきました。

2話目では、家づくりのさらに詳しい話と、こだわったというキッチンスペースについて見ていきます。

 

自分のセンスに、自信が持てなかった

岡本:
「家づくりを始める際、自分のセンスにまったく自信が持てませんでした。

今よりも暮らしを良くしたいという気持ちはあるのに、自分のセンスに自信が持てないから、何から手をつければいいか分からなくて悩むを繰り返す毎日で。

どうにか家づくりの方向性を見い出すために、あれこれ悩んだ結果、『憧れ』という指標を立てることにしたんです」

 

なにが正解か分からなくて。憧れのインテリアをマネしてみたら

岡本:
「『憧れ』という指標を立ててみると、ズバリの自分の好みが分からなくても、『なんとなく素敵』『こっちよりはこっちの方が心地好さそう』という感じで、何とか家具や雑貨を選ぶことができました。

ダイニングの壁の深い青色もそうやって決めたもののひとつです。

壁の色が決まると自然と床の色が決まって、そうすると、どんどんと他のインテリアの方向性も決まっていきました」

 

キッチンの壁を決めたら、天板や扉もぐっと選びやすくなった

母でもある岡本は、キッチンに立つ時間が長いこともあって、できるだけ妥協しないと決めていたそうです。

岡本:
「キッチンも壁に白いタイルを貼りたいということだけは先に決めていて、それに合わせて天板の色や扉の色も選びました。

もともとは白をベースにしたナチュラルでかわいい雰囲気のインテリアが好みだったけれど、壁を深い青色にしたことで、自然と選ぶもののテイストも落ち着いたものに変わっていったんです」

岡本:
「限られたスペースだけど、小さいキッチンではなくて作業のしやすい二列型キッチンを入れています。

ダイニングスペースではキッチンが大きな面積を占めるので、戸棚は圧迫感を感じないようなオープン収納にしたくて、キッチンメーカーのものではない吊り戸棚をネットで購入して、大工さんに取り付けてもらいました」

 

家事がしやすく、動線がスムーズになる収納の工夫

岡本家のキッチン収納は、限られたスペースをフル活用している様子。

岡本:
「よく使う食器は、水気を拭いてからシンク上の吊り戸棚に置いています。

戸棚のトタンボックスには、子ども用と大人用のお菓子のストックが入っています。お菓子の包装の目隠しになるし、シンクと色味も揃って落ち着いた雰囲気を保てそうと思って選びました」

岡本:
「収納スペースを確保するため、キッチン横の階段下スペースにも棚を設置し、細かく収納しています。

手前には調理器具や掃除道具など比較的よく使うもの。奥には使用頻度の低いものを入れるようにして、日常の動線を考えた仕分けにしました。

キッチン周りのものだけじゃなくて、メイク道具や日用品のストック、家電の取扱説明書なども一緒に収納しています」

キッチンシンク下の収納スペースにはファイルボックスを入れ、よく使う器などを立てて収納しているようです。


キッチン作業台の棚の中も見せてもらうと、こちらもスッキリ収納。瓶にラベリングがされていて、何がどこにあるか一目瞭然です。

▲当店の「大掃除特集」でキッチン収納を見直したことをきっかけに使いやすさが増したそう

 

キッチンをスッキリ保つ、吊るす収納

色々な道具が壁にかかっている岡本家。ここにも狭小住宅だからこそ、こだわった思いがあるようです。

岡本:
「敷地面積が狭い分、圧迫感のないスッキリしたインテリアを目指した結果、掛けたり吊るしたりという収納にこだわるようになりました。

物を置くとその分使える面積が狭くなるので、とにかく掛けたり吊るしたりして収納するようにしています」

置かれているものが少ないので、全体的にすっきりとした印象のキッチン。シンクのスポンジがしっかり浮いているのも発見しました。

そんな中で、ワークトップに置いてあったのは花瓶と梅シロップ。暮らしを楽しむ2つのアイテムは、岡本にとって特別な存在のようです。

 

考え事を減らせる。岡本家の「献立メモ」

キッチンの壁掛け道具の中に、3つ並んでいる単語メモを見つけました。なんでこの場所に掛かっているのでしょうか?

岡本:
「実はこれ『献立メモ』なんです。疲れて帰ってきて何も考えたくない時用のお助けアイテムとして使っています。

3つのメモには、それぞれ主菜・副菜・汁物で分けた献立のレパートリーをメモしていて、パッと目に入ったものを作れば、考えずに料理に取りかかれるんです」

綺麗に整ったキッチンには、生活としっかり向き合った岡本ならではの工夫がたくさん詰まっていました。

そして、その工夫のひとつひとつが、日々の生活を機嫌よく過ごすために活きているよう。

つづく3話目では、子ども部屋のインテリアや収納、そして二世帯での暮らしについて聞いていきます。

(つづく)

【写真】木村文平


もくじ


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