【雑貨のはなしをしよう】ちょっと一休みしよう。〈KURASHI&Trips PUBLISHING〉の木のコースター
渡辺平日
雑貨を探していると、「そうそう。こういうのが欲しかったんだ」と言いたくなるような巡り合わせがたまにあります。
僕の場合、それは2パターンに分類可能で、ひとつは「想像したこともないアイテム」と出会うケース。たとえば前に紹介したタオル掛けラックはその好例といえそうです。
もうひとつは、「こういうものが欲しいと想像していたアイテム」と出会うケース。今回紹介するコースターはまさにこのパターンでした。
「大きい」から、用途も「広がる」


こちらは北欧、暮らしの道具店のオリジナルブランド〈KURASHI&Trips PUBLISHING〉のコースターです。
素材やデザインなど、すべてがイメージどおりで、見つけたときは「うん。こういうのが欲しかったんだ!」と思わず膝を叩いてしまいました。


特にいいなと思ったのはサイズ設定ですね。直径は12cmと、コースターとしては大きめで、食器を載せたときの安定感が違います(僕はそそっかしいからこれぐらい大きいほうが安心して使えます)。
グラスの横にお菓子なんかも置けますし、その気になればソーサーとしても活用可能。ちょっと広いだけでこうも使い心地が変わるのかと感心したものです。


さて、このコースターは保存容器のフタのような、ちょっと不思議なフォルムをしています。なぜこのような形になったのでしょうか? その理由は「サイズ」にあると僕は考えています。
大きいコースターは便利ですが、大きくなりすぎると持ち上げにくくなってしまいます。横着せずに両手で持てば問題ありません。が、もう一方の手にグラスを持っていることもあるし、片手で扱えたほうがなにかと便利ですよね。


そこでこのアイテムは、(おそらくですが)片手で扱いやすいよう側面に傾斜をつけています。仕上がりも実に丁寧で、職人の手業の美しさを感じずにはいられません。
まるでフタのような形にはちゃんと理由があったんですね。こういう機能や目的から自然に導き出された姿って、とても素敵だなあと僕は思います。
いつものコーヒータイムをちょっぴり特別に


そんな「素直」なコースターですので、どんな場面やシチュエーションにもすんなり馴染んでくれます。
「食べ物や飲み物が主役で、器はその引き立て役」というのが僕の基本方針ですが、このコースターはそうした考えにぴったりとハマり、使っていて気持ちがいいです。
ところで、これはこのアイテムというより、素材特有の問題なのですが……。水分や湿気のせいで、食器とコースターがくっ付いてしまうことがあります。
すこし手間ですが、食器を載せるときは水分をぬぐうようにしましょう(冷たい飲み物を入れるときは結露しにくいグラスを使うと安心ですよ)。


▲表面が乾燥してきたらオリーブオイルやワックスなどでお手入れ。使い込むうちにすこしずつ色あいが変わっていき、愛着を感じさせてくれます。
なにかと忙しない日々が続きますね。ちょっと休憩したいときは、ゆっくりコーヒーや紅茶を飲みながら、なにか楽しいことを考えてみるのはどうでしょうか。
僕は最近、父の日になにを贈るかでうんうん悩んでいます。父はよくコーヒーを飲むけど、そそっかしいからマグカップはだめだな。なにか、あわてんぼうな人にぴったりなプレゼントはないかな……。
本日登場したアイテム
【イラスト】イチハラ マコ
【写真】6枚目:渡辺平日、その他:クラシコム
渡辺平日
日用品愛好家。海の見える小さな町で生まれ育ちました。毎日が平日のつもりで、日夜せっせと文章を書いています。趣味は町歩きと物件探しと民話収集。そういう話題が耳に入ると、反応して振り返ります。主な寄稿先は『LaLa Begin』『和樂web』『goodroom journal』など。Twitterアカウントは@wtnbhijt。
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