【炊き込みごはんを味方につける】第2話:洋風だっておまかせあれ。「甘塩鮭ときのこの牛乳炊き込みごはん」
ライター 小野民
献立の定番ラインナップに炊き込みごはんを加えるべく、ごはん同盟のしらいのりこさんのレシピをお届けしています。
夏に落ちていた食欲もむくむくと出てくるこの時期。炊き込みごはんは、炊飯器におまかせの手軽さとおかずもかねる一石二鳥が嬉しい一品。そう捉えたら、これまでハードルを感じていた料理の別な側面が見えてきました。
今回は、第1話で教えてもらったポイントを生かしつつ、洋風の炊き込みごはんにチャレンジします。
・研いで洗った米を炊飯器に入れる→調味料を入れる→水加減する→具材をのせる→炊飯
・調味液を入れてから長時間の浸水はしない
・基本は炊飯器の6割程度まで
・米1合につき、塩分は3g程度が食べやすい(塩なら小さじ1/2、しょうゆなら大さじ1程度)
まるでホワイトソース?
「甘塩鮭ときのこの牛乳炊き込みごはん」
材料(2合・3〜4人分)
米……2合
鮭(甘塩)…2切れ(80g×2を目安に)
しめじ…1パック(150g)
エリンギ…1パック(2~3本)
玉ねぎ…1/4個
バター…10g
牛乳…1/2カップ
塩…小さじ1
こしょう…少々
乾燥パセリ…適宜
下ごしらえ
・米をといで、ざるにあげる(鍋などで炊く場合は30〜1時間浸水する)
・しめじは根を切り落として長さ3cmに切り、ほぐす。エリンギは薄切りにして3cm長さに切る。玉ねぎは薄切りにする。
※生の鮭(塩をふっていないもの)や、サーモンの刺身を使う場合は塩と酒をふりかけ、10分ほどおいて使うこと。刺身を使うと骨をとる手間が省けます。
作り方
1. 炊飯器に米と牛乳、調味料を加える
米、牛乳、塩、こしょうを入れ、2合の目盛りまで水を足してひとまぜする。
2. 具材をのせる
まずは塩鮭を入れ、
鮭の上に、下ごしらえしたきのこ類と玉ねぎ、バターをのせて炊く。
3. 炊き上がったら鮭の皮と骨を取り除き、さっと混ぜる
炊き上がったら鮭をとりだして皮と骨を取り除き、2に戻し入れさっと混ぜる。皮と骨を取り除くのは、炊く前の段階でしておいてもOK。しらいさんは身から取りやすいので火を入れたあと派だそう。
4. 炊き上がったらほぐし、器によそう
仕上げにパセリをふっていただきます。
牛乳で炊き込むと聞いてちょっとおっかなびっくり、どんな味か想像がつかなかったのですが、食べてみたらとてもリッチな味わいに驚きました。牛乳を入れることで魚の臭みが取れるだけでなく、ほのかにホワイトソースのような味わいに。
しらいさん:
「魚の炊き込みごはんをつくるときは、生臭くならないようにするのが大事です。さんまやサバなどの場合は、焼いてから入れることで臭みを抑えられます。生のまま使うなら白身魚や鮭がおすすめ。塩鮭なら下味をつける必要もありませんよ。
えびや、牡蠣、あさりなどの貝類は炊き上がったときに身が縮みやすいので、先に酒やワインでソテーして、炊き上がったものに加えると美味しくいただけます」
今回つくった炊き込みごはんは、子どもも大好きな王道の洋食味。我が家では塩鮭は冷凍庫に常備しているので、献立を考える余裕がないときのお助けメニューに仲間入りしました。
さて第3話では、ビリヤニ風のレシピをご紹介。カレーの香りに食欲をそそられる目にも楽しい一品ですよ。
(つづく)
【写真】木村文平
もくじ
しらいのりこ
料理研究家。夫のジュンイチ氏と2人で、ごはん好きの、ごはん好きによる、ごはん好きのための、炊飯系フードユニット「ごはん同盟」としても活動中。ごはんにまつわるレシピ紹介やイベントなど多数。著書に、『忙しい朝でもすぐできる ごはん同盟のほぼごはん弁当』、『パラパラじゃなくていい!最高のチャーハン50』(共に家の光協会)、『これがほんとの料理のきほん』(成美堂出版)など。
ライター 小野民
編集者、ライター。大学卒業後、出版社にて農山村を行脚する営業ののち、編集業務に携わる。2012年よりフリーランスになり、主に地方・農業・食などの分野で、雑誌や書籍の編集・執筆を行う。現在、夫、子、猫4匹と山梨県在住。
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