【週末は世界旅行!】第3話:週末の朝ごはんにいかが? オーストリアの「薄焼きパンケーキ」
編集スタッフ 奥村
世界の料理をおうちで楽しもう!
いつか行きたい、でもなかなか行けない憧れの国。食文化だけでもおうちで体験したい!
この特集ではスタッフ奥村が、一度味わってみたかった外国料理に旅行気分で挑戦します。
旅のお供は、料理人・本山尚義(もとやま なおよし)さんの著書『全196カ国 おうちで作れる世界のレシピ』。この中から気になる料理をピックアップしました。
「パラチンケン」ってどんな料理?
これ、なんだかわかるでしょうか? その名も「パラチンケン」といい、クレープとパンケーキの中間のような生地に、肉や野菜を包んで焼いたもの。
おもに東ヨーロッパの料理で、特にオーストリアではパラチンケンの専門店もあるほど。おかず系からスイーツ系までいろんなバラエティがあるポピュラーな料理だといいます。
なんだかこれは週末の朝ごはんにぴったりの予感。そこで今回は中身の具材をアレンジして、朝食向けの2皿を作ってみました!
とろ〜りチーズがたまらない
オーストリアの「パラチンケン」
材料(約7〜8枚分)
◎生地
卵…1個
薄力粉…100g
牛乳…250cc
塩…小さじ1
(お好みで)胡椒…少々
◎具材
今回はハム、玉ねぎ、ブロッコリー、ミックスチーズ(各適量)
作り方
1.生地の材料を上から順に加えながら、泡立て器で混ぜる。時間があれば冷蔵庫で1時間ほど寝かせる。
2.フライパンに油(適量)を熱し、1をおたま一杯分広げて弱火で焼く。表面が乾いたら裏返して反対も焼き、お皿に移して冷ます。
3.フライパンにバター(適量)を熱し、中火で好みの具材をしんなりするまで炒める。塩、こしょう(適量)を振って火を止める。
4.フライパンに2の生地を戻し、3の具材をのせて折りたたむ。表面にチーズをのせてふたをし、弱火でチーズが溶けるまで加熱すればできあがり
(レシピは著書P.73より一部抜粋)
===
本山さんから一言:
「オーストリアはチーズ生産国として有名なスイスに隣接しているので、チーズがとても身近な食材。パラチンケンにもたっぷりのチーズを使うのが基本です。
生地を寝かせるのは膨らみをよくするためと、粉っぽさをなくすためですが、時間がない時は省略してもOK。多めに焼けたらラップに包んで冷凍保存できるので、平日の朝にもぴったりですよ」
「ひっくり返し」にドラマあり
楽しいのはやっぱり焼くところ。フライパンに薄く伸ばした生地をひっくり返すのですが、これが結構難しいのです……!
何度もやりながら学んだのは「強い心が大事」ということ。ひっくり返す途中でちょっとでも弱気になると、悲しい結末が待っていました(泣)。
▲回数を重ねるうちに上手に。子供と作るのも楽しそうです
炒めた具材を包んだら、表面にチーズをたっぷりとのせて蒸し焼きに。
チーズ好きのわたしは中にも外にもたっぷりチーズを。焼き上がりの見た目がたまりません〜!
▲とろとろチーズに大興奮です!
もう1皿は、スイーツ風にアレンジ
続いて、奥村のアレンジで甘いパラチンケンも作ることに。
焼けた生地が冷めたところでヌテラ(ヘーゼルナッツクリーム)をたっぷり塗って、スライスしたバナナとクラッシュピーナッツをのせて折りたたみ、さらに、第1話でも使ったレモンのジャムを添えてみました。
なんだか外国の映画に出てきそうなキュートな見た目に仕上がりましたよ。
香ばしいにおいにつられて、いただきます!
生地の焼ける香ばしいにおいが部屋に広がって、すっかり腹ぺこのわたし。では早速いただきます!
まずはハムチーズのほう から。ナイフを入れるとチーズがとろ〜り。たまりません。
これはもう、言わずもがなのおいしさでした。ハムとたっぷりチーズがばつぐんの相性です。
生地はパンケーキというよりは、ちょっと厚めのクレープに近い食感。分厚すぎないので、どちらかというと具材が主役という感じで、重たくなくパクパク食べられます。
続いて甘いほうのパラチンケンも。これはもう見るからにおいしそうですが……
それはもう、夢のようにおいしかったです。ヌテラの甘みとジャムの酸味、濃厚バナナともっちり生地のマリアージュ。こんな朝ごはんが待っているなら、早起きだってへっちゃら。そんな味です。
甘くても生地が軽やかだからか、意外にぺろりと食べられてしまって。もう1〜2枚いけてしまいそう。朝だからカロリーなんて気にせずに、トッピングを変えて何種類か楽しんでみてもいいかもしれません。
パンケーキともクレープともちょっと違う「パラチンケン」。簡単なのに、ちょっと特別感のあるひと皿で、これは新しい「朝ごはんの定番」になるかも? 週末の朝にぜひ試していただきたいひと品でした。
今週末、キッチンから世界旅行に出ませんか?
全3話でお届けしてきた「週末は、世界旅行!おうちキッチン編」。ごちそうさまでした!
気になるあの国の味を思い浮かべながらのクッキングは、ちょっぴりハプニングもあって、なんだか本当の旅行のように楽しくおいしい体験でした、
今回作った料理の味を、いつか実際に現地で確かめられる日がきたら。そう想像すると今から楽しみでなりません。
もうすぐ週末。みなさんもキッチンから世界旅行へGOしてみてはいかがでしょうか?
(おわり)
【写真】木村文平
本山 尚義(もとやま なおよし)
料理人。フランス料理を修行し、ホテルの料理長を経て、27歳のときに訪れたインドで世界の料理に目覚め、以後30カ国をまぐりながら料理を教わり「旅するシェフ」となる。現在は、世界の味を家庭で楽しめるレトルトパックにして販売する『世界のごちそう博物館』を主宰。著書に『全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』(ライツ社)、『世界のおつまみレシピ』(主夫と生活社)。
もくじ
感想を送る
本日の編集部recommends!
冬のファッションアイテムが入荷中!
冬のときめきを詰め込んだニットカーディガンや、ポンチ素材のオールインワンなど、冬ものが続々入荷しています
乾燥する季節に頼りたい、お守り保湿アイテム
新作のフェイスマスクや北欧から届いたボディオイルなど、じっくりと自分を慈しむのにぴったりのアイテムも揃っています
【期間限定】WINTER SALE!
当店オリジナルの雑貨が、最大20%OFF!冬のおうち時間にぴったりのアイテムも揃っていますよ
【動画】夜な夜なキッチン
縫って、編んで、お気に入りの景色を作る(「HININE NOTE 」スタッフ・彩さん)