【なつかしい洋食】贅沢に、たっぷり卵を使おう。至福を味わう「オムライス」のレシピ
編集スタッフ 小林
小さな頃からずっと、大人になった今でも、洋食が大好き。
けれど大好きだからこそ、美味しくできる自信がなくて、自分で作るのは正直苦手です。
そこで今回、いつかは自分でもちゃんと作れるようになりたいと、ずっと抱えていた憧れをかなえるべく、料理研究家の大庭英子(おおば えいこ)さんのもとを訪ねました。
大庭さんのレシピは、日常に寄り添うようなシンプルさなのに、とびきり美味しく、まるでお守りのように頼りにしたくなるものばかり。
この「なつかしい洋食」特集では、全3話にわたって、王道の洋食レシピをご紹介。第2話で登場するのは、卵たっぷりの「オムライス」です。
上手に包めるようになるために、今回も熟達した先生の技をしっかり教えていただきました。
もちろんそれだけでなく、味も抜群に美味しくてびっくり。見た目から感じる堅実さからは想像できないほど、とにかく濃厚・贅沢な味わいで、至福のときを堪能できること間違いなしですよ。
とろとろ半熟卵の厚みが大切
おうちならではの「贅沢オムライス」
材料(2人分)
<チキンライス>
温かいごはん…300g
鶏むね肉…150g
マッシュルーム…1パック(100g)
玉ねぎ…小1/2個(60g)
バター…大さじ1
トマトケチャップ…大さじ3
塩…小さじ1/3
こしょう…少々
<たまご液>
卵…5個
生クリーム(あれば)…大さじ2
塩、こしょう…少々
バター…大さじ2
卵は贅沢にたっぷり使った方が、キレイに、美味しくできるそう。また、ごはんは温かいものを使うのがベスト。冷やご飯はレンジなどで温めてから、調理するのがオススメです。
オムライスをつくるときは、フライパンが2つあると便利です。チキンライスづくりでは大きめのものを、卵を包むときは22〜24cmくらいのものを使うと上手に作れます。
作り方
1.材料を切る
玉ねぎは粗いみじん切りにします。
マッシュルームは縦半分に切ってから、1センチ幅にスライスしていきます。
鶏むね肉は1センチ角になるように切ります。
大庭さん:
「ごはんと合わせることを考えて、あえて具材は大きすぎないサイズにすると、食べたときに全体のバランスが、ぐっと良く感じますよ」
2.具材を炒めて、味つけをする
中火にかけたフライパンにバターを溶かし、玉ねぎを加え、しんなりするまで炒めます。
鶏むね肉、マッシュルームを加え、全体がしんなりするまで炒めます。
炒まったら、トマトケチャップ・塩・こしょうで調味し、炒め合わせます。
大庭さん:
「このとき水分をきちんと飛ばしておくと、ごはんを入れたときにべたっとしません。
また、あらかじめ具材にしっかりと味付けをしておくことが、美味しいチキンライスを作るコツです」
3.ごはんを加えて炒め合わせる
フライパンに温かいごはんを加え、ほぐすようにしながら、全体を炒め合わせます。
大庭さん:
「木べらで軽く押し付けるようにして炒めると、ご飯がほぐれやすく、きちんと混ざりますよ。
全体がしっかり炒まったら、火から下ろしておきましょう」
4.卵を「さっくり」溶きほぐす
ボウルに卵を割り入れ、ごく軽くほぐし、生クリーム、塩、こしょうを加えて混ぜます。
一番大事なポイントは、卵を混ぜすぎないこと。だいたい5〜6回くらい、コシを残すように混ぜればOK。
白身と黄身が分かれていても、生クリームが混ざり切っていなくても、大丈夫です。
▲このくらい、白身・黄身・生クリームがわかれた状態で大丈夫
大庭さん:
「あえて混ぜすぎないことで、卵にコシを残し、ぷるぷるの仕上がりにします。
また卵をとくのは、焼く直前にしましょう。これも卵にコシを残すためのポイントです」
5.卵を半熟に焼き、チキンライスを包む
直径22〜24センチの(なければ少し小さめの)フライパンを中火にかけ、バター大さじ1を溶かします。
フライパンに卵液1/2量を流し入れたら、すぐさま菜箸でかき混ぜます。
半熟状態になったら手早く火から下ろします。ここは思いきって、スピーディに!
▲このくらいになったら、すぐさま火からおろします
火から下ろしたら、先ほど作ったチキンライスの1/2量を卵の上にのせます。
このとき中心よりも、フライパンの奥側に、横長にのせましょう。
フライパンを奥側へ傾け、手前から、卵をかぶせるようにぱたっと畳みます。
上手に畳めたら、フライパンの取手を下からすくうようにして、持ち替えます。
そのままフライパンをお皿へかぶせるようにしてオムライスを移し、上からペーパータオルをのせ、両手でオムライスの形を整えます。
残りも同様に作り、トマトケチャップをかけて完成です。
大庭さん:
「オムライスで一番大切なのは、卵がパサパサの薄焼き卵にならないように注意すること。たっぷりと卵を使い、ほぐしすぎず、少し小さめのフライパンで焼く。こうすることで卵にコシと厚みができ、ぐっと美味しく仕上がります。
また半熟の状態で包むことで、卵とチキンライスが密着して、包みやすくなりますよ」
きちんと焼き目がついているので、完全に火が通っているように見えるのですが、実際に食べてみると全然違います。半熟のとろとろ卵がチキンライスに程よく絡み、かなりリッチで、まろやかな味わい。
そしてフライパンの大きさから持ち方まで、上手に包むコツもたくさん教えていただきました。もしちょこっと失敗しても、最後に上から形を整えれば大丈夫。今までよりも、気楽にチャレンジできそうです。
・・・
次回は子どもたちも大好きな、あのメニュー。手作りタルタルソース付きの「エビフライ」のレシピを教えていただきます。
子どもじゃなくたって、揚げたてのエビフライには降参です。こんなに美味しいものが、自分で作れるなんて!と感動しちゃいました。ぜひお楽しみに。
【photo:濱津和貴】
もくじ
大庭 英子(おおば えいこ)
料理研究家。身近な食材を使い、シンプルで、日常に寄り添うレシピを数多く提案。普段の料理もぐっと美味しくなる、ポイントをしっかりおさえたレシピに定評がある。20年以上、テレビや雑誌などの第一線で活躍し続け、幅広いレパートリーを持つ。著書は「忙しい人のための きほんの料理」(KADOKAWA)など、多数。
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