【すいとん、だんご、うどん。あったか汁物めしあがれ】 第2話:まん丸がかわいい、じゃがいもの「だんご汁」

ライター 片田理恵

温かな汁物に粉や芋を丸めて入れ、野菜や肉、魚と一緒によく煮込む。寒い日に恋しくなる素朴な「あったか汁物」の作り方を、料理家・minokamoさんに教えていただく特集です。第2回は冬のうまみがギュッと詰まった北海道の郷土料理「三平汁」をアレンジ。子どもも大人も好きになること間違いなし、じゃがいもだんごの作り方をお届けします。

 

煮ても焼いても揚げてもOK。みんな大好きいもだんご

「いもだんご」という名前からどんな食べ物を想像するでしょうか。さつまいもを使ったお菓子としても通りそうなネーミングですが、今回の主役はじゃがいも。ゆでたり蒸したりして柔らかくしたじゃがいもをつぶし、片栗粉を混ぜて丸めたのが北海道のいもだんごです。

minokamoさん:
「以前、北海道の新しいおいしさを探すという仕事で出会ったのがいもだんごでした。地域によっては『いももち』や『いもすりだんご』とも呼ばれているようです。丸いだんごを平たくつぶしてバターで焼き、醤油をつけたものをいただいたんですが、モチモチの食感がびっくりするほどおいしくて。北海道ならではの食べ物として興味を持ちました」

 

旬の味覚と合わせてよりおいしく。三平汁に入れてみる

北の大地から届く冬の味覚といえば、海鮮は外せません。今回はじんわりおいしい出汁がとれる鱈と昆布を使って郷土食の三平汁を作り、その中にいもだんごを入れるレシピをご紹介。いもだんごにはこうと決まった食べ方はなく、焼いて甘たれとからめたり、餅の代わりに汁粉や雑煮に入れるなどしてさまざまに楽しむのだそうです。

minokamoさん:
「道内のスーパーでは市販品も売られているんですよ。中央にチーズや肉団子といった具が入っているものも見かけたことがあります。時間がある時にまとめて作って冷凍しておき、味噌汁やコンソメスープなど、ちょっとボリュームが欲しい時に入れて食べるのがおすすめ。老若男女を問わずみんなが好きな味なので、作り方を知っておくと重宝します」

こちらがその冷凍いもだんご。写真に白いだんごと黄色い団子があるのがわかるでしょうか。白い方は男爵、黄色い方はキタアカリとじゃがいもの種類違いで作るとこんなふうに彩りの変化も楽しめます。

 


鱈、じゃがいも、昆布の北海道ハーモニーが絶品

いもだんご三平汁


いもだんごは煮崩れしにくいのがうれしいポイント。片栗粉が入っているのでもっちりと、でもじゃがいものホクホクもしっかり残って、食べ応えもおいしさも満点です。つぶしてから団子にしているため、汁などに入れると味が染み込みやすいのも◎。

 

材料(汁椀4杯分)

いもだんご
・じゃがいも 中2個(300g)
・片栗粉 大さじ3

三平汁
・生鱈 2切
・白菜 4枚ほど(100g)
・人参 1/2本
・白ねぎ 1本
・生姜 1/2片
・水 800cc
・だし用昆布 5cm
・日本酒 大さじ1
・塩 小さじ1/4位
・醤油 大さじ1/2
・黒胡椒 好みにより適量

※塩鱈を使うときは塩の量を少なくすること

 

作り方

1. じゃがいもは皮をむいて6等分にカットし、竹串が通るまでゆでる。

 

2. ゆであがったじゃがいもの水を切って熱いうちにつぶし、冷める前に片栗粉を入れてスプーンで混ぜる。ひとまとまりになったら手でなめらかになるまで練り、直径3cmほどに丸める。

 

4. 野菜は食べやすい大きさに、生姜は千切りにする。生鱈は一切れを4つにカットしてから熱湯をかける。

 

5. 鍋に水、だし用昆布、白菜の茎部分を入れて火にかける。沸騰したら白菜の葉、人参、白ねぎ、生姜、鱈、日本酒、塩、醤油、いもだんごを入れて煮る。具に火が通ったら完成。好みで黒胡椒をかける。

minokamoさん:
「前回のすいとんもそうですが、このいもだんごにも、決まったレシピがあるわけではありません。いつも家庭で作る味噌汁に入れる。じゃがいもがわりにポトフに加える。そうやって、自分にとって使いやすいようにアレンジするのが一番おいしくたべる方法だと思います。フライパンに油をしいて揚げ焼きにし、塩やハーブをふると気の利いたおつまみにも早変わり!

冷凍のいもだんごを使う場合は、凍ったまま鍋に入れてOK。作りたてや冷蔵保存していたものよりも少し長めに加熱して、中まで火を通しましょう。目安は竹ぐしをさしてスッと通るくらい」

 

郷土料理だって、自分らしく食べていい

minokamoさんが作ってくれた今回の汁物を食べるまで、郷土料理には「正解」があるような気がしていました。でも、そんなに身構える必要はなかったみたい。冷蔵庫にあるものと相談しながら、なければないで省きながら、普段の料理と同じように、自分らしく作って食べればいい。それがわかっただけでも、なんだかすごく得したような気持ちになりました。

次回第3話では、minokamoさんの地元・岐阜県の地獄うどんが登場。寒さの厳しい季節、体を温めるために食べたというピリッと辛みのきいた熱々のおいしさを紹介します。

 

【写真】minokamo


もくじ

 

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minokamo

料理家、写真家。岐阜県美濃加茂市出身。祖母と一緒に料理したことが料理活動のはじまり。日本各地の郷土食の取材にも力を入れている。近著に『料理旅から、ただいま』(風土社)がある。http://minokamo.info

 

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ライター 片田理恵

編集者、ライター。大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスに。暮らし、食、子育て、地域などをテーマに取材・執筆に取り組む。クラシコムではリトルプレス「オトナのおしゃべりノオト」も担当。


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