【店長コラム】「声」で交わすあたたかいコミュニケーション。
店長 佐藤
「ラジオをやるようになってよかったことって何ですか?」
そんなご質問をいただくことがあります。
3年前からラジオを始めて得られたことは沢山あるけれど、真っ先に思いつくのは「お客さまを今まで以上に身近に感じられるようになった」ことです。
「ラジオを始めよう」の動機は最初はたったこれだけ
もともとはラジオがやりたい!というよりも、楽しかった週末が終わりに近づく日曜日の夜、「明日から平日が始まるなぁ」という気重さが少しでも軽くなるようなコンテンツをつくってみたいなと思っていました。
ちょうど社内でも音声コンテンツを模索し始めていた頃だったのと重なり、アイデア出し会議を経て『チャポンと行こう!』というインターネットラジオが誕生することになったのでした。
ラジオタイトルはスタッフと会議室に集まってホワイトボードに沢山の案を書き出しながら決めたのですが、その中で最後まで残った候補がこの「チャポンと行こう!」だったわけです。
なんか、タイトルからしてゆるくていい。
そうだ、チャポンだからお風呂。店長であるわたしと相棒となるヨシべさん(スタッフ青木)の「女湯トーク」という設定にしよう。
じゃあ、トークの途中で「チャポ〜ン」というお湯にちなんだ効果音を入れて演出したいね。
そんな話で盛り上がったのを思い出します。
ゆるいのか、ゆるくないのか!?
今ではこの隔週日曜配信のラジオを、本当に沢山のリスナーさん(番組内ではチャポラーさんと呼んでいます)に聴いていただけるようになりました。
受験勉強中の高校生や就活中の大学生、また時折お母さんを通じて小学生のお子さんからなんとも愛らしいお便りが届くことも。人生の先輩である60代、70代の方から声援をいただくこともあります。
最近ではアメリカやドイツ、スウェーデン、アフリカ、台湾など海外在住の方が日本語恋しさもあいまって聴いてくださっておりインターネットのパワーを感じたりもしています。
毎週たくさんの熱いお便りをお寄せいただいているのですが、その中でもこの数ヶ月際立つ内容に「北欧、暮らしの道具店は大好きなんですがなぜかラジオだけはずっとスルーしてました。でもたまたま気になるテーマの回に再生してみたらすっかりハマってしまい、過去の配信回をコンプリートしてます!」といったお便りがあります。
「暮らしのふわっとした、何かきれいな話をしているラジオ番組だと勝手にイメージしていましたが、聴いてみたら本音トークあり、ガハハと二人が笑うところでは一緒に笑ってしまいます」
「生活のなかのあるあるな話をゆるっとしていたかと思えば、人生の熱い話までいくこともあり、毎回お湯の温度が楽しみです」
というようなお便りにも、読ませていただきながらニンマリと口元を緩ませ目尻は下がっています。
『チャポンと行こう!』というタイトルのとおり、トーク内容がゆるいのか、はたまたゆるくなくて熱々なのか、どちらともなのかは聴いてくださっているリスナーさんの判定にお任せしたいなと思います。
私たちはお便りを通じていただいたご質問に毎度毎度、楽しく、正直に、そして真剣に考えながら、これからもお答えしていけるようにと願っています。
いただくご質問は苦手な家事や植物のある暮らしの楽しみ方、子育て、人間関係や仕事の分野までと本当に多岐にわたります。
「そういえば、同じような理由でわたしも一度も聴いたことがなかった」という方がいらっしゃったら、ぜひ気軽に一度再生してみていただけたら嬉しいです。
お客さまとお喋りしている気持ちに
▲読むお便りだけが決まっていてあとは全てアドリブの内容なので収録前にいつも軽く打ち合わせをしています
これはやってみて分かったことですが「声」のコンテンツの性質なのか、ラジオを聴いていると私たち二人や他のリスナーと一緒にお喋りしている気持ちになると言ってもらえることが多く、とてもありがたいです。
コロナ禍において身近な人との雑談の機会が減り、『チャポンと行こう!』を聴くことでそんなフラストレーションを解消してますと書いてくださる方も少なくありません。
そしてこれは面白い感覚なんですが、実は私たちのほうも二人で喋りながらも、このラジオを聴いてくれているお客さまとお喋りしている気持ちになるんですね。
お便りで沢山の感想を受け取れることで、お客さまの生活やお仕事のワンシーンを感じられたり、お客さまが考えたりハマったりしているテーマに触れさせてもらえることも勿論あると思うのですが。とても不思議で、幸せな感覚です。
ここで感じる「お客さまとお喋りしている気持ち」が北欧、暮らしの道具店をつくっていくうえで今、とてもとても役立っています。
3年前を思い出すとラジオをやりたい!と思って始めたラジオではないけれど、結果、本当にラジオをやってよかった!!と思います。
いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
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