【今日も明日も、洗濯しよう】後編:昼下がりのコーヒーと、読書と、部屋干し

ライター 片田理恵

洗濯をする時間を、小さな楽しみにできたら。イラストレーターのまるやましのさんとともに考える特集の後編です。前編では「洗濯機まかせの洗濯」のための、洗濯物の仕分け方をご紹介。スイッチをオンにする前にひと手間かけておくだけで、事前の予洗いや手洗いをせずともしっかり素材にあったケアができることがわかりました。

後編はその続き、いよいよ「洗い」に入ります。といっても、なにせ洗ってくれるのは洗濯機。さてその仕事を待つ間、私たちはどんなふうに過ごしましょうか。

前編はこちら

 

毎日の洗濯動線に「楽しみ」をプラス

まるやまさんのデスクはランドリースペースのちょうど正面にあります。置かれているのはパソコンやイラストを描くためのペンと白い紙、水筒やお茶うけのセットも。座った椅子をくるりと回転させると、もう目の前には洗濯機。そんな環境を生かして、普段はデスクワークの多い午後に洗濯機を回し始めるといいます。

まるやまさん:
「洗濯機のスイッチを入れて仕事にかかる、という感じですね。洗濯が終わったら仕事を一時中断して部屋干し。仕事の流れと洗濯の流れを一緒に考えていたんですが、これからはここをちょっと見直してみようかなと思っています。

洗濯は終わりが決まっている作業だから、それを生かしてその間はお楽しみの自由時間。お茶を飲んだり映画を観たりしてリラックスできれば、その後は気持ちよく仕事に取り組めそうですよね」

 

洗濯物に合わせて、洗濯をコーディネートする

ではそんなひとときを楽しみに、さっそく仕分けした洗濯物を洗濯機に入れていきます。

素材と色を基準に4つに分けた洗濯物は、もちろんそれぞれ別洗い。「4回洗濯機を回すなんてできない!」という声が聞こえてきそうですが、1日ですべてを終えなくてもいいと発想を変えてみるのはどうでしょうか?

洗濯物のたまり具合によって、あるいはその日に着用した洋服の素材や活動によって、どんな洗濯物がどれだけあるかは変わってきます。今日はデニムやスポーツウェアを洗いたいから「しっかりじゃぶじゃぶ洗い(色柄もの)」から始めよう!など、臨機応変に組み合わせながら、その日にできる回数で洗濯をするスタイルなら無理がなさそう。

 

またどの洗濯物にも共通することとして気をつけたいのが「洗濯機に入れる洗濯物の量」と「すすぎの回数」。

量は洗濯機の量に対して最大でも8割程度、できたら半量に抑えて洗うことで、汚れが落ちやすいのはもちろん、衣類同士の摩擦も少ないので衣類を傷めにくくなります。

すすぎは必ず2回以上。せっかく汚れが落ちても、すすぎの水に溶け出したままでは汚れが衣類に戻ってしまいます。すすぎ1回でもOKと記載がある洗剤でも、2回まわすのがおすすめ。

 

そして複数回洗濯機をまわす場合は、その順番にもひと工夫を。基本的には運転時間が短いコースをさきに、長いコースをあとに。これを1セットとして繰り返すのが効率的です。

乾燥機能付きの洗濯機を使うなら、1回目にはまずデリケート洗いを。これは乾燥はせず脱水までで終了させて取り出し、すぐに次の洗濯物を入れて2回目のじゃぶじゃぶ洗いをスタートします。乾燥までノンストップで仕上げる間に、先ほど取り出しておいた1回目の洗濯物を室内干し。これでかなりの時間短縮になります。

 

昼下がりのコーヒーと、読書と、部屋干し

洗濯機のスイッチを入れたまるやまさんは1階のキッチンへ。数分後、コーヒーをドリップするセットと、お気に入りのクッキーを持って戻ってきました。洗濯が終わるまでの時間を使って、今日はコーヒー片手に読書タイム。明るい午後の日差しの中、いい香りが部屋中に広がります。

まるやまさん:
「家事をしながら自分を楽しませる時間が過ごせるなんて、なんだかワクワク。しっかり仕分けをしているから洗濯物がきれいになるのも楽しみだし、この先の作業工程も明白なので負担が軽くなった気がします」

 

1回目の脱水が終わり、2回目をセット。そのまま部屋干しに移ります。ランドリースペースの隣のドアを開けた先、バスルームの天井に設けたアイアンのバーが、まるやま家の洗濯物干しスペース。レトロでかわいい木の扉を開けると、心地いい風が吹いてきました。うん、よく乾きそう。

 

まるやまさん:
「花粉対策のため、外干しはほとんどしません。デリケートなものは室内干し、そのほかは乾燥機を使っています。洗剤は基本的に無香料のものを選んでいるので、バスルームでは好きなアロマオイルをポプリにたらして香りも楽しんでいます」

 

愛用の洗濯機と、もっとなかよくなれました

まるやまさんの本日の洗濯はこれで終了。あとは夫の晶崇さんにバトンタッチして「たたんで、しまう」作業をお願いします。

この日は2回洗濯機をまわしたため、普段1回で済ませていた時よりは時間がかかったものの、2回目は乾燥まで洗濯機におまかせなので気持ちとしてはラクだったそう。

まるやまさん:
「段取りがスムーズなので、1回目を干しているあたりでもう作業としては終わりが見えているんです。だから体感時間としては想像していたよりも短くて。何より、洗濯機の運転中は好きなことをして過ごそうというのがうれしい発見でした」

 

たとえば煮込み料理をつくるとき、コンロに仕事をまかせるように。たとえばロボット掃除機に掃除を頼むとき、床に散らばっているものを片付けるように。洗濯機に働いてもらうその時間を小さな楽しみに変えることって、案外簡単なのかもしれません。

洗濯は「暮らしの句読点」。1日のうちの「、」や「。」を打ちたいタイミングで洗濯をすると考えてみると……、なんだか明日の洗濯が楽しみになりそうです。

(おわり)

【写真】小林キユウ

 

もくじ

 

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まるやましの

季節や花鳥を描くイラストレーターとして、紙媒体を中心に活動をする傍ら、和食店での勤務を通じ、日本料理を学ぶ。自宅スペースのHOMEBASEを拠点に、お弁当販売など料理活動も行っている。夫、猫2匹と暮らす。Instagram:@ki_gi_si

 

監修 平島利恵

洗濯研究家。布ナプキンと洗剤の開発・販売を手がける「Rinenna」代表。株式会社リクルートなどを経て起業。洗濯のプロとしても活動中。Instagram:@rinennanewyork
https://rinenna.jp

 

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ライター 片田理恵

編集者、ライター。大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスに。暮らし、食、子育て、地域などをテーマに取材・執筆に取り組む。


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