【はじめまして、タイ料理】第3話:おつまみにぴったり。食欲そそる「豚肉の揚げもの」
ライター 小野民
もうすぐ夏本番。暑い時期に食べたいタイ料理のレシピを全4回でお届けしています。
教えてくれるのは、タイ料理人のアベクミコさん。現地に足繁く通って会得したタイ料理のエッセンスを大切にしながらも、家庭でも作りやすいレシピを紹介してくれます。
今回教えてもらうのは、「干し豚肉の揚げもの(ムゥデッディオ)」。タイではおなじみの干し肉のレシピです。干さずに作ってもOKのレシピですが、「肉を干す」に挑戦してみたらうまみがぎゅっと詰まった風味を味わえます。
ちなみに肉を干す工程を省いたものは、「豚肉の揚げもの(ムゥトード)」と料理名が異なるそうですよ。
ゴリゴリ潰したスパイスが決め手
あと引くスパイシーさの「干し豚肉の揚げもの」
材料(2人分)
豚肩ロース…250g
パクチーの根(※)…1本分
にんにく…1/2片
粒こしょう…小さじ1弱
ナムプラー…大さじ1
砂糖…小さじ1弱
ごま油…少々
※タイ料理の味作りに欠かせないのは、パクチーの葉ではなく根。「現地では葉はそんなに使わないんですよ」とアベさん。最近ではスーパーでも根がついたものがある場合も多いので、見つけたらぜひ根付きを入手してみてください。
作り方
1.豚肉以外の材料すべてを潰してペースト状にする
パクチーの根、にんにく、こしょうをすり鉢などで潰し、ペースト状になってきたら調味料も加えます。
ここでは石臼を使っていますが、すり鉢、ブレンダー、細かく包丁で刻むなどやりやすい方法で。
2.豚肉を食べやすい大きさに切る
豚肉は、まずは筋に沿って1.5cm厚さくらいに切り分けます。
さらに1.5cm幅くらいに切り分けて、食べやすい大きさに。
3.1ペーストを肉に揉み込み、天日干しする
1のスパイスペーストを肉に揉み込みます。
表面が乾くくらいまで天日干しするのがおすすめ。天気や湿度にもよりますが、数時間くらいで大丈夫です。時間がないときなどはそのまま次の工程へ。
4.こんがりするまで揚げ、ごまを振って完成
油を熱して、豚肉がこんがりするまで揚げます。盛りつけたら仕上げに白ごまを振ったら完成です。
▲今回はトッピングにタイ料理ではおなじみのバイマックルーの素揚げを。爽やかな風味が加わります
アベさん:
「肉に揉みこんだペーストは、いろいろな料理に使えて便利ですよ。肉をマリネして焼く下味としてはもちろん、肉団子の種の味つけとしてもおすすめなんです」
揚げものにはどうしてもハードルを感じがちですが、このレシピは素揚げに近いので驚くほど手軽に感じました。スパイシーだけど辛くなく、甘みを感じる揚げものという点も我が家のレパートリーには新鮮。大人にはビールが進む味、子どもにとっても手が止まらない風味だったようです。
さて、次回の最終回はタイカレー。レッドカレーペーストを使って基本を覚えて、ぐんとレパートリーを広げられそうな一品です。お楽しみに。
【写真】市原慶子
もくじ
アベクミコ
タイ料理人。
アパレルブランドなどを経てタイ料理人になり、2018年東京 東中野でDDDスタート。出張料理、ケータリング、料理教室に加え、完全予約制のプライベートダイニングも行なっている。オンラインショップも人気。
Instagram:@peaceful1024
『DDDSTORE』:https://ddd2020ddd.stores.jp
『Catering for me!』: https://cateringforme.com
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