【夏の味方、豆腐】第4話:豆腐だけで、こんなになめらか。とろける濃厚「アイスクリーム」
編集スタッフ 奥村
暑い日でもさっぱり食べられて、お財布にやさしく、お腹にもたまる。豆腐は夏の味方です。
そんな豆腐が主役の料理を、今回は料理家のスズキエミさんに教わりました。
最終回は、豆腐で作るアイスクリーム。
このレシピには驚きました。生クリームも卵も使わず、豆腐だけで濃厚なアイスクリームができてしまうなんて……! この夏、必見のひと品です。
ミルキーな味わいに驚きます
豆腐と練りごまのアイスクリーム
材料(縦24×横15×深さ5.5cmの容器1台分)
・絹豆腐…300g
・練りごま(白でも黒でも可)…大さじ4
・牛乳…50g
・砂糖…80g
作り方
1.ボウルに練りごまを入れ、ごまの香りが立つまで泡立て器でかき混ぜる。
▲油が分離しがちな練りごまが、かき混ぜることで均一になります
砂糖を加えて、さらに混ぜる。
▲ポロポロとした塊状になります
2.豆腐をざっくりと割り入れて、全体がよくなじむようにかき混ぜたら
牛乳を加えてさらに混ぜる。
3.容器に流し入れ、冷凍庫で4時間以上凍らせる。途中、2時間おきに取り出して、フォークなどで全体をよく混ぜ合わせる工程を2〜3回繰り返す。
スズキさん:
「今回のアイスは乳脂肪分が少ないので、かき混ぜずに凍らせるとガチガチに固まってしまいます。
冷凍中に何度か攪拌することで空気が入り、なめらかな食感に仕上がるので、このひと手間が大事なポイントです」
完全に固まったらできあがり。冷凍庫から出し、表面が少し柔らかくなってきたくらいが食べごろです。
スズキさん:
「わが家で10年以上作り続けている、夏の定番おやつです。
練りごまをたっぷり入れることで、乳脂肪分が少なくてもコクが出るのがおいしさの秘けつ。ごまの風味が豆腐特有の匂いも消してくれ、よりアイスクリームらしく仕上がるんですよ。
ほんの少し加えた牛乳も、ミルク感と滑らかさをプラスするポイントです」
あっさりしたシャーベットのように仕上がるのかなと思っていましたが、違いました。
とろける食感と、口の中に広がる濃厚なごまの風味とミルキーな味わい。これはまさに「アイスクリーム」そのもの! これはぜひ、夏の間に一度お試しいただきたいレシピ。わたし奥村も何度もリピートしてしまいそうです。
全4話でお届けしてきた、豆腐のレシピ。豆腐の底力に、ますます驚かされました。
これから夏本番。暑さで料理のモチベーションも落ちがちな時期ですが、豆腐を味方につけて、おいしく乗り切っていきたいものですね。
【写真】木村文平
もくじ
スズキエミ
料理家。レストランやカフェ勤務を経て独立。料理教室『一汁一菜暦ごはんの会』主宰。季節の食材の持ち味を生かした料理が人気。著書に『四季を味わう にっぽんのパスタ』(立東舎)、『ずっと作れる野菜ごはん』(主婦の友社)。インスタグラムアカウントは@suzukiemi.gohan。
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