【はじめての漬物】第3話:パリポリやみつき!「きゅうりの醤油漬け」でよだれ鶏
ライター 小野民
手軽にさっぱりとしたものが食べたくなる、この時期にぴったりの漬物レシピとそのアレンジを全4回で紹介します。
教えてくれるのは料理家の瀬戸口しおりさん。今回は、スパイシーさが食欲をそそるたたききゅうり醤油漬けの作り方です。
ピリリとした辛味で食欲増進
やみつきになる「たたききゅうりの醤油漬け」
材料(作りやすい分量)
・きゅうり…3本
・塩…小さじ1
・しょうゆ…大さじ1/2
・酢…大さじ1
・ごま油…小さじ1
・ラー油…小さじ1
・豆板醤…小さじ1/2
・甜麺醤(なければ味噌)…小さじ1
作り方
1.きゅうりを叩いて切り、ボウルに入れる
きゅうりは両端を切ってからめん棒やすりこぎで叩いて、全体にひびが入ったら4等分長さくらいに切り分けます。
最初は少し力を入れてひびを入れますが、全体を叩くときは飛び散らないくらいの力加減で。全部叩いてちょうどいい大きさにしようとせず、最後は包丁で切って一口大にすれば大丈夫です。
2.塩をして10分くらいおいて水分を出す
汁けがたくさん出たら捨てますが、しぼったり水気をふいたりする必要はありません。
3.調味料を全て入れて和える
ボウルに塩以外の調味料をすべて加え、きゅうりと和えればできあがり。
すぐに食べられますが、食べ頃は味が染みてきた翌日くらいから。味は少しずつ濃くなりますが、冷蔵庫で5日間くらいはおいしく食べられます。
瀬戸口さん:
「辛いのが苦手な人やお子さんが食べるときには、少し淡白にはなってしまいますが、豆板醤を入れずにラー油や豆板醤をしょうがに置き換えてみたらいいかもしれません」
鶏むねと和えて「よだれ鶏風」ボリュームおかず
適度な辛味と、うまみのある調味料が合体した深みのある味はまさにやみつきの味。食欲をそそり、夏にぴったりです。
味の染みたたたききゅうりは、これまた常備しておくと使い勝手のいい「ゆで鶏」と合わせるアレンジを教えてもらいます。
まずは茹で鶏をつくりましょう。
鶏むね肉に砂糖、塩の順にまぶして15分ほどおいたら、鍋に鶏むね肉、酒、しょうが、かぶるくらいの水(分量外)を入れて中火にかけます。
沸騰したら弱火にして、蓋をして8分ほど加熱して、火を止めて予熱で火を通します。あとで食べる場合はこのまま汁に入れたまま冷蔵庫で保存します。
あら熱が取れたら、ゆで鶏の半量(むね肉1/2枚分)を氷水に入れて冷やしてほぐしておきます。
ゆで鶏、たたききゅうりと汁、韓国唐辛子、ラー油をボウルに入れて和えたらできあがり。
材料(2人分)
・鶏むね肉…1枚
・塩…小さじ1/2
・砂糖…小さじ1/2
・酒…大さじ1
・しょうが薄切り…2枚
・たたききゅうりの醤油漬け…できあがりの半量、汁は大さじ2くらい
・韓国唐辛子…小さじ1/2
・ラー油…適量
瀬戸口さん:
「韓国唐辛は辛さの中にもほんのり甘味を感じるので、味に深みが出ます。ない場合はラー油で調整つして好みの味に仕上げてくださいね。
ゆで鶏を作ったゆで汁はおいしいだしが出ているので、スープなどにぜひ利用してください。残ったゆで鶏はゆで汁に漬けておけば冷蔵庫で3日くらいはおいしく保存できます」
みずみずしいきゅうりと、おいしい漬け汁がからんだゆで鶏の取り合わせは、手軽に作れるのにごちそう感もあるのが嬉しい一品です。
次回は、瀬戸口家でも常備菜になっている塩きのこを作って、スペインオムレツにアレンジします。
【写真】西希
もくじ
瀬戸口しおり
夫と息子の3人暮らし。イラストレーターを目指していたセツ・モードセミナー在学中に、東京・吉祥寺にあった『諸国空想料理店KuuKuu』のスタッフとして働きはじめる。その後、料理家・高山なおみ氏のアシスタントを経て独立。著書に『わたしの作りおきおかず』(アスペクト)、『自分ごはん時々おやつ』(主婦の友社)など多数。
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