ライター　小野民

手軽にさっぱりとしたものが食べたくなる、この時期にぴったりの漬物レシピとそのアレンジを全4回で紹介します。

教えてくれるのは料理家の瀬戸口しおりさん。今回は、甘酸っぱさがくせになるトマトピクルスのレシピとアレンジを紹介します。ピクルス液にはトマトだけを漬けても、他の野菜でやってみても。今回は料理への展開を考えて大玉トマトを使っていますが、ミニトマトで作るのも、食べやすくてよさそうです。

 

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サラダ感覚で食べられる
トマトとみょうがのピクルス

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材料（作りやすい量）

・トマト…2個
・みょうが…6個
・酢…120ml
・砂糖…大さじ2
・塩…小さじ1
・水…300ml

作り方

1.トマトは湯むきし、みょうがはゆでる

トマトはへたをとり、沸騰したお湯で１分ほどゆでて氷水にさらして皮をむきます。みょうがは半分に切って30秒ほどゆでます。

トマトは皮がむけてきたら氷水に移して、みょうがも同じ鍋でゆでて大丈夫。みょうがをゆでるのは、ピクルス液を浸透させやすくするためです。

２.鍋に調味料を入れて熱し、ピクルス液を作る

鍋に酢、砂糖、塩、水を入れて中火にかけ、沸騰したら火をとめて粗熱をとります。ポイントは、砂糖や塩をちゃんと溶かすこと。

3.トマトとみょうがにピクルス液を注ぐ

１のトマトとみょうがを保存容器に入れ、２の温かいピクルス液を流し入れたらできあがり。冷めてから蓋をして冷蔵庫で保管します。

漬けた翌日から食べ頃で、1週間位保存できます。

瀬戸口さん：
「よく味が染みるように、温かいピクルス液を注ぐのがポイントです。ピクルス液に使うお酢は何でもいいのですが、私がよく使うのは米酢。和風の料理にアレンジするのに向いている気がするんです。

汁もおいしくてお気に入りです。夏の朝ごはんには、ピクルスと汁を食べると体が目覚めます」

 

ピクルスとパスタが好相性！さっぱり夏麺アレンジ

今回作った大玉トマトのピクルスはそのまま食べるのはもちろん、実はアレンジが真骨頂。

瀬戸口さんおすすめのパスタのレシピを教えてもらいます。

トッピング用のしらすをオリーブオイルで炒めます。カリカリになるまで炒めるのがおすすめ。

スパゲッティを茹でている間にトマトピクルスは乱切り、みょうがピクルスは小口切りにしておきます。

スパゲッティが茹で上がったら、ボウルに炒めたしらす、めんつゆ、オリーブ油を入れてスパゲッティと和えましょう。

皿に盛り付けたら、上にトマトとみょうがのピクルスをのせて完成です。

材料（１人分）

・オリーブ油…大さじ1と1/2
・しらす…大さじ2
・トマトのピクルス…1個
・みょうがのピクルス…1個分
・スパゲッティ…80～90g
・めんつゆ…小さじ1

ピクルスの酸味にオリーブオイルとしらすのこくが加わって、風味豊かな一品に。トマトのゼリー状の部分が麺にほどよくからみます。熱々でも冷製でもなく、常温で食べやすいのも魅力でした。

瀬戸口さん：
「しらすを炒めるのが手間だったら、そのままゆでた麺に加えても。その場合はそのときにオリーブオイルも加えましょう。オクラ、枝豆、とうもろしなどの夏野菜も合います。麺はそうめんなどで作ってもおいしいですよ」

このピクルスは他にも、豚しゃぶと和えたり、汁ごと使って一味違う豚の角煮を作ってみたり。アレンジを考えるのも楽しそうです。

次回は、たたききゅうりの醤油漬けのレシピをお届け。茹で鶏に合わせてよだれ鶏風にするアレンジも教えてもらいます。

【写真】西希

 

もくじ

瀬戸口しおり

夫と息子の3人暮らし。イラストレーターを目指していたセツ・モードセミナー在学中に、東京・吉祥寺にあった『諸国空想料理店KuuKuu』のスタッフとして働きはじめる。その後、料理家・高山なおみ氏のアシスタントを経て独立。著書に『わたしの作りおきおかず』（アスペクト）、『自分ごはん時々おやつ』（主婦の友社）など多数。

 

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