【夏の大掃除レッスン】第1話:大掃除は年末にしなくてもいい?窓の掃除は夏こそおすすめ

ライター 大野麻里

8月の終わりを迎えると、「1年の3分の2がもう終わるなぁ」と毎年思います。

秋が来て、冬が来て、あっという間に年末に。そして年末に待ち構えている恒例行事といえば、大掃除!

新しい年を迎えるにあたってやるべきこととはわかっているものの、年末は何かと忙しく、大掃除とは名ばかりの適当な掃除で済ませてしまう年も……。

そんな「大掃除=負担」と感じている私の耳に飛び込んできたのが、「夏こそ大掃除の季節」という話。汚れを落とすのに適した夏の間に掃除をしておけば、年末の大掃除がラクになるというのです。

今回、紹介するのは窓、お風呂、キッチン前後編の全4話。

一気にまとめて掃除をする時間がなくても、数ヶ月かけて自分のペースで大掃除をしていきませんか?

たとえば窓は8月、お風呂は9月、キッチンは10・11月……と1か所ずつ大掃除をしていけば、年末までには終わる計画に。これが実行できたら、今年の年末はいつもより心が軽く過ごせそうです。

夏は気温が高くなるので汚れが落としやすく、日も長いので大掃除にぴったりの時季だそう。冬場は冷たい水を使った掃除も、夏なら苦になりません。

そこで、家事・住宅・掃除アドバイザーの藤原千秋(ふじわら・ちあき)さんに、各場所のポイントをおさえた掃除のノウハウを教えていただきました。

夏の大掃除レッスン。第1話は窓・サッシ編をお届けします。

 


夏こそスムーズにできる
網戸・窓・サッシの掃除術


年末になかなか重い腰が上がらないのが、窓・サッシの掃除。外は冷たく、窓を開けるのさえも億劫になってしまいますよね。夏ならば、水を扱う掃除でも気軽にできますし、短時間でカラッと乾きそうです。

窓・サッシの掃除のために用意した道具はこちら。

【道具リスト】(写真左から順番に)
・スクイージー
・サッシ用ブラシ
・メラミンスポンジ(大きなものを買って、手のひらぐらいのサイズに切っておく)
・歯間ブラシ
・水を入れたバケツ

藤原さんによれば、窓の汚れの原因はおもに花粉やPM2.5、排気ガス、ホコリなどの汚れの粒子。窓専用の洗剤を買わなくても、メラミンスポンジがあれば水だけで十分に汚れは落とせるそうです。

サッシ用ブラシやスクイージーなどの特別な道具は、100円ショップで揃えることができました。

 

01. スポンジは「コの字」に動かすのがコツ

まずは網戸の掃除から。網戸の汚れでガラス面が汚れてしまうので、網戸を終わらせてからガラス窓を掃除するのがポイントです。<網戸の外側→網戸の内側→ガラス窓の外側→ガラス窓の内側>の順番で進めましょう。

水を含ませて軽く絞ったメラミンスポンジを、網戸をなでるようにすべらせるだけでOK。ゴシゴシこすると網がよれてしまうので、力を入れる必要はありません。「コ」のを描くように、上から下へ進めます。

▲軽くすべらせるだけで、メラミンスポンジが真っ黒に!

メラミンスポンジが汚れてきたら、そのつどバケツの水ですすぎます。表裏を使い、常にきれいな状態で拭きましょう。

藤原さん:
「周辺環境で排気ガス系の汚れがたまりやすい家の場合は、バケツの水に食器用中性洗剤を1〜2滴加えるのがおすすめです(泡立たないくらいの少量でOK)。網戸やガラス窓の、外側の汚れがすんなり落ちますよ」

 

02. 窓ガラスの仕上げにはスクイージーが便利

ガラス窓も網戸と同じようにメラミンスポンジで「コ」のを描くように、上から下へ。その後、ガラスに付着している汚れを含んだ水を、スクイージーで水切りします。

スクイージーは1本あるとガラス窓のきれいさが断然違うので、この機会に持っておきたいアイテムです。

<スクイージーの手順>
【1】
左から右へとスクイージーを一方向に流します。
【2】最後に上から下にむけて水切りします。こうすることで拭き跡が残らず美しい仕上がりに。

リビングでホットプレートや焼肉焼き器などを使うことが多い家庭だと、ガラス窓の内側に油汚れがつきやすいそう。この場合も、バケツの水に食器用中性洗剤を1〜2滴加えて、メラミンスポンジで拭くといいそうです。

 

03. サッシの汚れも夏なら気軽に落とせます

網戸と窓ガラスの掃除が終わったら、次はサッシの掃除です。

サッシのホコリや泥は、乾いた状態の方がきれいにかき出せるので、できるだけ乾くのを待ちましょう(別の日にしてもOK)。夏なら乾くのもあっという間です。

<サッシ掃除の手順>
【1】
サッシ専用ブラシを使って、ホコリや泥をしっかりとかき出します。
【2】メラミンスポンジを水でぬらして、押し出すように汚れを落とします。
【3】きれいになったら、乾いたウエスでから拭きしましょう。

▲メラミンスポンジは、サッシの幅に合わせてカット

細部に残った泥やホコリは、歯間ブラシでかき出します。

歯間ブラシはブラシ部分を折り曲げることができるので、角度の調整もできて便利。歯ブラシを使うより、もっと細かい部分まで届く感覚がありました。

最後にサッシ周辺に消毒用エタノールを吹きかけて、クロスで拭けば終了です。消毒用エタノールがなければ、最近ドラッグストアでよく見かける「アルコール除菌スプレー」でも大丈夫とのこと。

藤原さん:
「サッシの上部にホコリやカビが付着していることが多いので、上部もしっかり拭きましょう。結露のせいでサッシのパッキンや周囲の木枠がカビてしまうこともあるので、消毒することでカビ防止にもつながります」

窓まわりは、一見そんなに汚れていなそうに見えても、手あかやホコリがつきやすい場所。実際に掃除を終えてみると、窓ガラスの透明度がぐっと上がり、気持ちもすっきり。洗剤を使わず水だけで、ここまできれいになったことに驚きでした。

窓まわりの掃除というと、網戸をわざわざ外して丸洗いしたり、窓専用の洗剤を使って掃除したり……と、どうしても大掛かりな掃除ばかりをイメージしてしまい、自分でハードルを上げていたように思います。

藤原さんに教えていただいた方法は、1年に1度といわず、定期的にできそうなほどかんたん。夏に大掃除して一旦さっぱりとリセットして、年末に軽めに掃除をするというのもよさそうです。

続く第2話では、お風呂まわりの掃除のコツを紹介します。

(つづく)

【写真】北原 千恵美

 

もくじ

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藤原千秋

住まいや家事のライター&アドバイザー。大手住宅メーカー営業職を経て主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆する。現在はライティングの傍ら関連の企画広告商品開発アドバイザリー等多様な業務に携わっている。プライベートでは三児の母。著書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など。


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