【春のコロッケ】まるでクリームコロッケ。手間いらずが嬉しい「新玉ねぎとはんぺんのコロッケ」
編集スタッフ 奥村
春野菜がおいしい季節。甘くて瑞々しい味は、この時期だけの楽しみです。
そんな旬を味わう軽やかな揚げ物のレシピを、料理家の中川たまさんに教えていただきました。
4品目は、新玉ねぎとはんぺんのコロッケ。まるでクリームコロッケのような食感に仕上がる、目からうろこのひと品です。
ふんわりクリーミーな
はんぺんと新玉ねぎのコロッケ
材料(1人分・2個)
はんぺん…50g
新玉ねぎ…1/8個
人参…中くらいのもの1.5cm(15g)
片栗粉…大さじ1/4
塩、こしょう…少々
油…適量
【衣用】
薄力粉…大さじ2
水…大さじ2強
パン粉…適量
【下準備】
・人参は皮をむき、すりおろしておく
・薄力粉と水を混ぜ、衣液を作る
作り方
①新玉ねぎを1.5cm角に切り、片栗粉をまぶす。
中川さん:
「新玉ねぎは水分が多いので、揚げる時に油がはねないよう、片栗粉をまぶして水分を閉じ込めます」
②はんぺんをボウルに入れ、手でなめらかになるまでつぶす。
人参のすりおろし、塩・こしょう、玉ねぎを加えて混ぜたら、2等分にして小判型に丸める。
③2に水溶き薄力粉をまんべんなく浸してから、パン粉をまぶす。
フライパンに油を2cmほど注いで中火で熱し、コロッケを入れる。
▲油の温度は170度程度。菜箸を入れると大きめの泡が立つくらいが目安です
両面がきつね色になるまで約3〜4分ほど揚げれば、できあがり。お好みでレモンを絞り、マヨネーズをつけていただきます。
中川さん:
「今回は、衣液を卵ではなく水と薄力粉で作りました。この方がザクッとした食感に仕上がり、中のふわふわしたはんぺんと食感のコントラストが楽しくなります。
はんぺんのコクとにんじんの彩りで、見た目も味もなんだか “カニクリームコロッケ風” に。
クリームコロッケを家で作るのはハードルが高いけれど、これなら簡単に作れるのでおすすめですよ」
食べてびっくり、これは本当にクリームコロッケ! とろっとしたはんぺんと、新玉ねぎの甘みが合わさって、とってもまろやかな味わいでした。
レモンとマヨネーズのコンビが、タルタルソースのようでまた美味。家族みんなが、きっと大好きな味です。
全4話でお届けした、コロッケと春巻き。揚げることでもっと甘く、ジューシーになる、春野菜の一面を知りました。
揚げるのって、ちょっぴりハードルが高い日もあります。けれど揚げたては格別だし、今だけの旬は、やっぱりおいしく食べたいから。
熱々をハフハフ頬張る幸せを、この春感じて頂けたら嬉しいです。
【写真】吉森慎之介
もくじ
中川 たま
料理家。神奈川・逗子に夫と娘と暮らす。季節の食材や果実を生かした、家庭でも作りやすいシンプルな料理を手掛ける。近著に『ふわふわカステラの本』(主婦と生活社)、『器は自由に おおらかに おいしく見える器の選び方、使い方』(家の光協会)、『少ない材料で、簡単に作れる たまさんちのおおらかなおやつ』(家の光協会)。Instagram:@tamanakagawa
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