【体をいたわる夏のひと皿】第2話:元気がほしいときに。セロリとイカの中華風塩炒め
ライター 長谷川未緒
夏の暑さも本番を迎え、湿気、冷房の影響も加わり、疲れが溜まりがち。
そこで、薬膳の知識に基づいた、身体にやさしい簡単料理を料理研究家の柳瀬久美子(やなせくみこ)さんに教わりました。
第2話では、元気になれて、心が落ち着くイカとセロリを使った料理の作り方を伺います。
ことなる歯ごたえにごはんが進む
セロリとイカの中華風塩炒め
材料(2人分)
・セロリ…1本
・イカ(柵)…150〜200g
・塩…少々
・片栗粉…小さじ1
・酒…大さじ1
・にんにく…1かけ
・赤唐辛子…1本
・油(米油など)…大さじ1
・鶏ガラスープの素…小さじ1/2
・水…50cc
1.材料を切る
イカの皮目に格子状に切り込みを入れ、食べやすい大きさにカットする。
ボウルに入れ、塩、片栗粉、酒を加えて全体をよくなじませておく。
セロリは目立つ筋を取り、茎は斜めに削ぎ切り、葉はざく切りにする。
2.炒める
中華鍋かフライパンに、油、潰したにんにく、赤唐辛子を入れたら火にかけ、にんにくと赤唐辛子の香りを油に移したら、セロリの茎を入れ、強火でさっと炒める。
イカも入れ、イカの色が変わり身がぷりっとしてきたら、セロリの葉、鶏ガラスープの素、水を加えてさっと炒める。
全体をなじませ、味を見て、塩で調味したらできあがり。
香りのよいセロリで、気分すっきり
格子状に隠し包丁を入れて片栗粉をまとったイカは、つるん、ぷりっと歯触りがよく、しっかり味がしみています。
しゃきっとしたセロリの茎と、余すところなく使った葉は、香りがよく食欲を刺激される、さわやかなひと皿です。
柳瀬さん:
「夏は熱がうまく発散できずに体にこもってしまい、イライラしたり眠りづらくなったりしませんか。そんなとき、香りのよいセロリは体の熱を取り、気分をすっきりさせてくれます。
イカは元気を補ってくれるので、だるくてやる気が出ないときにセロリと組み合わせると、さわやかにエネルギーが満ちてきますよ」
今回はごはんのおかずに合うように塩炒めでしたが、イカとセロリはマリネ風のサラダもおすすめなのだとか。
その際、セロリの葉っぱをオリーブオイルとワインビネガー、塩でピューレにすると、あっさり、さっぱり、香り高いドレッシングになるそうですよ。
続く第3話では、ゴーヤとあさりの白ワイン蒸しを教えていただきます。
(つづく)
【写真】砂原文
もくじ
柳瀬 久美子
菓子・料理研究家、国際中医薬膳師。書籍やテレビなどさまざまなメディアで活躍するほか、メニュー開発なども。少人数制フレンチベースのお菓子とお料理の教室「Osier」主宰。基本をおさえつつ、自宅で作りやすい、体にやさしいレシピが人気。オンラインレッスンも評判を呼んでいる。詳しくはインスタグラムアカウント@kumiketteで。
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