【異国の、お助けスープ】03:身体を芯からリセット。モロッコの、スパイシーな豆スープ
編集スタッフ 糸井
暑くて身体がバテていても喉を通りやすい「スープ」は、世界共通のお助けレシピかもしれません。
世界の食材や料理を見てきた料理家・口尾麻美(くちお あさみ)さんに教えていただくのは、そんな異国のキッチンでうまれた、自分を元気にしてくれるスープ。
3品目は、モロッコのキッチンから。スパイシーな豆のスープ、ハリラ「الحريرة(Harira)」です。冷房などでダルさの溜まった身体を、芯から温めてくれるチャージレシピですよ。
ホットで、スパイシー。
モロッコうまれの「豆スープ」
材料(3~4人分)
レンズ豆(乾燥したもの)…100g
ヒヨコ豆(茹でたもの。水煮缶がおすすめです)…100g
玉ねぎ…1/2個
セロリ…1/2本
トマト…2個
水…1~1.2L
A
・ジンジャーパウダー…小さじ2
・塩…小さじ1~2
・ブラックペッパー…小さじ1
・コリアンダーリーフ(パクチーでも可)…大さじ2
・イタリアンパセリ…大さじ2
トマトペースト(なくても可)…大さじ1
オリーブオイル…大さじ2~3
細めのパスタ…30g
レモンのくし切り…3~4個
【下準備】
・玉ねぎ、セロリはみじん切りにしておく。
・コリアンダーリーフ、イタリアンパセリは飾り用に少し残しておく。
作り方
①鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎとセロリを炒める。しんなりとしたらAを入れて、さらに炒める。
②トマト、水、レンズ豆も入れ、沸騰したら弱火で20分ほど煮て、トマトの酸味を飛ばします。
▲トマトはすりおろして。トマトピューレで代用してもOKです。
▲レンズ豆は、入れる前に水でさっと洗ってから入れましょう。
レンズ豆が煮崩れる程度にやわらかくなってきます。
③トマトペースト、ひよこ豆も入れて、さらに10分煮る。
④ハンドミキサーでなめらかにする。
⑤短く折ったパスタを入れ、パスタがやわらかくなるまで煮たら、塩・ブラックペッパー(分量外)で味を整えて、できあがり。
残しておいたコリアンダーリーフ、イタリアンパセリをちらし、レモンをしぼっていただきましょう。
口尾さん:
「今回はシンプルに豆だけで作ったハリラ。ここに牛肉や羊肉を入れても美味しく出来上がります。
細かくしたパスタが、いい塩梅にスープにとろみをつけてくれて。次の日になると豆がスープを吸ってもったりとしてくるので、そのときは水と塩を足して調節してみてくださいね。
ブレンダーがない場合は、コトコトとじっくり豆を煮ているだけでも自然と煮崩れてくるので、その食感を楽しんでも美味しく召し上がれますよ」
コリアンダーの風味と、スパイスが味に見え隠れする、ホットでスパイシーなスープ。
ブレンダーでまろやかに仕上げられたなかに残る、つぶつぶとした豆の食感も相まって、元気がお腹にたまっていくような感覚の、滋味深い一品でした。
全3話でお届けしてきた、異国のスープ。豪快なトッピングだったり、混ぜるだけ・煮るだけのシンプルな調理方法だったり、見栄えだったり。スープといえど、3つとも系統が全く違っているのがとっても新鮮で。
そしてちょっと旅した気分になれるのも嬉しい、夏の特別な、お助けスープでした。
【写真】メグミ
もくじ
口尾 麻美
料理家・フォトエッセイスト。世界を旅して、それぞれの国の家庭料理を学んだり、ストリートフードを食べたり。そこからインスピレーションを受けた料理を本、雑誌、料理教室などで提案。著書に『トルコのパンと粉ものとスープ』(誠文堂新光社)、『まだ知らない 台湾ローカル 旅とレシピ』『はじめまして 電鍋レシピ』(グラフィック社)などがある。2022年9月に新刊『旅するインテリア Pieces of Travel』(ケンエレブックス)を刊行予定。Instagramは@asamikuchioから。
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