【明日の私に焼くお菓子】04:料理家さんのお気に入り。バターが香る、季節のくだもので作るケーキ

編集スタッフ 藤波

晩ごはんの片付けが終わったあと、少ない道具で手軽に作れるお菓子のレシピがあったなら。

材料を揃えたり、慣れない作業に挑戦するのはちょっぴり大変だけれど、上手にできた時の喜びもひとしお。

おいしい焼き菓子が待っていると思ったら、なんだか明日を楽しみに眠りにつくことができそうです。

そんな、明日の自分に焼くのにぴったりなレシピを、料理家の小堀紀代美(こぼり きよみ)さんに教わっています。
これまでのレシピはこちらから

 

自分のためにケーキを焼く、という贅沢

全4話でお届けしてきたこちらの特集。最終話となる洋梨のケーキは、シンプルながらも少しコツがいります。

材料を準備してせっかく作るなら、なるべく失敗なく作りたいもの。

「今日はちょっと頑張っておいしいものを作ってみようかな」という時、ぜひこのケーキを焼いてみてくださいね。

 


我が家の定番にしたい、私だけのおいしさ

「季節のくだもの入りケーキ」


 

材料(15cmの丸型1台分)

バター…80g
グラニュー糖…65g
全卵…1個
薄力粉…100g
はちみつ…30g
ベーキングパウダー…小さじ1/2
ベーキングソーダ(重曹)…あればひとつまみ
塩…ひとつまみ
サワークリーム…60g
バニラエキストラ…2,3滴
洋梨…1個

*バターと卵を室温にもどす
*サワークリームは冷たいまま使う
*くだものはりんご、いちじく、バナナなどなんでもOK
*丸型がなければ18cmのパウンド型でも代用可能

 

作り方

1. 下準備

底が外れないタイプの型の場合は、クッキングペーパーを敷いておく。

バターと卵は室温に戻しておく。(寒い季節なら半日程度。バターを指で押してすっとへこむくらいの柔らかさが目安)

洋梨はくし切りにしておく。

 

2. バターとグラニュー糖を混ぜる

ボウルにバターを入れ、バターが柔らかくなっていることを確認したら、グラニュー糖を加え、全体が白っぽくなるまで空気を含ませるようによく混ぜる。

▲全体が白っぽくふんわりとして、グラニュー糖のザラザラ感がなくなるまで

 

3. 卵を加えてよく混ぜる

よく溶いた卵の1/3くらいを入れてよく混ぜる。

▲ハンドミキサーはいきなり大きく動かすのではなく、まず一箇所でしっかり馴染ませてから全体に延ばして均一にすると良い

残りの卵を2,3回に分けて少しずつ加え、その都度卵とバターがしっかりとつながって乳化するように混ぜる。

小堀さん:
「卵を一度に加えると生地が分離しやすくなって、ケーキの膨らみや口当たりが悪くなってしまいます。卵を加える量は最初はやや多め(全体の1/3)にして、その後少しずつ減らしていくのがポイントです」

 

生地がボウルの中で散らばるので、適宜ハンドミキサーを止めてゴムベラで真ん中に寄せ直す。なるべく生地全体にハンドミキサーが触れるようにする。

はちみつと塩、バニラエキストラを加えてさらに混ぜる。

 

4. 粉類とサワークリームを加えて混ぜる

ここからゴムベラに持ち変える。

粉類の1/3をふるい入れてさっくり混ぜる。粉気がほぼなくなったらサワークリームの半分を加え混ぜる。

同様に、粉(1/3量)→サワークリーム(残り半量)→粉(1/3量)の順に加えて、その都度よく混ぜ、最後は粉気がなくなり生地につやが出るまで混ぜる。

▲ツヤが出た生地の目安はこのくらい

小堀さん:
「粉とサワークリームを交互に加えていくのは面倒に感じるかもしれませんが、これがしっとりした生地にするコツです。一度に加えると、均一にするためにどうしても混ぜすぎてしまい、固い食感の生地になってしまいます。

また、サワークリームはバターと違って常温でも分離しやすく油脂が出てしまうので、冷たいままで使うのが均一な生地にするためのポイントです」

 

5. 焼く

生地を型に入れ、洋梨を並べ、上からグラニュー糖(分量外)を少々ふる。

160度に予熱したオーブンで50分焼いたら完成。

小堀さん:
「実はこのケーキの生地が一番大好きで、私の中の定番なんです。

はちみつやサワークリームを加えることで、絶妙にしっとりとした食感になっています。

自分のために焼くのもいいし、これならちょっと誰かが家に来た時のおもてなしとしても良いなと思います」

 

お菓子を焼く時間が、くれるもの

取材の次の日に早速作ったこちらのケーキ。不器用ながらに教わったポイントを意識して、家にあったりんごをたっぷりのせたらとてもおいしく焼けました。

焼きたてを少しつまみ食い。もっと食べたい気持ちをグッと抑えて眠りにつき、翌朝あたたかい紅茶と一緒に朝ごはんにしたら、ほんのり心が満たされていくのを感じました。

せっかく作ってもおいしくできなかったらどうしよう……そんな不安から挑戦できずにいましたが、一つ一つのステップを丁寧にやれば自分にもこんなにおいしいお菓子が作れるんだ、と嬉しくなりました。

お菓子作りにはぴったりの肌寒い季節。少し余裕のある夜には、また今回教わったお菓子を焼いてみようと思います。

 

【写真】滝沢育絵


もくじ

 

小堀紀代美

料理家。カフェのような食堂のような「LIKE LIKE KITCHEN」を経て同名で料理教室を主宰。気持ちはいつも『料理勉強家!』楽しくをモットーに。インスタグラムはこちら@likelikekitchen から。


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