【イージーパンツ開発秘話】楽さも、きれい見えも、諦めない。そんなボトムスを作りたかったんです

編集スタッフ 糸井

当店のオリジナルブランド KURASHI&Trips PUBLISHING から、新作のイージーパンツが発売になりました。

ここ数年でぐっとラインナップが豊富になった当店のオリジナルボトムス。

そのなかで、今回のイージーパンツは、これまでのボトムスとどんなところが違っていて、どんなシーンでおすすめなのでしょう。

開発を担当したスタッフの市川に聞いてみました。

▲柄のない、スタンダードなアイボリーとブラック。そしてこだわりのリバティ柄をご用意しています。

 

週1回、お疲れの日に選ぶボトムスを

▲「ぐいんと伸びるウエストで、身体の締め付け知らずなんです」。

「イージーパンツ」とはその名の通り、楽にゆったりとはけるボトムスのこと。

ウエストはゴムと紐仕様で、下半身の締め付けも少ないのが特徴。これまで当店で手掛けてきたボトムスのなかで、ヒップ周りは一番ゆったりとした作りなのだとか。

市川:
「1週間に1回くらい『疲れが溜まってきたけど、次の休日までまだ頑張らないといけない』タイミングってありませんか? 土日休みの方でいったら、木曜日あたりがそうですかね。

そんな自分を応援してくれる、味方になってくれる服があったらいいなと思って。『この服があれば、お疲れモードの日も安らげる』。そんな頼りになるボトムスを当店のラインナップにも加えたかったんです

身体がゆるむように締め付けがなく、着脱は楽に。でも楽だからといって、見た目の素敵さは妥協したくない。

心身ともにリラックスできて、気分の上がるボトムスを目指したといいます。

市川:
「いままでイージーパンツを選んでこなかった方にも、色んなシーンで、気兼ねなく選んでいただけると思います。

例えば仕事でよく動く日や、あまり下半身を締め付けたくない日。子育てをしている人にも、着脱がしやすいのでおすすめできます。年齢や体型の変化で、手持ちのボトムスがしっくり来なくなったタイミングにも試してみていただきたいです。

あとは、リモートワークの方にもおすすめですね。部屋着と同じくらい楽な着心地だけど、見た目はきちんとしているので、手抜き感もないと思います

 

定番色と、リバティ柄。好みや気分で選び分けて

市川:
シンプルで使いやすい定番の無地と、特別感をもたせた柄ものと、2つのパターンをご用意しました。

無地の方はアイボリーとブラック。柄ものは当店別注のリバティ柄です

▲「下半身のゆとりは作りつつ、ヒップ下のシルエットが大きくなりすぎないようにこだわって、調整を重ねました」。

市川:
無地(アイボリー、ブラック)とリバティで異なるポイントは、生地丈の長さ

無地はハリがあるように見えつつ、クタッとした肌触りオリジナル生地。軽く、柔らかで、風通しが良いですよ」

▲表の生地はしっとりと肌に馴染み、裏面はサラッと肌離れがいい生地なんです。

市川:
丈は、リバティ柄よりも短くゆるやかなテーパードシルエットなのでストレートパンツのようにも楽しめるんです。

例えばスニーカーで合わせたいときは、少しウエストを落として、足の甲に裾が少し乗るように格好良くはいたり

サンダルと合わせて身軽にはきたいときは、足首に抜け感が出るように、裾をロールアップしたり。ジャストウエストではいて、すっきりと綺麗な印象にしたり。カメレオンのように、印象の変化を加えられるボトムスです」

 

市川:
リバティ柄は、落ち感のある生地で。肌離れがとても良く、トロリとした揺れが生まれます。

揺れ感を上品に着こなせるように、あえて無地よりも丈を伸ばして、フルレングスになるように調整しました

柄は、当店別注。柄の大きさや量などのさじ加減を、何度も繰り返し調整を重ねて。とにかく柄ものを素敵に気楽にはけるようにこだわりました」

迷わずはける頼れる定番の無地と、冒険心を持って選びたい柄もの。安心感とワクワクの両方を感じていただきたいと思い、2つを作り分けたといいます。

どちらも、生地が軽くさらっとしているので、これから訪れる梅雨や夏にはうってつけです。

 

生まれたきっかけは、お客様の声でした

▲上に重ねたボトムスは『レイヤード上手なペグパンツ』。下が『イージーパンツ』で、ウエスト・ヒップ・太もも周りがよりゆったりとした作りなのが特徴。

市川:
「もともと、イージーパンツを企画するきっかけとなったのが、オリジナルの『レイヤード上手なペグパンツ』や『さりげないレースのコットンペチパンツ』でした。

どちらも、重ね着おしゃれに似合うボトムスができないものか?と開発したものですが、ウエストはゴムや紐で、気兼ねなくはけるゆったりさもあり、発売当初から想像以上に喜びの声を頂いてきました」

▲上段が『さりげないレースのコットンペチパンツ』。下段が『レイヤード上手なペグパンツ』。

市川:
「ペグパンツやペチパンツはあくまでも重ね着することを前提にしていたので、ボタンや横ポケットがなかったり、シルエットが響かないような薄めの生地だったり。

この、あえて削ぎ落としていたパーツを改めて復活させ、『重ね着だけでなく、これ1枚で、楽に素敵にはけるボトムス』としてご用意したのが、今回のイージーパンツなんです」

 

頼れるボトムスが増えていったら

▲これまで手掛けてきた、当店のボトムスの一部(すべてMサイズを並べています)。

市川:
「これまでも、シーズンごとにたくさんのオリジナルボトムスをお届けしてきました。例えば『春いちボトムス』に、デニムもシルエット違いで数種類あったり。

それぞれにストーリーがありつつも、お客さまが商品ページを見たときに、違いがパッとわかりにくくなってきているかもしれないとは感じていて。でも年齢や体型により、求めるものや悩みも本当にそれぞれ。だからこそ、少しずつ、色んな種類のボトムスをご用意できたらと思っています」

市川:
「今回のイージーパンツも、やっとご用意できた! という気持ちがあったので、どんなシーンでおすすめなのかや、こだわりの違いをしっかりとお伝えできたら嬉しいですね。

この1枚がもし気に入っていただけたら、次はペグパンツのように似たボトムスを安心して迎えられたり、これまで試したことのなかったボトムスも挑戦したい気持ちができたりするかもしれません。

そうやって、自分が居心地良く過ごせる服が少しでも増える、そんなお手伝いをし続けられたらと思っています」

写真13枚目(上段2枚):山根悠太郎
写真13枚目(下段2枚):滝沢育絵


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