【台所でおつかれさま】第5話:子どもが寝た後、ワインを飲みながら気ままに料理をする時間(スタッフ野村)

ライター 瀬谷薫子

台所ではどんな時間が流れているでしょうか。料理はもちろん、ラジオを聴いたりドラマを観たり、椅子を置いて仕事をする人もいるかもしれません。

そこには、無意識のうちに自分をケアする習慣が隠れていることも。台所に立つ自分をちょっと俯瞰して見ると、日々大事にしていることが見えてくる気がします。

この連載ではスタッフ宅にお邪魔し、そんな「台所」にまつわるエピソードをきいていきます。今回訪ねたのは、コーポレートクリエイティブ室のスタッフ野村宅です。

 


#05
スタッフ野村の台所


野村は、55平米1LDKのマンションに、2歳の息子と夫と3人暮らし。

玄関をあがるとすぐにあるのが、小さなパントリーと台所兼ダイニング。その奥にリビングがひと続きに広がり、台所は家のまんなかにあります。

野村:
台所は、家族みんなの通り道です。壁付けのオープンなつくりなので、個のスペースというイメージを持ったことはあまりないですね。

長くいる場所というよりも、今は朝昼晩の食事を慌ただしく準備するための場所、という感じ。

向かいのダイニングテーブルでひと息つくことはありますが、台所自体がリラックスできる場所、という感覚にはなれていないかもしれません。

 

家の中で一番、好きなように組み立ててきた場所

野村:
夫は料理をしないので、ふだん台所に立つのはほぼ私です。どこに何があるかを把握しているのも、そこにおく道具を選んできたのも私。一番、思うように組み立ててきた場所ですね。

野村:
家のどこからでも目に入るので、物はあんまり出しておかないようにしています。ふと見たときにすっきりしていた方が、気持ちがささくれ立たない気がして。もちろん、散らかっている日だってありますけどね。

ごちゃごちゃさせたくなくて、台所道具は、この家に越してきてから今までより慎重に買い足すようになりました。どうせ買うなら、多少値が張っても長く使えるものや、出しっぱなしでもストレスの少ない見た目のものにしたいなと思います。

機能はもちろん、ステンレスの台所になじむシンプルなデザインのものが好きです」

▲ヨシダ手工業デザイン室、柳宗理、無印良品などの道具たち

▲パントリーの食材は、無印良品のボックスに収納

野村:
台所に収納が少ないので、食材や食器は隣のパントリーに収めています。ここも、私がメインで把握しているスペース。

ときどき思い立っては食材の見直しをしたり、新しく買い足したいものを考えたり。工夫できる部分を見つけて、少しずつ試行錯誤するのが楽しいです。

野村:
「器も好きで、作家さんのものを少しずつ買い足しています。対(つい)で買うより、いろんなものがひとつずつ欲しいので、食卓に並ぶお皿はバラバラ。でもそんな感じもいいんです。

本当は台所の横に食器棚を置きたくて。ガラスの戸棚で、こんなのが欲しいなというイメージはあるんですけど、息子がなんでも触りたい年頃なのでまだ数年先になるかな。少しずつ理想に近づけていきたいです」

 

子どもが寝た後の、ささやかな楽しみ

野村:
箱ワイン、最近のマイブームです。寝かしつけがスムーズにできて、ここから自分時間、という時にはやっぱりちょっと飲みたくなって。でもボトルを開けるほどではないから、1杯だけ、気軽に飲める箱ワインは今の暮らしにちょうどよく、常備するようになりました。

もう夕食は済ませているので、チーズなんかをちょっとかじりながら。夫がテレビを見ていたら、わたしは本を読んだりスマホを触ったり。それぞれに好きな時間を過ごすのが、小さな楽しみです」

 

お菓子が作りたくなる夜もあります

野村:
気が向いたら、そんな時たまに料理をします。明日の夕ご飯の仕込みとか、材料があればお菓子を作ることも。この間は茶色くなってきたバナナがあったので、バナナケーキを焼きました。

多分それ単体なら、疲れている夜にあえてやろうとは思わないんですけど、ワイン片手にだとなぜかやる気になる。なんででしょう。いざ始めてみると案外楽しくて、没頭します。

野村:
ひとり暮らしの頃はお菓子なんて作ったこともなかったけれど、妊娠中から甘いものが好きになって、はじめてオーブンレンジを買いました。

オーブンって、使ってみるとすごく便利なんですね。ほったらかしで調理してくれるので、今は夕飯作りにもよく使っています。

 

1日の終わりに、ちいさな達成感をあじわって

野村:
息子は偏食で、ケーキを喜んで食べてくれるわけでもないんです(笑)。だから誰かのためというより、これは自分のために。朝ごはんに食べようと思うと、明日がちょっと楽しみになりますしね。

スマホを見て過ごす夜もいいけれど、こうやってひとつ形になったものが残ると、ちょっと心が満たされるというか。ちいさな達成感があじわえます。

野村:
料理は、家事の中では一番好きです。夫婦2人暮らしの頃は、休日にちょこちょこおつまみを作りながら、早い時間から飲み始めたり。そんな時間が楽しみでした。

子供が生まれてからは料理に対する見方が変わって、できるだけ効率的に、1品でいかに栄養もボリュームもあるものを作るかが最優先に。

なかなか楽しむっていう感覚にはなれていないですが、そういえば好きなんだって、こういう時に思い出します。

▲久しぶりに買ったという、長谷川あかりさんの料理本。食卓に置いて、日々の励みに

野村:
予定のない週末は、早い時間から夫が息子を連れ出してくれて、ひとりでゆっくり夕ご飯を作ることがあるんです。

そんなときは、いつもは作れないようなちょっと手の込んだものを作ってみたり。時間に追われず、自由に作りたいものを作れるのは、やっぱり楽しいですね。

そうやって無心で作業に没頭する時間が、自分にとっては大事なのかもしれません。

 

そんな野村と台所との関係でした。

さて次は、どのスタッフの台所を訪れましょうか。次回の更新もお楽しみに。

 

【写真】濱津和貴


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