【開発インタビュー】きれい見えのテーパードパンツ、新たなるトライ。店長佐藤とスタッフの着回しコーデもご紹介します
編集スタッフ 松田
(※こちらの記事は2023年8月に書かれたものです。現在「シワになりにくい秋いちボトムス」は、商品名を「シワになりにくい、きれい見えのテーパードパンツ」に変更しています。 2024年8月追記)
新しい季節のはじまりに、 これさえあればという安心感とお買い物のワクワクをお届けできたら。そんな想いから2019年よりスタートしたシーズン企画。「秋いちボトムス」も今年で5年目となりました。
今年のボトムスは、どこかリラックス感が漂いつつも、艶を感じる上質な生地感のテーパードシルエット。カラーはダークネイビー1色のみとのことで、どうやら昨年までのボトムスとは、ひと味違うようです。
そこでこの特集では、店長の佐藤と開発を担当したスタッフの市川に、その想いをじっくり聞いてみることに。後半では秋いちボトムスを実際に着用した2人のリアルコーディネートも紹介します。
▼もくじ
・開発インタビュー
・スタッフのコーディネート紹介
「カジュアルも、きれいめも。」
シワになりにくい秋いちボトムス
秋いちボトムス開発のウラ話。
2023年のテーマは「新しい風」
▲左:店長佐藤、右:開発担当スタッフ市川
これで5年目となる秋いちボトムス、ズバリ、今年のテーマを教えてください。
市川:
「今年は当店のオリジナルブランド KURASHI&Trips PUBLISHINGとして、“新しい風を吹かせたい” という大きなテーマがあって。
“秋いちボトムス” と呼ばれる秋冬のシーズンボトムスも、過去のよかった部分は活かしつつも、囚われすぎない新しいボトムスがつくりたい!という想いが一番にありました」
▲これまでの秋いちボトムス(左上:2019年、右上:2020年、左下:2021年、右下:2022年)
佐藤:
「これまでは、どちらかというと素材もデザインもカジュアル寄りのボトムスでした。今年のバージョンは生地にいままでにない光沢感があり、かつシルエットも形もシュッとしていて、これまでとは一味違った、より上品な仕上がりになっています。
ただ、今回の秋いちボトムスづくりは、実は結構大変だったんです〜」
はじめての素材に挑戦。「シワがつきにくい」を叶えたくて
佐藤:
「今回実現させたかったポイントのひとつに、シワがつきにくいボトムスにしたいという想いがありました。
春いちボトムスを合わせると、オリジナルのシーズンボトムスを販売し始めて、これで10品目となります。有り難いことにお客様からさまざまなお声をいただくなかで、私たちが想像していた以上に、シワを気にされる方が多いということがわかったんですよね」
市川:
「 “座り仕事だと、膝の裏にシワつきやすいですか?” とか、“正座をするのですが、シワは気になりますか?” という具体的なお問い合わせとか。洗ったあと、アイロンをかけるのが大変だから洗いざらしのまま綺麗にみえると嬉しいというお声も」
佐藤:
「それで、いくつか選んだ候補の中から選んだのが、この生地だったんです」
はいて、確認しての繰り返し。ようやく見つけた優秀な素材
市川:
「さまざまな生地を取り寄せて、ひとつひとつ、こうやってギュッと握って離して確認して、一番シワになりにくかったものを採用しました。
試作品のボトムスを何度もはいて、“本当にシワになりにくいね!”と、スタッフ同士で確認しあって。これはいける!と、確信しました。また、ポリエステル100%でありながらもサスティナブルな素材*だというのも決め手になり、よし、これでいこうと」
*環境に配慮されたリサイクル素材をつかっています
▲シワ比較。左が1日中はいてアイロンをかけずそのままの状態、右がアイロンをかけた新品の状態。よく目を凝らしてみると、左にほんのり座りジワがあるかなという程度です
どの世代の方も、自信と安心が得られたらいいなって
市川:
「ポリエステル100%の素材が、シーズンボトムスとしては初めてのチャレンジということもあって、思ったような色合いを出すのが難しくて……」
佐藤:
「『どの世代の方も、自信を持って着ていただける仕上がりになっていること』『一色展開で、悩まずこれ一本あればという安心感が得られること』。この2つの軸を守りつつ、シワになりにくいこの生地を活かす。それがなかなか苦労しました」
佐藤:
「納得がいかないシーズンボトムスを発売するのだけは避けたくて、途中で『今年は販売できません……』とお客様にお伝えしなくてはいけないかもという考えが頭をよぎったくらい。結果、なんとか最後の最後で、自信を持ってご紹介できる仕様になりました!」
秋冬の装いに似合う、黒に近いネイビーを
佐藤:
「色についても、秋のボトムスでネイビーというのは、実は初めての挑戦なんです」
市川:
「ネイビーという色は意外と難しくて、ブルーが強いと学生服とか制服みたいな印象になってしまうなぁと感じていました。でも深い色で暗めの、かなり黒に近いネイビーなら、ニットや秋冬のカットソーにも似合うし、それでいてお仕事などの場面にも着回しやすいと感じました。黒ほど重くもない印象なのもいいね!って」
佐藤:
「一見ブラックにみえる、ちょうどいいダークネイビー。お仕事の場面では、白シャツにベルトをしてかっこよく着てもいい。お休みの日の、スウェットやパーカーにキャップを被るようなカジュアルな装いにも似合う。シワになりにくいから、お仕事での外回りとかちょっときちんとしたい学校の行事などにも着ていきやすいと思います。
さまざまな世代の方に、いろんな場面で着用していただけそうな、色・デザイン・素材になっていると思います!」
では実際、これからの季節に秋いちボトムスはどんなふうに活躍するのか。熱く語っていた2人に、秋のリアルコーディネートも見せてもらいました。
ボーダーやスウェットと。
あえてラフなトップスを合わせたい
商品プランナー市川(156cm)
Lサイズ着用
市川:
「いつもの通勤スタイルをイメージして、定番のボーダーカットソーを合わせてみました。上品な印象のボトムスですが、あえてラフなカットソーやスニーカーと合わせてもいい感じになります」
▲スニーカーを履くときには、ロールアップして靴下をみせても可愛いです。オリジナル靴下の新色・ポピーレッドを合わせてみました
「あと、ウエストまわりの仕様はあえて軽めにしていて。
ウエストまわりって、外と室内の寒暖差などで、冬でも暑いと感じることがあるので、それを解決したかったんです。トップスのニットをインしても、もこもこ着膨れしにくく、ベルトを合わせても重さを感じにくいようにしました」
商談や保護者会などの場面にも。
ブラウスとあわせてきれいめに
市川:
「とにかく、シワがつきにくいので、ブラウスなどと合わせて、きちんとした印象でみせたい場面にも助かるんです」
「秋いちボトムスは全4サイズご用意していて、わたしはLを着用しています。
ご自身にあったサイズをぜひ見つけてくださいね」
▲腰から腿周りは適度にゆったり。裾にかけて緩やかにすぼまっていくシルエットです
「また言われないと気づかないぐらいの、細かなこだわりですが、裏地の生地は歩いた時などカシャカシャした音がしにくい素材を選びました。
真冬はインナーにタイツをはいても窮屈に感じないような、ゆったりしたつくりになっていますよ」
「綿やリネン素材が好きな方にとっては、もしかしたらポリエステル100%というのが気になる方もいらっしゃるかもしれないのですが、はき心地は本当に最高なので、ぜひ試してみてほしいです!」
Tシャツ、秋色ブラウス、ニット。
いますぐ着られて、冬まで着回せます!
店長佐藤(160cm)
Mサイズ着用
佐藤:
「9月の中頃まではまだ暑いと思うので、まだまだ活躍しそうなロゴTシャツを合わせてみました。トップスインすると、さらにすっきりした印象になりますね!」
「またお客様からも好評いただいていている、アジャストゴムでのウエスト調整機能もあります。
ゴムを絞っても、腰が綺麗に見えるように何度も試作して調整しました。一見、ウエストにゴムが入っているように見えないと思います」
▲お尻の右ポケットが三角になっているのがちょっとしたアクセントに
シックに柄ブラウスと。
ロールアップして気分を変えて
佐藤:
「会食や美術館に行く時など、ちょっとオシャレをしたいなというときには、柄ブラウスを合わせたいですね」
「ローファーみたいなカチッとした靴との相性も良いです。気分を変えたいときや、抜け感を出したい時は、ロールアップしても素敵にみえるデザインになっています」
▲1回折りでロールアップするとこんな感じです
・花柄ブラウス(9月中旬発売予定)
季節が深まったら。
鮮やかなニットやブーツ合わせも楽しめる
▲上品な光沢感のある生地です
佐藤:
「季節が深まったら、やっぱりニットを着たいですね。ダークネイビーという色が大人っぽく引き締めてくれるので、鮮やかな色のトップスにも挑戦しやすいなと思いました」
「後ろ姿もスッキリして野暮ったくならず、フルレングスなので足が少し長く見える気がします。
秋冬によく履くショートブーツにも似合うんです。マニッシュな印象のかっこよい足元になって、個人的にも好みの雰囲気になって嬉しい。
オシャレが楽しくなるこれからの季節に、お客様の頼れる一本になってくれるといいなと願っています」
▲定番のトレンチコートとも相性が◎です!
・ハイネックニット(9月中旬発売予定)
***
大好評の靴下も、ぜひご一緒に。
ご好評をいただいているオリジナルの柄靴下。
季節や気分に合わせて楽しみたいと思うものの、なんだか難しく感じてしまう靴下選び。ほんのわずかな15cmほどの隙間に、ちょっとでも自信がもてたら。そんな想いから生まれた靴下です。
手持ちのパンツやスカートはもちろん、こちらのボトムスともぜひ合わせてみてくださいね。
▼秋いちボトムス2023(1,2,10枚目)
photo:北村圭介
stylist:樽山リナ
model:青木沙織里(The Six Sense)、花梨(エトレンヌ)
hair&make:kilico. 宇津木明子
▼足元15cmの景色をつくる靴下 / shower、森に降る雪模様の靴下(29枚目)
photo:芹澤信次
stylist:樽山リナ
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