【あの人のバッグ】ここにしかない宝物を詰め込んで。アクセサリー作家のかばんの中身

編集スタッフ 吉野

リップに手帳、お財布、ポーチ。名前をみるだけで心おどる、そんなアイテムたちが一堂にあつめられた「バッグの中身」には、そこかしこに 「その人らしさ」 が詰まっているのかもしれません。

特集「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。

今回のバッグの持ち主は、アクセサリー作家の井澤雅子(いざわ まさこ)さん。井澤さんのブランド『macotton(マコットン)』のアクセサリーは、子ども時代の記憶、旅の記憶、映画や音楽といった、生活に根ざしたものがインスピレーションの源になっているのだそう。

そんな井澤さんの、かばんの中身を見せていただきました。

 


ーバッグとその中身ー

フェルトのポーチに、似顔絵キーホルダー
宝物は、日常で使うようにしています


左上から時計まわりに

・長財布 / 北欧、暮らしの道具店
・ポーチ / POOL
・ポケットティッシュ
・フェルトのポーチ / 次女の手作り
・サンリオファブリックのポーチ / 自作
・モバイルバッテリー
・ハンカチ / KAYO AOYAMA
・カードケース / macotton
・鍵 / キーホルダーは子どもたちの手作り

井澤さん:
「かばんの中には、手作りアイテムが多め。中でも子どもたちが作ってくれたものは、使うたび嬉しくなるお気に入りです。

家と車の鍵につけているキーホルダーは、子どもたち3人が、私の誕生日にプレゼントしてくれたもの。フェルトのポーチは、昨年次女が初めて手縫いで作ってくれました。

ついついきれいな状態で保管しておきたくなるのですが、多少傷んだとしても、日常のなかでどんどん使うようにしています。どれも宝物です。

財布は『北欧、暮らしの道具店』オリジナルのものを愛用しています。たっぷり入るのにかさばらなくて、シンプルなデザインが使いやすいです」

▲フェルトのポーチは、リップケースに

 

布トートが好きなんです

井澤さん:
「普段使いのバッグは、ほとんどが布のトートバッグ。

そのものの形がシンプルだからこそ、色や素材で遊べるのが嬉しくて、昔から好きなアイテムです。汚れても気兼ねなく洗えるので、子どもと出かけるときにもよく持って行きます。

お店で買ったものの他に、自作のものもいくつか。素敵な生地に出合うと、つい作りたくなってしまいます。

『BAG ‘n’ NOUN(バッグンナウン)』のショルダーは、レジャーなど、両手を空けておきたいシーンに。

何年か前に夫と色違いを贈り合ってから、ずっと愛用しています。好みの色合いですし、使いやすさもバッチリでお気に入りです」

▲ニット作家『eccomin(エッコミン)』さんと『iiii(いにいに)』さんのコラボで制作されたニットのバッグと、『MIMI BERRY(ミミベリー)』のレザーハンドバッグ

井澤さん:
「ニットのバッグは、唯一無二のデザインに一目惚れ。いろんな種類の糸で織られた持ち手がかわいくて、このバッグを持ってお出かけすると、心まで彩られたようにうきうきします。

巾着になっていて口が閉じられたり、内ポケットがあったりと、丁寧なつくりも魅力的なバッグです。

黒いレザーのハンドバッグは、30代はじめのころ、普段のお出かけだけでなくフォーマルなシーンにも使えるものが欲しいな……と思って探していたときに出合いました。

シンプルで洗練されていて、それでいて少しレトロな雰囲気も纏っているところが好きで。年を重ねても、ずっと大切にしたいと思っています」

 


ーポーチの中身ー

ファンデーションは、カードケースにin
お花のミラーと、心ときめく思い出も詰め込んで


左から

・絆創膏
・ミラー / 石本 藤雄
・コンタクトレンズ
・常備薬
・カードケース / 無印良品
・アルコールスプレー

井澤さん:
「子どもたちが元気いっぱい身体を動かすのが大好きなので、絆創膏は必需品。しょっちゅうお世話になっています。

アルミのカードケースは、実はコンパクト代わり。

メイクはベースメイクのみで、普段は化粧品を持ち歩かないのですが、長時間の外出の際にはファンデーションだけポーチに入れて行きます。そのとき、少しでも薄く、軽くして持ち歩きたくて。

中にはファンデーションと、パフが入っています。どちらも小さめサイズなので、一緒に入れるとちょうどぴったり収まるんです」

井澤さん:
「ミラーは、数年前にデザイナー・石本藤雄さんの展覧会で購入したもの。

その日は産後数ヶ月ぶりのひとり時間を過ごせることになって。うきうきしながら美術館をはしごしました。

そんな中で足を運んだ場所のひとつが、青山のスパイラルで開催されていた展覧会。ぎゅっと短い時間でしたが、色鮮やかでかわいいテキスタイルや陶芸作品の数々に心がときめいたことを、今でもよく覚えています」

 

イベントごとに、自分用のイヤリングを選びます

▲『macotton』の他にも、作家さんのアイテムがいくつか。チェック模様のイヤリングは、陶芸家・荒井ちぐささんのアイテム。宝石型のブローチは、ご友人の刺繍作家・ayaさんのものです

井澤さん:
「普段は、自身のブランド『macotton』のイヤリングをつける日が多いです。小ぶり、大ぶり、シンプル、素材に特徴のあるもの……と、その日の気分に合わせて楽しんでいます。

とはいえ、自分のためにイヤリングを作ることはなくて。イベントの一番最後にひとつ、選ぶようにしています。

自分で作っているものも、実際につけてみるとまた違った感覚になりますね。デザインのアイデアが浮かんだり、もっとこうしてみたいな、と新たな発見に繋がったりすることも多いです。

時計は夫からプレゼントに貰ったもので、手巻き式のビンテージ。初めて時計で『しっくり来る』と感じられた、一生ものです」

井澤さん:
「夏のノースリーブワンピによく合わせているビーズのネックレスは、長女と次女が作ってくれました。子どもたちがビーズを自由に選んで糸に通し、私は金具などの仕上げ担当です。

実は使われているビーズは、私自身が子ども時代も含めた過去の制作で使っていたもの。

いろんな素材、大きさ、色のビーズがランダムに組み合わさっているのを見て、子どもたちの感覚が羨ましくなりました。大人になってからこんな風に作りたい、と意識してもなかなか出せない雰囲気だなあと思って。

けれど同時に、ビーズを使って何かを作ることが大好きだった小学生の私と、同じ年ごろの娘たちとが時を経て繋がっているように感じて、なんだか嬉しかったんです」

井澤さん:
「アクセサリーや時計といった身につけるものだけではなくて、持ちものは『これから数十年先もずっと好きだろうな』と感じるものを選ぶようにしています。

中でも作り手の背景を感じられるものは、使っていて嬉しくなるんです。だから無意識に、そのもののストーリーを探したり、想像したりしながら、もの選びを楽しんでいる気がします。

昔からアンティークなど古いものが好きで、なぜ惹かれるのだろう?と思っていました。それも思えば、ものが辿ってきた歴史や、大切にしてきた人たちのことを想像できるからなのかもしれませんね」

アイテムが持つ背景も含めて大好きで、長く大切にしていきたい。そんな井澤さんの気持ちがぎゅっと詰まったかばんの中身でした。

さて、次回はどなたのバッグが登場するのでしょう。お楽しみに。

 

「あの人のバッグ」
そのほかの記事はこちら

 

井澤 雅子

アクセサリー作家。2004年、「macotton」というブランド名で制作活動を開始。

ブランドスタート時から主に樹脂を使ったアクセサリーを得意としてきたが、出産・子育てといった環境の変化をきっかけに、現在は気軽に着けられる優しい素材をベースとし、ビンテージビーズやシーグラス、その時々で琴線に触れた素材を自由に組み合わせた作品を展開している。

Instagram:@macottonmaco, HP:https://www.macotton-maco.com/


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