【やさしい鍋】01:榎本美沙さんに教わる「たっぷりきのこと鶏肉の甘酒みそ鍋」
ライター 瀬谷薫子
冬の鍋は “やさしい” のが一番。手軽に作れて栄養たっぷり、毎週でも飽きない味わい。疲れた身体を1日の終わりにじんわりあたためてくれる、お布団のようにやさしい鍋が知りたいものです。
教えていただいたのは、料理家の榎本美沙(えのもと みさ)さん。冬に限らず年中鍋を作るという榎本さんに、なじみの4品を教わりました。どれも少ない材料なのに、満足感のある味わいの秘密は「発酵調味料」。こくと旨みがしっかり楽しめ、やさしいのにクセになる味わいです。
甘酒のコクが隠し味
たっぷりきのこと鶏肉の味噌しょうが鍋
材料(2〜3人分)
鶏もも肉…1枚(300g)
きのこ(好みのもの)…300g
長ねぎ…1本
A
だし汁…2カップ(※)
甘酒(米麹原料 / ストレートタイプのもの)…80ml
味噌…大さじ2
しょうが(皮ごとすりおろす)…1片分
※だし汁は塩分が入っていないだしパック+水でもOK。だしパックには乾物が含まれているので、その場合は水を少しだけ多めにしてください
作り方
1.きのこはほぐす。長ねぎはななめ薄切り、鶏肉は大きめのひと口大に切る。
2.鍋に鶏肉とAを入れ、中火にかける。煮立ったらきのこ、長ねぎを加えて弱火にし、7〜8分煮ればできあがり。
榎本さん;
「肉と同量、たっぷり入ったきのこの旨みが主役の鍋です。きのこは1種類でもいいですが、複数種入れるとより旨みが増しておいしくなります。
長ねぎはくたくたになるまでしっかり煮込むことでやさしい甘みに。締めはごはんやうどんはもちろん、蕎麦もおすすめです」
ほんのり生姜が香る鍋は、甘酒とくたくたねぎのやさしい甘みのおかげでほっとする味わい。
大きめに切った鶏肉はボリュームがあって歯ごたえがしっかり楽しめます。
味噌の味は濃すぎず、具材の味がしっかり感じられる塩梅。味噌汁のように毎日でも食べられる飽きない味は、疲れた体にも心地よく沁みそうです。
【写真】上原朋也
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