特集│料理家フルタヨウコさんのアトリエ訪問『そこは、宝の山でした。』その3

編集スタッフ 齋藤

フルタさんのアトリエ訪問は、本日でいよいよ最終回です。

来客も多いフルタさんのアトリエならではのものが溢れるダイニングで
ジャム作りのこと、よく作るお料理のこと、
私たちが惹きつけられてしまうフルタさん自身の「しなやかさ」のこと、
たっぷりうかがいました。
どうぞ最後までお楽しみください。

佐藤:
ジャム作りを始められたきっかけを教えてください。

フルタ:
父の実家の果樹園農家で、今から5年くらい前にリンゴが霰にやられてしまった時があったんです。そのリンゴをジャムにしたのがきっかけですね。当時、アーティストと食とがコラボレーションする企画展に参加することになっていたのですが、そのときのテーマが「りんご」だったこともあって。不思議なめぐり合わせです。

現在は「HOME.」という屋号でオリジナルジャムの制作をしていらっしゃいます。

佐藤:
一緒にお仕事をしたり、お話したり、社食をいただくなかで、フルタさんってイメージしてた以上にしなやかで柔軟な印象があるんです。一緒にいて本当に気持ちが良い。その源みたいなものって、何なんでしょう。

フルタ:
ありがとうございます。嬉しいです。展覧会での仕事は、その人の作品をいかに魅力的にするか、という表現のサポートが自分の仕事だったんです。自分がこうあるべきとかっていう考えが無いのも、このときの仕事等の積み重ねによるかもしれないですね。あと、自然な出会いを大切にしてきているのもあるのかな。

佐藤:
うんうん。色々なお仕事や学びの背景があったからこそ、ご自分のことも多面的に見ているイメージがあります。

佐藤:
ケータリングなどでは様々なお料理を作ってらっしゃると思うんですが、フルタさんご自身のためによく作るお料理ってありますか?

フルタ:
やっぱり、朝ごはんばっかりになってしまいますね。夜は色々なところに残り物があって…(笑) でも「シンガポールチキンライス」は昔からよく作りますよ。蒸し鶏の煮汁でご飯を炊くんです。西荻窪のお店直伝のレシピが、図書館にあった雑誌に載っていて。今度社食でも作りましょうね。

心地よい風がゆっくりと流れる中、
一つ一つの質問に丁寧に答えてくださったフルタさん。

フルタさんのお仕事や、気持ちのよい生活を表すかのように
食器や道具、家具やオブジェが散りばめられたアトリエは、
やっぱり暮らしっていいな、と心を動かされる空間でした。
フルタさん、ありがとうござました!

今後、フルタさんと新しい企画も予定しています。
そちらもどうぞ楽しみにお待ち下さい。

3日間、どうもありがとうございました!

もくじ

料理家フルタヨウコさんのアトリエ訪問1 (10月22日更新)

料理家フルタヨウコさんのアトリエ訪問2 (10月23日更新)

料理家フルタヨウコさんのアトリエ訪問3 (10月24日更新)


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