◇◆第一回 北欧、暮らしの道具店の開店秘話◆◇ 行き詰まりから生まれた。

クラシコム代表 青木

僕らの会社はもともとぜんぜん違う事業をやろうと立ち上げた会社
だったのですが、よくあるパターンで頭でっかちに考えた事業
計画などまったくそのとおりに進まず、設立から一年で資本金も
残り少なくなり、さて会社をたたんでまたサラリーマンに戻るか
何か別の商売をしようか、そんな岐路に立たされていました。

正直あんなに追い詰められる瞬間は初めてで、人間って本当に追
い詰められると文字通りご飯がのどを通らず、胃も食べ物を受け
付けなくなるもんなんだなーと思い知りました。

そんな頃、佐藤と当時の目黒の事務所でこれからどうしようかー
別に借金をしてるわけでもないし、会社たたんでもう一度どこか
で就職するかなー、でも正直まだ不完全燃焼なんだよねーなどと
ぐだぐたな会議をしました。

そこでお互いいろいろ話をしている中で、「何で不完全燃焼なのか」を
考えてみたのですが、結局

うまくいかなかった事業が自分たちが「スキ」な仕事を「スキ」な
スタイルでやろうとしてうまくいかなかったわけでなく、なんとなく
うまくいきそうだし時流にあってるだろうと思ってはじめたことだった
からじゃないか?

と言う結論に至りました。

どうせだったらフルスイングで三振したかったよなーという感じ
です。

お互い、妙に納得しました。

そして、もう一回小さい規模でも、自分たちに本当に合っていて
自分たちが思い描く理想のライフスタイルにどこかでつながって
いるようなそんな仕事を自分達で作れないか?

そんな気持ちがムクムクと沸いてきました。
久しぶりに感じる、ワクワクとした気持ちでした。

一方で、それでだめだったら、今度こそ完全燃焼、というか完全
敗北だから気持ちよく、未練無くサラリーマンに戻れるのでは?
というようなある種の潔い覚悟のようなものもお腹の下の方に
収まったような気がしました。

佐藤の目にもなんだか輝きというか、興奮の色が見えました。

そこから、ぐだぐだ会議は一気にテンションの高い話し合いに発展し
始めました。

事業として効率がよいかとか、そういう観点をまず取っ払って
僕らってそもそも何がやりたい人たちだったっけ?ということを
お互いにウワーッと話し始めました。

その中で佐藤が力説したのが、旦那さんのタコシ君がストックホルムの
家具見本市に出展したときに訪れたスウェーデンで受けてた衝撃について
でした。

その話は、実は彼女たちが帰国した春先から幾度と無く聞いていたのですが、
僕自身も自分のことで手一杯で右から左という感じで、あまりまともに
取り合っていませんでした。

でも佐藤がそのとき話したことは、僕の心を捉えました。でもその話が
まさかそのまま新しい仕事作りの土台になるとは・・・その時はまったく
予測していませんでした。

(次回に続きます。)


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