特集|フィットする暮らしのつくり方vol.03 平井かずみさん編 第4話『お庭とベランダ、愛用道具』
編集スタッフ 齋藤
『平井かずみさんの
フィットした暮らしのつくり方』も
いよいよ本日最終回です。
平井さんがお家づくりをされた際、
実は1部屋分を削って作ってもらったのが
“お庭”なんだそう。
今では紫陽花などがとっても美しく
咲いています。そのお庭に面した
アトリエや、2階のベランダを
本日はじっくりとお届けします!
最後は平井さんからのメッセージも
いただいていますよ。
どうぞお楽しみください!
お庭に面したアトリエを見せていただきました
愛用道具の詰まったアトリエ
お庭に面した平井さんのアトリエには、
著書の撮影やお仕事のスタイリングに使う
小物がたくさん!
私も撮影隊の安田もただただ歓声をあげて
じっくり見入ってしまうほどの量。
キャンドルやグラス、
古道具の雑貨や小さな箱、、
それらがお庭を通して入ってくる
優しい日差しに照らされていました。
齋藤:
「スタイリングの材料は、ほとんどここに?」
平井さん(以下敬称略):
「そうですね。もう、
増えていく一方なんですけれど。笑
旅先や出かけた先の古道具屋さんなどで
気になったときに購入しています。」
道具のほかにも、平井さんが主宰する
お花の教室の材料ともなるドライフラワーも
アトリエの一角に集められていました。
ここ(下の写真)ではまさに
ドライにしている真っ最中。
アトリエから見える立派な紫陽花。
もともとは挿し木としていたものが
どんどんと生長していったんだそう。
平井:
「アトリエから見える景色が
季節によって変化していく様子も
楽しみの一つになりました。」
平井さんの、育てる庭
朝10時までの日課です。
平井:
「植物は日の出から朝10時の間に
光合成のピークを迎えるので、
水やりは10時までにあげています。
朝10時までの約束として取り入れると
生活にもリズムが出ますよ!」
と言いながら水無月をパチリパチリと
摘む平井さん。この水無月は
食器棚の上のしつらいとして第1話で
ご紹介したものです。
平井:
「この家に暮らし始めて
少しずつ育ててきた庭は10年以上を経て、
四季のリズムを持った庭になりました。」
齋藤:
「平井さんは特にバラがお好きなんですよね!
一時期マンションのベランダで50鉢以上
育てていらしたとか、、!」
平井:
「そうなんですよー。大のバラ好きです。
ベランダガーデニングに目覚めたのも、
その頃ですね。笑」
アトリエと庭をつなぐ場所には
バラのアーチがありました。
そのアーチにより木陰ができていて、
とても心地よかったです。
バラが咲いている様子も気になりますね。
たっぷりのハーブが並ぶベランダ
キッチンと行き来しながら料理を楽しむ
平井さんのお家の2階ベランダには
テラコッタのタイルが敷かれ、
木の棚やテーブルセットが置かれた中に
ローズマリーやタイム、ミント、
ラベンダーといったハーブの鉢が
いくつも並んでいます。
平井:
「 ここで育てているハーブを、
料理やお茶に添えることも多々。
ぱちりと切ってキッチンへ持っていき、
調理で使い切らなかったらそのまま
ガラスの小瓶に活け、キッチンの窓辺や
水回りにちょこんとしつらえます。」
齋藤:
「キッチンの近くにベランダがあると
手間なく調理のアクセントと
しつらいが出来るんですね。お家中に
ハーブのいい香りが漂いそうです。」
ベランダや庭で植物を育てながらも、
それを無理なく平井さん自身の
暮らしにリズムとして取り入れている
様子が印象的でした。
さて。最後に平井さんのお仕事アイテム
とも言える、必須の
愛用道具を教えていただきましたよ。
日々の愛用道具たち
【右上から時計回りに】
・霧吹き
・ピッチャー(水をさしたり、器に注ぐ)
・花ばさみ
・クラフトばさみ(紙や紐を切る)
・クロス(器を拭く)
平井:
「だいたいこの5点があれば大丈夫!
やっぱり専用のはさみを使わないと、
切ったときに茎がつぶれてしまったりと
花に良くないことが多いので、
最初に用意してあるといいですよ。」
日々の暮らしに花を取り入れるための
一歩として道具を揃えるのは
花との暮らしがより身近になる
近道になるかもしれませんね。
4日間にわたりお届けしてきた
こちらのコンテンツは、
お楽しみいただけましたでしょうか。
“花のある暮らし”は花を飾ることと
イコールではなくて、
いつもの通り道・外の景色から
季節を感じ、気づくこと。
そして外の景色を家の中に無理せず
取り込むことなんですね。
あれれ?花ってこんなに身近で、
器は日々のお気に入りを使っていいんだ。
平井さんの暮らしをうかがいながら、
そんないくつもの発見がありました。
この特集が、お客さまにとっての
小さな発見や暮らしのヒントになりましたら
とても嬉しく思います。
4日間ありがとうございました!
最後に、平井さんにバトンタッチをして
この特集を終わらせていただきますね。
平井さんにとって、「フィットする暮らし」ってどんなものですか?
「お家には、毎日花を活けているのですか?」
なんて質問をよくいただきます。
「いえいえ、そんなことはないんです」と
答えるとちょっと意外と思われるようです。
“花と暮らす”。
それは部屋に花を飾ることではなく、
小さな気づきから始まります。
何気なく通るいつもの見慣れた風景も
ちょっと目線を変えてみる。そうすると、
春には足元にタンポポが黄色の花を咲かせて、
梅雨には少しずつ色づいていくアジサイが、
夏には線路沿いの真っ赤なカンナに
目を奪われて、秋にはどこからともなく
香るキンモクセイ、冬は葉を落とした先につく
赤い実が愛おしい・・・。
こんなふうに、季節の移ろいを見つけて、
感じることができたなら、それで充分。
“花との暮らし”は始まっています。
そして、視点を変えてみるだけで、
『暮らし』はもっと簡単に、
花を取り入れることもぐんと身近になるはず。
私にとって「フィットする暮らし」とは
毎日の暮らしの中でいろんな視点で
“気持ちいい”と感じること。
忙しくて、部屋の片付けが出来ないときは、
「開かずの間」を1部屋作ってしまって、
せめてご飯を食べるときや
お茶を飲む間だけでもくつろげたらいい。
花を活けるのだって、一輪から。
沢山飾ろうと思ったら大変ですが、
一輪ならあっという間です。
自分の周りを心地よくすることは
意外に簡単なんです。
だから、完璧をもとめるのではなくて、
暮らしをもっとラクに楽しみたいと思います。
平井かずみ
・平井かずみさんの著書の一部はこちら。 ↓↓↓
花のしつらい、暮らしの景色 (天然生活ブックス) 平井 かずみ 地球丸 2013-03 |
|
季節を愉しむリースづくり 平井 かずみ 河出書房新社 2012-03-24 |
|
明日が美しくなる、暮らしのヒント - 生活美人 (MARBLE BOOKS) 平井 かずみ 中央公論新社 2012-04-26 |
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もくじ
◎第1話「花のある暮らしの景色 その1」
(8月5日更新)
◎第2話「花のある暮らしの景色 その2」
(8月6日更新)
◎第3話「器に花を活けるコツ」
(8月7日更新)
◎第4話「お庭とベランダ、愛用道具」
(8月8日更新)
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