特集|フィットする暮らしのつくり方vol.03 平井かずみさん編 第2話『花のある暮らしの景色 その2』
編集スタッフ 齋藤
第2話の本日は、
『花のある暮らしの景色 その2』として
玄関やサニタリースペース、そして
平井さんの花との暮らしに欠かせない
食器棚にフィーチャーしますよ。
また、窓辺や棚の上に雑貨と一緒に
しつらえる様子もお届けします。
それでは、まずは
玄関スペースから参りましょう!
お客さまを迎える玄関
ドライを中心としたお花のしつらい
玄関に足を踏み入れると、ベージュ色のかわいい
アメリカ製の古いロッカーが。
靴はこちらに収納しているそう。そして
その上は平井さんのしつらいスペース。
平井さん(以下敬称略):
「今はここはドライにしたお花や
キャンドルを置いています。
ホコリが入らないような蓋付きの瓶は
ドライをふんわりと入れることができて
おすすめですよ。
玄関はなかなか自然光が入りづらくて
お花を活けるのを悩まれる方も
いらっしゃるかもしれませんが、そんな時は
ドライのお花をおいてみても
いいかもしれませんね。」
2階へ上がる階段脇の窓枠には
ささやかなしつらいが。
ドライをこんな風に1本さすだけで
フッと気持ちが軽くなる気がします。
ぴりりと爽やかなサニタリースペース
サニタリーには香りのあるものを
1面の白いタイルが爽やかなサニタリースペースは
他の空間とちょっと違い、パリのアパルトマン
のような雰囲気。
平井:
「家づくりの際、ここでも洗面台を
自分で見に行ったりして
アイテムを決めていったんです。」
白が基調となった空間に凛と咲くバラが、
どきどきするような色と
良い香りを放っていました。
平井:
「サニタリーには、香りのあるお花を活けると
いい香りが漂っておすすめですよ!
そして、これはワンポイントなのですが
“花瓶の高さ:花瓶から出ている花の高さ”の
バランスは1:1がベストです。」
私もサニタリーにお花を1輪、
試してみたくなりました。
それでは、次にこちらの写真の奥にあたる
ダイニングの食器棚へ参りましょう。
暮らしをつくる食器棚
低くおさえて棚上もしつらえる
平井さんのお家のダイニングは、
幅の広い腰高の食器棚が2つ
並んでいます。
齋藤:
「もしかしてこれは
1つの棚だったんでしょうか? 」
平井:
「そうなんです。古道具屋さんで
昨年12月に購入したのですが、
うちは窓もあるし圧迫感を出したくなかったので
こうしてバラして並べることに。
いざ置いたらぴったりだったんです。笑」
よーく見てみると、食器棚の上にも
中にもトレーや木箱がたくさん!
これはお客さまを呼ぶのが好きな平井さんの
ちょっとした工夫によるものでした。
みんなが分かりやすいように、仕舞う。
平井:
「うちはお客さまが多く、呼ぶのも大好き
なのですが、かなり“セルフサービス制”
なんですよ。笑
トレーの上には湯のみがこんな感じに
いつもスタンバイしてあって、ご自由に
使ってもらいます。」
齋藤:
「湯のみがたくさんありますね!」
平井:
「そうでしょう。(笑)初めての作家さんの
器を買うときは、よく使う
“湯のみ”から買っているんですよ。」
平井:
「お箸や豆皿、スプーン類なども
それぞれ木箱にまとめて入れています。
食器棚はガラス戸なので、外からも
何がどこに仕舞ってあるか分かりやすく、
ゲストの方もすすんで手伝ってくれる。
甘えやすい食器棚です。笑」
平井:
「カトラリーは、コップの底にハギレを置いて
その上にさしています。こうすると
傷もつきにくくて安心です。」
食事を盛りつけ、お花を活ける器たち
平井さんのお家の食器棚は、
日々使う器たちが沢山ありますが
これらは全て、お花を活ける器としても
使っておられるのだそうです。
平井:
「わたしがお花を活けるのに使っている
器は、どれもお花専用というものでは
ありません。
ジャムの空き瓶も、普段使うボウルや
マグカップ、湯呑みだって
お花を活けることが出来るんです。
日々愛着を持って使っている器こそ、
お花を活けたときに、暮らしの中に
すーっと馴染むのではないかな、
と感じています。」
お気に入りの日々の器に
活けることで、お花がいい温度をもって
自分の暮らしに溶け込むんですね。
そう考えると、我が家のこの器で、、
あの蕎麦ちょこに、とワクワクしてきました。
平井さんのお話を伺ううちに
どんどんお花が身近になってくるようです。
棚の上も心地よく
小さな雑貨と花のある窓辺
リビングとダイニングを繋ぐ一角には
腰ほどの高さの収納棚があります。
これは図書館で使われていたものだそう。
平井:
「この棚は、奥行きが浅くて
通路に置いても邪魔にならず
とても助かっています。」
その上には小さなオブジェやグラス、
花器やお花がリズミカルに並んでいました。
(左はクレマチス、
右はガイラルディアの咲き終わり )
平井:
「花をよく見てみると、茎に動きがあることが
分かると思うんです。それは、
その花が太陽に向かっていたことの証拠。
花の正面と自分の目が合うように活けると、
グンと素敵になりますよ。」
平井:
「窓辺は外の景色を取り込めるので、
お花をしつらえるのにもピッタリの場所です。
大きな花は、器にのせるように活けると
うまくおさまります。
せっかくだから、お花だけでなくて
お気に入りの雑貨もそばに置いて
みると、より窓辺に変化が出ますよ。」
齋藤:
「お花と雑貨が仲良く並んでいる様子は
とっても心地いいですねー。
雑貨がいろいろ置いてあると、
どうしてもお花を置く時に難しく
感じてしまうんですが、
“お花の正面を見つけてあげる”ことで
花を一緒に置きやすくなりそう!」
(奥:ブラックパール、手前:イングリッシュローズ)
スペースによってはドライを置いたり、
サニタリーには香りのあるお花を
1本活けたり。窓辺には特に遊び心を持って
小さな雑貨たちと一緒に
お花がしつらえてあった平井さんのお家。
どれも、大げさなものではなく
1輪程度でいい。 そして
部屋の中でそれぞれに役割を持って
家の空気に溶け込む花は、
まさに“暮らしの中の花”という
印象を受けました。
本日登場した平井さんの
食器棚におさまった沢山の器。
そのひとつひとつが
日常の花器にもなるんですね。
明日は、そんな日々の器を使った
お花の活け方のコツを
お届けしますよ。
当店でお取り扱いのある
北欧の器も登場します。
きっと、お客さまのお家で使っておられる
日々の器も、花器になることが
発見できるはずです。
どうぞお楽しみに!
・平井かずみさんの著書の一部はこちら。 ↓↓↓
花のしつらい、暮らしの景色 (天然生活ブックス) 平井 かずみ 地球丸 2013-03 |
|
季節を愉しむリースづくり 平井 かずみ 河出書房新社 2012-03-24 |
|
明日が美しくなる、暮らしのヒント - 生活美人 (MARBLE BOOKS) 平井 かずみ 中央公論新社 2012-04-26 |
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もくじ
◎第1話「花のある暮らしの景色 その1」
(8月5日更新)
◎第2話「花のある暮らしの景色 その2」
(8月6日更新)
◎第3話「器に花を活けるコツ」
(8月7日更新)
◎第4話「お庭とベランダ、愛用道具」
(8月8日更新)
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