特集|フィットする暮らしのつくり方vol.03 平井かずみさん編 第3話『器に花を活けるコツ』
編集スタッフ 齋藤
本日は、平井さんに
当店でお取り扱いのある北欧の器や
普段使いの平井さんの器に、
お花を素敵に活けるコツを
教えていただいた様子をお届けします。
どれもとても簡単なポイントを心がけるだけ。
どうぞお楽しみください!
平井さんに、お花を活けるコツを
教えていただきました
平井さん(以下敬称略):
「いつも食卓で使っている
お気に入りの器にお花を活けると
お花との距離も縮まって、お花を
日常に取り入れやすくなりますよ。」
齋藤:
「食器棚を眺める目線が変わりそう。
平井さん、宜しくお願いします!」
北欧の器にお花を活けると。
今回使っていただいた器は
(左から)
・ブラックパラティッシ/マグ
・スウェディッシュグレース/ディーププレート(メドウグリーン )
・カステヘルミ/ボウル(クリア)
の3点です。
ぜひ、お客さまのお家の食器と
照らし合わせながら
“このお皿だとこんな具合かな?”
と参考にしていただけたらと思います。
器にあわせたお花はこちら
(左から)
・ブルースター
・バラ
・ブラックベリー
・菊
どのお花がどの器に活けられるのでしょう?
まずは一つめのお皿からです。
スウェディッシュグレースのディーププレート×菊
使用したお皿:
ディーププレート(メドウグリーン) 3,675円
淡いグリーンのディーププレートには
菊の花部分を短く切って水に浮かべます。
平井:
「こういったプレートはお花を浮かべるのに
最適な器。花びらが散りかけてきたくらいの
さいごの楽しみ方としても
おすすめなのが、この浮かべるという
しつらいです。」
齋藤:
「特に向いているお花はありますか?」
平井:
「ダリアやバラなど、お花が上を向いている
ものは浮かべやすいですよ。」
お花と器の組み合わせが際立ちますね。
水面にゆらりゆらりと涼しげに浮かぶ様子は、
見た目にも夏らしくて素敵です。
カステヘルミのボウル×ブルースター
使用したお皿:
ボウル(クリア) 2,100円
キラキラとした雫模様のようなボウルには
水色が爽やかなブルースターを。
平井:
「口が広く、高さの無いこういったボウルも
ちゃんと花器になってくれますよ。
一見活けにくいと思われがちなのですが、
こんな風に花を縁にひっかけるのがポイント!」
齋藤:
「わぁ、本当!
しっかりと安定してくれていますね。
そして第2話でも教えていただいた、
花の正面を見つけて活けると
こんなかわいらしくなるんですね!」
平井:
「茎は短く切りすぎてしまうと、
花によってはその重みで傾いてしまうので、
お皿の底面につく程度に切ってくださいね。」
ARABIAのマグカップ×バラ×ブラックベリー
使用したお皿:
マグカップ(350ml) 3,675円
花や実の絵柄が白いマグカップに
描かれた、大人っぽくもかわいいマグには
淡いピンクがキュートなバラと
マグの絵柄が実物になったようなベリーを。
平井:
「これも先ほどと同じように、
花首をマグの縁にのせるようにすると
しっかり収まります。もう一つのポイントが、
マグのように取っ手のあるものを
置く場合は、取っ手を真横ではなく
奥へ斜めに振ると
奥行きが出てきれいですよ。」
次はこんな器が登場です。
平井さんの普段使いの器にお花を活けると。
平井さんの普段使いの器にも
お花を活けていただきました。
片口×りんどう×利休草
やわらかな白色が美しい片口。
りんどうと利休草の柔らかなお花が
とても合います。
活けられた姿の余白感も素敵ですね。
平井:
「ピッチャーや片口は、お花を活けやすくて
私もよく使っているんです。
りんどうや利休草は、どちらも
注ぎ口から少しずらして縁にのせるように
挿すと生けやすいですよ。」
齋藤:
「この片口にも取っ手がありますが、
こちらも、置く時は奥へ振るんですか?」
平井:
「そうですね。取っては真横に置かないで、
少し奥へ向けるとバランスがとれます。」
花を注ぎ口からずらして縁にのせ、
取っ手は少し奥へ振る。
その2点がポイントなんですね。
楕円の平皿×セルリア
一見お花を活けるには難しそうな
楕円形の平皿ですが、
これもポイントをおさえると
簡単に花器に早変わりしてくれます。
平井:
「茎の長さは短くし過ぎず、
お皿の直径の7分目ほどにすると
収まりやすいんです。水は、茎の先が
浸かる程度で大丈夫ですよ。
ゆっくりお花をねかせて下さい。」
ここまでお花を活けるコツを
教えていただきましたが、
お花をしつらえる時に平井さんが
少しだけ気をつけていることを
うかがいました。
ついでの花そうじ
お花をしつらえるとお部屋がきれいになる?
平井:
「わたし、片付けやお掃除は
正直得意ではないんです。
でも、お花をしつらえるのにその場所が
汚れているのって嫌ですよね。
だからその場を一拭きしたり
ちょっと小物を整えたりするんですが、
それを“ついでの花そうじ”って
呼んでいるんですよ。
“ついで”って、ちょっと
お得な感じがして好きなんです。笑」
齋藤:
「なるほどー。ついでの花そうじ♪
確かに私も、ほんとにザックリとですが
お花を置くところの周りを整えているかも。
花をしつらえると、お部屋がきれいになる。
なんだか一石二鳥ですね。」
日々の食卓で使っている器を
花器にするのは難しいのでは?
と感じられているお客さまも
多かったのではないでしょうか。でも、
いくつかのポイントをおさえると
とーっても魅力的に、そして簡単に
活けることが出来るんですね!
日常の暮らしの中にしつらえる
お花なのだから、いつも大切に使っている
暮らしの中の器に活けることは
実はとても自然で、よりお花たちを
身近に感じられることに
繋がるのかもしれません。
さて、明日はいよいよ最終話。
平井さんのお庭やハーブが沢山
置かれた2階のベランダ、そして
お仕事における愛用道具を
見せていただきました。
最終話もどうぞお楽しみに!
・平井かずみさんの著書の一部はこちら。 ↓↓↓
花のしつらい、暮らしの景色 (天然生活ブックス) 平井 かずみ 地球丸 2013-03 |
|
季節を愉しむリースづくり 平井 かずみ 河出書房新社 2012-03-24 |
|
明日が美しくなる、暮らしのヒント - 生活美人 (MARBLE BOOKS) 平井 かずみ 中央公論新社 2012-04-26 |
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もくじ
◎第1話「花のある暮らしの景色 その1」
(8月5日更新)
◎第2話「花のある暮らしの景色 その2」
(8月6日更新)
◎第3話「器に花を活けるコツ」
(8月7日更新)
◎第4話「お庭とベランダ、愛用道具」
(8月8日更新)
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